ママのコラム

10月

今年流行っているRSウイルスで肺炎を起こした次男、ただ今、入院中です。落下防止のため、柵に囲まれたベッドにいる次男。その柵の隙間から、わざとおもちゃを落としてニヤニヤしている普段ならちょっと困った姿すら微笑ましく見えるほど、数日間ぐったりとして動かなくなった次男の姿は痛々しく、私も見ていて本当につらかったです。長男はまた私と離れる生活。ありがたいことに、今回は岡山から私の母が駆けつけてくれて、長男の面倒をみてくれています。私も少しホッとして次男の看病ができています。

 さてさて、そんな我が家にとって、10月は特別な月。長男は4歳、次男は1歳の誕生日があります。誕生日は何をしようかな?ケーキや料理はどうしよう?プレゼントは何が喜ぶかな?そんなことをあれこれ考えるのが、今の私の楽しみです。誕生日は2人とも10月下旬。みんながそろって元気にお祝いできますように。それを楽しみに、家族で協力して乗り切ります!

 今回はこの辺で。また来月、ひとつ大きくなった息子たちの様子を報告させてください。

9月「夏休み」

 「じいじ!ぼく、やっと今治に慣れてきたんだから、そんなこと言わないの!」と言って私を笑わせたのは、年少の長男。電話で夫の父に、「また泊まりにおいで。」と言われた長男が返した言葉でした。夫も私も出身は岡山県。しまなみ海道を通れば2時間弱の距離ですが、長男が幼稚園に入園してからは、なかなか気軽には帰れなくなりました。その分、おじいちゃんおばあちゃんと会った時には、ギュッと濃縮して、いろいろなことをさせてもらえる楽しい帰省。今治に戻ってきてからもしばらくの間、岡山を思い出しては「さびしい。」とシクシク泣き始めることがあるくらい、この夏の帰省は、長男にとって特別なものとなったようです。

 次男の体調があまり良くなかったこともあり、夏の多くの予定をキャンセルすることになってしまった我が家。猛暑も重なり、1日中自宅で過ごすことが多くなっていました。夫のいない平日は、出掛けるといえば、次男の通院か、買い物や図書館に少し行くくらい。いつもは幼稚園で体も心もいっぱい使って遊んでいる長男。毎日のように、借りてきたアニメのDVDを、口をぽかんと開けてボーッと観ている長男の姿に、何とも言えない複雑な気持ちになり、思い切って帰省を予定していたよりも早めることにしました。帰省の数日前に「もうすぐ岡山に帰るよ。」と話すと、長男は大喜び。毎日のように「岡山で新幹線みる!」「ばあばとしゃぼん玉する!」「じいじの畑でトマトをとる!」などワクワクしながら計画をたてはじめました。

 岡山に帰ってから、長男は、大好きな新幹線を私の地元の駅に何度も見に行き(車で10分の距離で新幹線が見られるというありがたい環境!)、夕方には毎日のように実家の庭で母とシャボン玉をしたり、夫の両親と一緒に広いひまわり畑を見に行ったり、私の両親と新幹線に乗って京都の鉄道博物館に行ったり、それは楽しい日々を過ごしました。今回は残念ながら留守番が多くなってしまった次男も、飽きることなく家中をハイハイして探検し、いろんな人に代わる代わる抱っこしてもらえて、ご満悦の様子でした。次男はできるだけゆっくりさせつつ(とは言ってもハイハイが楽しくて仕方ない時期。本人はゆっくりなど全くしていませんが…)、長男を遊ばせることができる環境は、息子たちにとってはもちろん、私にとっても快適でした。私の実家には母がいつもいるので、平日に一人で子どもたちと過ごすという今治での日常とは違い、何とも言えないホッとした気持ちになり、とてもゆったりと過ごすことができました。母親って当たり前のように毎日子どもと一緒にいるけれど、することだってたくさんあるし、何より意外と気を張って過ごしていませんか?実家でゆったりと過ごしていると、「あぁ、私、意外と今治でがんばっているかも!」なんて、ちょっとだけ自分を褒めたくなったりして。私の両親は、遊びたい盛りの3歳児と、ハイハイであちこち動き回る0歳児を毎日見ていると、かわいいだけではなく、「これは大変!」と思ったそう。「よくがんばっとるわ。」と言ってもらえたのは、本当に嬉しかったです。

