高地栗谷1号墳

調査の概要

所在地:今治市高地町1丁目乙358番地の1他
調査期間:平成15年2月~平成15年10月
調査面積:約2,000平方メートル

古墳の立地・規模

 高地栗谷1号墳は、標高49.3mの丘陵の先端部分に位置する前方後円墳です。眼下には来島海峡からひうち灘の海を望むことができます。
 この一帯は、新都市開発に伴い、多くの遺跡の発掘調査が行われています。古墳の丘陵下にある高地栗谷Ⅲ遺跡は、古墳時代から古代にかけての掘立柱建物・鍛冶炉・溝状遺構等を、高地栗谷III遺跡では、弥生中期の竪穴住居・土坑等を検出しました。
 また、周辺の古墳では、当地から西190mに位置する高地栗谷4号墳(円墳)、南西350mに横穴式石室を持つ高地栗谷3号墳、北東に300m離れた須賀神社の裏山の前方後円墳などが知られています。

高地栗谷1号墳の写真
高地栗谷1号墳

墳丘測量図

墳丘測量図

主体部の調査

 調査当初から後円部の墳頂に落ち窪み状態がみられていました。トレンチを入れた結果、主体部を抜き取られたかく乱の落ち込みであることがわかりました。
 墳頂よりかく乱土を約2.3m掘り下げた底から石室の残存石と思われるものが見られます。しかし、残念なことに大半の側壁石材は紛失しており、わずかに原位置を保つと思われるのは石室左奥側のコーナー部分の6石や右側壁にあたる2石程度の無残な状態です。この主体部の破壊は、後世の大規模な石材取得を目的としたものではないかと考えられます。
 このような状況ですが、主体部を復元すると、北より39度東に振った主軸線を持つ横穴式石室が想定され、石室床面は長さ4.1m、幅2.3mの規模で、南西向きに開口するもとの考えられます。
 出土遺物は、かく乱土の中より、高坏形器台、坏、短頸壷等の須恵器、装身具として、琥珀製ナツメ玉、鉄器では馬具、太刀、刀子などが検出されました。

玉(水晶)の写真
玉(水晶)

ナツメ玉(琥珀)の写真
ナツメ玉(琥珀)

須恵器 高杯形器台の写真
須恵器 高杯形器台

お問い合わせ

教育委員会 事務局 文化振興課

電話番号:0898-36-1608
メール:bunka@imabari-city.jp
〒794-0027 今治市南大門町2丁目5-1 第3別館3階