 「ばあば、今度今治に遊びに来てね。泊まって行ってね。」と言って私の母を電話越しに喜ばせたのは長男。「じゃあ、夜はばあばと一緒に寝ようか?」と調子に乗った母。寝るのだけは夫か私でないと嫌な長男は少し考えた後、「ばあば、ちゃんと橋渡って帰ってね。」と、またもや私を笑わせたのでした。10月には4歳になる長男。いつの間にか、こんな会話もできるようになって、大きくなったなぁ。長かった夏休みも終わり、また長男は幼稚園へ。さらに成長するのでしょうね。同じく10月には1歳になる次男。この前生まれたばかりのような気がするのに早いなぁ。この夏は、ゆったり過ごしたこともあってか、次男も元気に過ごしています。夫は、猛暑でもその食欲はとどまるところをしらず、岡山で、おいしいものをたくさん食べさせてもらい、さらに体重も増えたよう。夏バテもせず、元気に夏を乗り切りました。やっぱり、家族みんなが元気に笑顔で過ごしているのが1番ですね。今度ゆっくり岡山に帰れるのは冬休み。その時には、また大きくなった子どもたち(と、夫?まだ大きくなるのでしょうか。)を両親に見てもらえることを楽しみに、私も今治でがんばろう!家族みんな充電完了で元気に2学期を迎えられそうです。

8月「おとうさんのお弁当」

 「お昼にねぇ、おべんとう食べるんだよ。おとうさんが作ってくれたの!」と、私がお世話になっている接骨院で嬉しそうに話す夏休みまっただ中の長男。「待て待て待て、作ったのはお母さんだよ!」と慌てて訂正すると、そこにいたみなさん爆笑。本当です。作ったのは私です。まぁその場が楽しい雰囲気になったから良いとして、なんでこんなこと言ったのかな?と考えた時に思い出したことがありました。

 先月、我が家の次男が喘息の発作で1週間ほど入院しました。喘息の治療を初めてから、約2ケ月。いつか入院なんてこともあるのかなぁなんて思っていましたが、こんなにすぐその時が来るとは。普段はよく笑う次男が、あまり笑わなくなり、大好きな母乳すらあまり飲まなくなり、つらそうでとても心配しました。でも、入院となると心配なのは次男のことだけではありません。我が家には3歳の長男がいます。家族で楽しく過ごす予定だった週末に、突然次男と私がいなくなるということで、とても寂しい思いをしたようです。

 長男も今までに2度入院したことがあったため、入院がどんな感じなのか想像はついたのですが、今回は子どもが2人になっていることが大きな違い。それでも、家族4人で乗り切るしかなかったため、夫と作戦会議。まず、次男の付き添いは私の担当。完全母乳(ミルク拒否!)のため、離れることができず。そして、長男のこと全てを夫がすることになりました。まだ夏休み前で幼稚園があったため、長男は夫の出社時間に合わせていつもより早く幼稚園に行き、夕方までの預かり保育をお願いしました。普段は帰宅時間が遅い夫も会社の方に協力していただき、毎日18時のお迎えに間に合いました。

 夫のことが大好きな長男。それでもいつも一緒にいる私が家にいないこと、幼稚園にいる時間が急に長くなったことなど、いろいろなことが重なり、やはり不安定になってしまいました。入院から数日後「幼稚園に行かない!」と大泣きし、自転車から降りることを体中で拒否したそうです。そんな長男の姿は見たことがないし、想像もつきません。だからこそ、それを聞いて私もとてもつらくなってしまいました。同じような経験をしたことがある先輩ママに連絡して話を聞いてもらい、経験談やアドバイスをもらったことはとても心強かったです。幼稚園から帰ってほんの少しの時間、夫と長男は病室に会いにきてくれました。その少しの時間を大切に過ごし、帰るときには泣きながら帰る長男を私も涙をこらえながら見送りました。

 次男のつらそうな姿を見ることはもちろん、がんばっている長男の姿を見ることも本当につらく、たった1週間とはいえ、私たちにとっては長い1週間でした。無事退院となった日、久しぶりの自宅で覚えたてのズリバイで嬉しそうに動きまわる次男の満面の笑顔、そして幼稚園に迎えに行った私を見つけた時の長男の心からホッとした顔は忘れられません。特別なことはしなくても家族4人で一緒にいられることが何より嬉しいことなのだと感じた次男の入院でした。

 そうそう、今回の入院は夫も大変だったと思います。幼稚園に行く準備、送り迎え、帰宅後の夕飯、お風呂、寝かしつけ…考えただけでもすることがたくさんあり、いつも家にいる私ですら毎日ヘトヘトになのに、仕事をしながら1週間やり遂げた夫。週1回のお弁当はちゃんと手作りまでして、本当にがんばってくれました。そう、そのお弁当!私がいつも作るお弁当は、長男の好きな梅干しの入ったおにぎり2つ、メインのおかずが1品、卵焼き、野菜、そして果物というとてもシンプルなもの。夫はおにぎりを2種類、おかずを2品、卵焼き、野菜そして果物2種類というシンプルながら私より豪華なお弁当を作ったのです!かわいいピックも私より多く刺して!夫から携帯電話に送られてきた「どうだ!」と言わんばかりの写真を見て「がんばってくれてありがとう。」という気持ちはもちろんですが、「負けた。」という何とも言えない敗北感を味わったのは私。お父さんが作ってくれたというだけで長男にとっては特別だったのに、さらにいつもより何か豪華!長男はとても嬉しかったようで、夫が作るお弁当を待ち望んでいるようです。「今日は誰がお弁当作ってくれたん?」と接骨院の先生がニヤニヤしながら長男に聞きます。「おとうさん!」「いやいやいや!つくったのは私だよ!」というお決まりのやりとりをして笑いをとった後、2学期から週1回のお弁当は夫の担当にしようかなと密かにたくらむ鬼嫁なのでした。

7月「オフの顔」

 仕事中の夫を偶然見かけたことがあります。いつも家にいるときとは全然違う厳しい表情にとても驚き、「♪最寄り駅の改札抜ければ いつもよりちょっと勇敢なお父さん」という歌の歌詞が頭の中に流れてきました。ま、夫は自転車通勤ですが。出社時はいつ、どうやって仕事モードになって、帰宅時はどうやって私が知っているいつもの夫に戻るのだろう。そんなことを考えるくらい別人の顔でした。オンの顔とオフの顔。大人なら誰もが持っているのかなと思いますが、幼稚園児にもあるのですね。初めての経験に私が振り回された(?)出来事がありました。

 幼稚園から帰ってきた後の長男の様子が何だかおかしい。幼稚園のバスから降りて「バイバイ」と元気に手を振ったと思ったら、急にダラ~と歩き出し、「もう歩けない。」とその場に座り込むことが増えました。家に帰ってからも何だか元気がなく、話を聞いていないことや、機嫌が悪いこともしばしば。その様子に心配もしましたが、毎日続くとこちらもイライラしてしまい、ついつい怒ってしまうことが増えてしまっていました。「今日こそは優しくしよう。」と意気込むも、やっぱり帰宅後の様子にイライラ。「疲れているのかな?それとも反抗期?」長男の変化に毎日悩みました。私が知っている長男は、とても慎重で、楽しそうに遊んでいる子どもたちの中になかなか入って行けず、一歩引いたところで見ているようなタイプの子です。滑り台をやりたくて階段を上っても、後ろから他の子が来ると順番を譲り、人の多い公園などではいつまでたっても滑れないということも今まで何度もありました。だから、幼稚園でもやりたいことなどが主張できず、つらい思いをしているのではないか。うまく友達ができず、寂しい思いをしているのではないか。毎日「たのしかった!」と言って帰宅する長男のことを信じていないわけではなかったのですが、私の思考回路はとてもネガティブな方向へといってしまっていました。そのままズルズルと2週間ほど過ぎ、何度「やめてね。」と言っても話を聞いておらず、同じことをする長男に何だか疲れてしまい「お母さん、もう長男のお母さんやめていい?」と最低な一言を言ってしまいました。

 このままではダメだ…そう思って友人に連絡。すぐに家に来てくれて話を聞いてくれました。1つ上の学年の子どもがいる友人は、同じような経験をしたことがあるとのこと。それを聞くだけで安心し、幼稚園で何かつらいことがあってこうなっているのかもしれないし、幼稚園でとてもがんばっていて、家に帰ったらスイッチが切れてしまってこうなっているのかもしれない。考え得るいろんな可能性を一緒に考えてくれました。こういう時、少し先をいく母親の先輩でもある人が近くにいてくれることはどれだけ心強いか。とても気が楽になり、しばらく悩んでいたモヤモヤが嘘のように消えて行きました。

 その週末、参観日がありました。大勢の保護者がいることに緊張したのか、少し表情の硬い長男。ところが、教室で長男が大好きな音楽が流れ始めると他のクラスメイトの中に混ざって行き、楽しそうに踊り始めました。「え?こんなことできるの?!」と私はビックリ。自ら手を挙げて、皆の前で堂々と名前を言い、好きな動物を言うこともできました。その後、全園児が一つの場所で保護者に歌を聞かせてくれたのですが、そこでも大きな振付で大きく口をあけて歌う長男の姿がありました。私が今までに見たことのない長男の姿。とても感動して、恥ずかしながら涙がポロポロと出てしまいました。担任の先生によると、これがいつも通りの幼稚園での長男の様子だとのこと。その頼もしい姿が嬉しくて、そして何よりも幼稚園での生活を楽しんでいることに安心して帰りの車に乗りました。車の中から先生方に「さようなら!」と元気よく手を振った次の瞬間、「あー、おなかすいたー。お昼ごはんまだー?」と急にダラ~とし始めた長男。その姿を見て「あ、今スイッチがオフになった!」と手に取るようにわかり、「なるほど。こういうことだったのか。」と最近、手を焼いていた長男が、なぜそうなっていたのかがわかりました。

 幼稚園では私の知らない顔を見せていた長男。あの姿を見たら、帰ってからの疲れ果ててスイッチがオフになった長男にも納得です。幼稚園でのがんばりを、夫や私からとても褒められた長男は、その日から何だか少し落ち着いてきました。私も家に帰って長男が少しくらい機嫌悪そうにしていても、以前より落ち着いて見守れるようになりました。こんなにがんばっていたんだね。どうしてもイライラしてしまうことはあるけれど、長男が家に帰って安心して過ごせるようにしなきゃいけないなと反省させられた出来事でした。

 子どもたちが寝静まった夜、お菓子を食べながら嬉しそうにテレビを観る夫。4月からのクールでお気入りだったドラマは、お金持ちが通う高校を舞台に繰り広げられるラブコメディー。毎週録画して、それを楽しみに観ていました。かわいい女優さんが出るとニヤニヤしているのを私は知っています。そんな夫しか知らないので、やはり仕事中の顔には驚いてしまいます。みんな外ではがんばっているのですよね。だからこそ、やっぱり家の中くらいは家族がくつろげる空間にしたいな~。そんなことを思った夏休み直前。そう、もうすぐ長男初めての夏休みです!「夏休みどうしよう。」と先輩ママたちが言っていたのを去年まではよくわからずに聞いていましたが、今年は私もその立場。来月のコラムで「楽しく過ごしています♪」と皆さまにご報告できますように…と七夕の短冊に書こうかな。

6月「大切な時間」

 「みんなで食べるとおいしいね♪」。満面の笑みで朝食を食べる長男。そんなかわいい言葉を聞いていると、うっかり涙が出そうになる私。我が家では、最近、朝は食卓をみんなで囲むことにしています。それまでは、夫と長男の二人で食べてもらっている間に、私はお弁当を作ったり、洗濯を干したり、とにかくバタバタと過ごしていて、夫や長男とゆっくり話す時間なんてありませんでした。よくよく考えてみると、平日、夫の帰りが遅い我が家では、家族みんなが揃って食卓を囲めるのは、朝のみ。ゆったりと席について、みんなで話をしながら朝食を食べることは、長男にとって私が思っていた以上に嬉しいことだったみたいです。その日は食パン1枚におにぎり2つ、ヨーグルトとりんごを食べ、元気に幼稚園へ出発しました。今まで、朝はとにかくバタバタ過ごしていた私が、朝食を家族みんなで食べることにしたのは、こんなことがきっかけでした。

 4月からの新生活。最初は、慣れない通園の準備にバタバタしたり、長男と離れる生活にソワソワしたりの毎日でしたが、少しずつ慣れてきたなと思っていたある日、次男が咳をし始め、小児科に行きました。とは言っても、本人は機嫌も良く、食欲もいつも通り。私としては「まだ小さいし、念のため」と思っていたのですが、次男の胸の音を聞いた医師が難しい顔になり、そのままレントゲン、採血となりました。その結果、「入院になるかもなぁ。」という言葉とともに、大きな病院への紹介状をいただきました。予想外のことに動揺しながら、大きな病院へ向かう前に長男の幼稚園へ電話し、預かり保育をお願いしました。診察の結果、今のところ入院の必要はないとのこと。とりあえず、一安心し、その日から自宅で、毎日の吸入がはじまりました。初めての預かり保育だった長男も、担任の先生がきちんと説明してくださったこともあってか、特に泣くこともなく、幼稚園で遊んでいたようでした。「よかった!やっぱり幼稚園が楽しいのだな。」と楽しそうに幼稚園に通っている長男にすっかり安心してしまっていた私の頭の中は、次男の体調の変化と、その日から始まった自宅での吸入のことでいっぱいになってしまっていました。

 それから2週間ほど経ったある日、幼稚園から帰ってきた長男が、急に泣いてみたり、いつもより甘えてきたり、何だか不安定。次の日の朝、初めて「幼稚園に行きたくない!」と言いました。体調でも悪いのかな?とも思いましたが、少し気になったので担任の先生にもそのことを一応伝えるも、その日は何事もなかったかのように、元気いっぱいで帰宅。ホッとしていた翌日、担任の先生から電話がありました。幼稚園で気になる行動があったとのこと。そして、そのことを注意すると珍しく反抗的な態度をとり、感情を爆発させるようなことがあったとのこと。先生は、長男の様子がいつもと違うことが気になり、見守ってくださったそうで、感情を表に出すことができた長男はすっきりしたのか、またいつもの長男に戻ったそうです。そんな様子を聞いていて、次男が生まれてすぐ、私に余裕が全くない頃、長男が同じような行動をとったことがあったことを思い出しました。そして、「あ、長男を不安定にしているのは私だ。」と気づき、涙が止まらなくなりました。担任の先生は次男が大きな病院に行って、突然預かり保育をお願いした日から、長男の様子が少し気になっていたそう。「お母さん、大変だよね、わかるよ。私たちは、いつでも受け止めるから安心して幼稚園に送り出してくださいね。」と言ってくださり、その優しい言葉にさらに涙が出ました。

 幼稚園がいくら楽しそうとはいえ、この時点では通い出してまだ1ケ月ほど。本人は慣れない生活を一生懸命がんばっていたのですよね。それなのに、私は自分ばかりが大変だと思い込んで余裕がなくなり、長男としっかり向き合うこともせず、日々を「こなす」ことで精一杯になっていたのだと思います。そのことに気づかせてくださり、長男と向き合ってくださっている担任の先生には本当に頭が下がる思いです。その日の夜、夫とも話して、「もっと長男と向き合わなきゃ。」と反省しました。入園までは一緒にいる時間がたっぷりあったため、公園や子育て広場に出掛けたり、買い物したり、昼食を食べたり、絵本を読んだり、テレビを見たり、そんなに意識しなくてもたくさんのことを一緒にできました。でも、今は、一日の多くの時間を幼稚園で過ごすようになり、長男とゆっくり過ごす時間って本当に限られています。その貴重な時間を余裕なく過ごしてしまっては、もったいない。次男の毎日の吸入にも少しずつ慣れてきて、ありがたいことに体調も落ち着いてきています。では具体的に何ができるかな?と考えて、思いついたものの一つが、朝食時、家族で食卓を囲むということだったのです。

 今まではバウンサーに座って、ユラユラしながらみんなの顔をちょっと離れていたところから見ていただけでも、嬉しそうにしていた次男。食卓には次男用の椅子も準備しました。一緒に「いただきます。」ができるようになり、ご満悦の様子。バンバンと机を叩いて「ごはん、ちょうだい!」と催促してきます。そんな次男の様子を見て、長男も大笑い。「長男も、こうだったよ。もう本当に食いしん坊で…。」なんて会話をしながら食べる朝食は、夫と私にとっても、とても楽しい時間です。1日のはじまりに、家族そろってご飯を食べることが、こんなに幸せだなんて。何かあると、すぐに余裕がなくなる私ですが、家族の笑顔に支えられて、「よし、今日も1日がんばろう!」と思える大切な時間になりそうな予感です。

5月「思っていたよりも」

 3歳の長男、4月から幼稚園に通っています。今のところ、毎日楽しそうに準備してバスに乗り込み、帰ってきたら「楽しかったー!」とニコニコ笑顔。初登園の日、長男が乗ったバスに手を振りながら涙目になったのは私の方でした。入園する2カ月くらい前だったかな。長男に、幼稚園にはお母さんは一緒に行かないということ、友達と一緒にバスに乗って行くこと、先生やたくさんの友達がいて、とても楽しいところだということを伝えました。それから長男は毎日のように「ぼく、ひとりで幼稚園にいくよ。」と自分に言い聞かせるかのように言うようになりました。不安な気持ち、楽しみな気持ち、寂しい気持ち。長男は、いろいろな気持ちになっていたようです。その姿を見ていると「がんばれ!」という気持ち半分、「本当にこの子大丈夫なのかな?」という気持ち半分で、私もドキドキしながら入園式の日を迎えました。

 私が思っていたよりも、順調なスタートをきったように見えた長男の幼稚園生活。担任の先生によると、好きなことを見つけて、泣くこともなく楽しそうに過ごしているとのこと。ホッとしていたある日、長男が帰宅する少し前、幼稚園から着信がありました。何だか嫌な予感がして電話に出てみると、担任の先生からでした。クラスメイトとおもちゃの取り合いになり、怒った相手の子に長男は顔を噛まれてしまったとのこと。初めてのことに気が動転してしまいましたが、長男の帰宅予定まであと20分ほど。どうしようかと少し考え、とりあえずいつも通り迎えることにしました。バスが到着すると、ニコニコ笑顔で「楽しかったー!」と降りてくる長男。ホッとしましたが、顔を見ると見事な歯形。あちゃー、これは痛かっただろうなーと思いましたが、本人は気にしていない様子だったので、そのまま少し散歩して家に帰りました。家に帰って「あれ?顔どうしたん?」と聞いてみると「おもちゃであそんでいて、おともだちとぶつかったの。おくすりぬってもらったよ。」と言いながら泣き始めた長男。「そっかそっか、それはビックリしたね。」と言うとさらに大泣き。しばらく泣いてスッキリしたのか、その後はいつも通り元気に過ごし、夕飯も完食、いつものように眠りにつきました。しかし就寝からしばらくして、泣き叫ぶ声に驚いて寝室を覗きに行くと、そこには寝ぼけた長男が座っていました。久しぶりの夜泣き。順調そうに見える幼稚園生活だけれど、私が思っていた以上に、新しい環境でいろいろなことを経験し、一生懸命がんばっているのだと感じ、ちょっとだけ涙が出た夜でした。

 長男が生まれてから幼稚園入園まで、ほとんどの時間を一緒に過ごしてきました。何をする時も一緒だったので、長男がどんな人と出会って、どんなものを食べて、どんな絵本を読んで、どんな歌を歌っているのか、ほとんどのことは知っていました。入園してからは、新しい友達と遊び、給食の先生が作ってくださるおいしい給食を食べ、新しい絵本や歌を私に教えてくれるようになりました。何だか長男が、ちょっとだけ遠くにいってしまったような気がして、寂しい気持ちも少しありますが、とても頼もしくも感じています。でも見えない分、思っているよりも長男は気を張ってがんばっているのかもしれない。もしかしたら思っているよりも全然余裕で、心から楽しんでいるのかもしれない。そんな「思っていたよりも」がこれからもたくさんあるのだろうなと思います。だからこそ、これからは今まで以上に長男の表情や様子を見るようにしなきゃなぁ。私が苦手な「察する」ということが、さらに大切になってくるのだろうなぁ。長男が新しい環境でがんばっているのだから、私も成長していかなきゃいけないな、なんて思ったのでした。

 おもちゃの電話で110番を押す長男。「はい、こちら110番です。どうしましたか?」の声に「おとうさんを、つかまえてください。」と真顔で答える長男。夫と私がちょっとしたことでケンカをしてしまった時、長男がそんなことをしました。夫婦で笑ってしまい、「あれ?何で怒っていたのだっけ?」なんて思った私。それを見てホッとした長男は「おとうさん、おかあさんにごめんなさいでしょ!」と、大人顔負けの言葉を言って、さらに私たちを笑わせるのでした。思っていたよりも長男はお兄ちゃんになっていたようです。新たな環境でがんばっている長男。家にいる時には、少しでもホッとできるようにしていかなきゃいけませんよね。子どもの前でケンカ(というか、一方的に私が怒っていただけですが)をしたことを反省させられた私なのでした。

4月「2018年度のはじまりに」

 「今日、誰とお風呂入る?」。最近、週末になると夫が必ず3歳の長男にそう聞きます。長男の答えは大抵「おかあさん!」。ある日、長男が「おとうさん!」と答えた時、夫はとても嬉しかったのでしょう。「そうよな〜お父さんと入る方が楽しいよな〜♪」と上機嫌。「まぁ私は一人で長男と次男の二人を毎日お風呂に入れとるけどね〜」ボソッと言うと夫は少し考えてこう言いました。「わかった。じゃあ今日は俺が一人で長男と次男をお風呂に入れる!」そう宣言して準備を始めました。ほほう。さぁどうなるかな、お手並み拝見。楽しそうに男3人お風呂に向かいました。が、その数分後、泣き叫ぶ赤ちゃんの声、長男に対してイライラしている夫の声、そして一人楽しくて大はしゃぎしている長男の声…少し様子を見ていたのですが、さすがに次男が泣き叫んでいるのは少しかわいそうな気もして「手伝おうかー?」と言いに行くも「大丈夫!」と夫。お風呂から出た後、それは疲れた表情でぐったりしていました。しめしめと思いながら「どうだった?」と聞くと夫は「有意義な時間だったよ。」と一言。それを聞いて私が笑っていると「これを毎日するのは大変だわ。」という言葉を聞くことができました。

 我が家は平日、子どもたちが起きている時間に夫が帰宅することはほとんどありません。昨年、次男が生まれた時に「私一人でどうやって生活していけばいいんだろう?」と思ったことはまだ記憶に新しいのですが、慣れてくるとまぁそれなりに何とかなるもの。時には次男を泣かせっぱなしにしてしまったり、長男に我慢させてしまったりすることもあり、もう少しうまくやれたらなと落ち込むこともありますが、何とか楽しみながら生活できるようになってきました。楽しいと言いつつも、大変なことも多い子育て。時には誰かにほめてもらったり、ねぎらってもらったり、そんなことがあってもいいはずですよね。夫に大変さを少しでも理解してもらえたことは、私にとってはとても嬉しい出来事でした。

 さて、そんな私たち家族が今治で生活して今月で2年半が経ちます。私たちは転勤族で長男が1歳になる直前、香川県の東の方からここ今治に引っ越してきました。引っ越してきた当初、夫は仕事がとても忙しくて休日出勤も多く、誰も知り合いのいない今治で本当に途方にくれました。でも2年半経った今、たくさんの素敵な出会いがあり、もう転勤は嫌だと思うほど楽しく生活をしています。そして昨年度より縁あってこちらのコラムを書かせていただいています。まずは私たち家族の紹介でも。

<登場人物その1 夫>
 大学生になった初日の授業で筆箱と間違えてテレビのリモコンを机の上に出しクラスメイトをギョッとさせたというエピソードの持ち主。少々のことでは動じない強靭な精神力が自慢。そんな彼が唯一世の中で恐れているものが嫁なのだとか。

<登場人物その2 長男>
 今月で3歳6か月。この春めでたく幼稚園に入園。赤ちゃんの時から割と大きめで生後6か月には体重は10キロを超え、現在18.5キロ。好きな言葉は「いただきます」嫌いな言葉は「ごちそうさま」。将来の夢は新幹線の運転手さん、もしくは車内販売をすること。今一番やってみたいことは、新幹線に乗って駅弁を食べること。

<登場人物その3 次男>
 今月で6か月。長男の時にはまったくヒットしなかったバウンサーが大のお気に入りで、自分で足をバタバタして揺らし、超ご機嫌。新生児の頃は本当に寝ない赤ちゃんで母親を何度も泣かせた彼。今では自分で勝手に寝るという得意技を身に付け母親を喜ばせている。我が家の癒し担当。

<登場人物その4 私>
 岡山県出身。大学進学で県外に出てから関東や九州などいろいろな土地に住んでいるのに全く岡山弁が抜けない今治在住の主婦。好きになったらとことんはまってしまうタイプで、独身の頃は某アイドルにはまり過ぎて周囲を心配させ、現在は長男が好きな新幹線に一緒にはまっている。今一番やってみたいことは東京駅で1日中新幹線を眺めること。

 そんな私たち家族の日常をゆるりと綴っていきたいと思っています。どうかどうか、この年度末にも今治で生活しながらこのコラムを書いていますように。そんなことを願っている今年度のはじまりです。1年間どうぞよろしくお願いします。

お問い合わせ

子育て支援課

電話番号:0898-36-1529
メール:kosodate@imabari-city.jp
〒794-8511 今治市別宮町1丁目4番地1