ママのコラム

1月「気持ち新たに」

 「これ、おいしくなーい。これもおいしくなーい。みかんちょうだい。」ある日の夕飯の時に3歳の長男に言われた言葉。そんな日に限っていつもよりちょっとだけ手の込んだものを作っていたりするんですよね。とても悲しい気持ちになりましたが「そんなこと言われたらお母さん悲しいな。」とだけ伝え、その場は何とか感情的にならずに乗り切りました。「3歳 反抗期」「3歳 赤ちゃんがえり」「3歳 あまのじゃく」「3歳 お母さん嫌い」これが私の携帯電話の検索履歴。そうなんです。3歳の長男に苦戦中です。「お母さん大好き!」と1日に何度も抱きついてきていた最高に可愛い長男はどこへやら。「お母さん好きじゃない」「ごはん、おいしくない」「お母さんと遊ばない」のようなことをたびたび言うようになった長男。どれもおそらく本心ではないのはわかっているのですが、余裕がない時に言われると悲しくなったりイライラしたり。長男にどう接したらいいのか悩むことが増えています。
 最近の長男の口癖は「あーあ、じいじ、ばあば会いたい。」公園から帰る時や、おもちゃを片付ける時など、自分がやりたくないことをするときや思い通りにいかない時にボソッと言います。最初言い出した時は、「里帰り中にたくさん遊んでもらったもんなぁ。かわいいこというなぁ。」くらいに思っていたのですが、今では言われるたびに、イライラしてしまいます。長男は外で走り回るのが大好き。去年の今頃は、少々風が強くても寒くても朝に夕方に公園に連れて行っていましたが、今年は次男がまだ2カ月ということもあってなかなかそうもいきません。先日風が強くてとても寒い日、長男は公園に行きたがりました。「今日は外がとても寒いから、ドライブに行こう!」と何とか説得して長男が好きなおやつを持って線路沿いの道をドライブ。いつもなら長男は「電車来るかな?」と喜ぶのですが、その日はあきらかにテンションが低く、私が「電車来るかな?」と言うと「おかあさんと電車見たくない。おとうさんと見たい。」と言いました。さらに「もうおうち帰る。」と言い出し、私は何だか悲しくなってしまいました。長男も外に遊びに行きたいのを我慢しているんだと自分に言いきかせ歌を歌ったりしながら盛り上げようとするものの、最終的に「あーあ、じいじ、ばあば会いたい。」と言われ、私のイライラはピークに。「わかった!じゃあ、じいじばあばのところに行けば!」と大きな声で怒ってしまいました。あーあ、3歳児相手に大人げない。
 一応仲直りはしたものの、その日、私は長男が何をしていても何を言ってきても何だかイライラしてしまいました。そして、長男が生まれて初めて「かわいくない」という感情を抱いてしまっていました。何とか息子たちを寝かしつけて、その日はかなり落ち込みました。長男に感情的になってしまったこと。それ以上に長男のことを「かわいくない」と思ってしまったこと。いろいろグルグルと考えていたところに忘年会で気持ち良く酔っぱらった夫が帰宅。私はとにかく話を聞いてほしくて、急いで夫のところへ行き、その日の出来事を話しました。話していると悲しくなって涙が出てきました。長男を溺愛していた私がこんな風に思ってしまう日がくるなんて。夫に話を聞いてもらって、泣いて、ちょっと心が軽くなり、ふと寒い廊下で30分以上立ち話をしていることに気づきました。よっぽど切羽詰まっていたのでしょうね。久しぶりに育児で煮詰まった一日でした。
 それから数日後、私が泣いている次男を抱っこしながら夕飯の準備をしていた時のこと。長男が私のところにやって来て悲しそうな顔をしながら「泣く!」と言いました。あわてて「どうしたん?」と聞くと抱きついてきた長男。「抱っこして欲しかったん?」と聞くと「うん。」と私のことさらにをギューッと抱きしめてきました。少し前までは1日に何度も長男を抱きしめていましたが、最近は長男が嫌がることが増え、その回数も自然と減っていました。「そっかそっか。話してくれてありがとう。気づかなくてごめんね。」と抱きしめると、長男はさらに大泣き。そっか。お母さんに甘えたかったんだよね。前回のコラムで少しでも長男との時間をつくろうと決めたと書いたはずなのに、慣れない2人育児に毎日バタバタできっとたくさん我慢させてしまっていたのだと思います。いつも忙しそうな私に長男も甘えることができなかったのだと反省。長男を楽しませたくて毎日できる限り公園やドライブに連れて行こうとしてきましたが、長男が求めていたのはそういうことではなかったのかもしれないな。なかなかゆっくりとはいかなくても次男が寝ている間に2人で本を読んだり、遊んだり、話をしたり。少しだけ心がけて行くうちに長男は少し落ち着いてきて、また「おかあさーん」と言って抱きついてくるようになってきました。と言ってもまだまだ苦戦していて、つい感情的になってしまうことも多々ありますが、長男のことを「かわいい」と思っている自分にホッとしています。
 「まさか、長男のことでこんなに悩むとはね。」と最近は夫と笑いながら話しています。次男が生まれた直後は、看護師さんすら困らせるほどの寝ない赤ちゃんだったため、きっとこれは大変な育児が待っているぞと夫も私も覚悟しました。もちろん大変なこともありますが、泣いている姿すらかわいいと思えるほど、今のところはちょっとだけ余裕を持って育児をすることができています。しかし、長男の最近の変化には夫も戸惑っているよう。夫には私よりももっと反抗する長男。とても穏やかな夫が最近は小言ばかり言うおじさんになっています。その姿を見ていると私は何だかおかしくなって笑ってしまうのでした。こうやって悩んだり、イライラしたり、落ち込んだり、反省したり…いろんなネガティブな感情になることもありますが、わが子はやっぱりかわいい。夜寝る前に布団に寝転がって右に長男、左に次男がスヤスヤと眠っている姿を見ると何とも言えない幸せな気持ちになります。よし、今年もぼちぼちやっていこう。そんなことを思った2018年の幕開け。今年はどんな1年になるかな。楽しい1年になるといいな。みなさまにとっても素敵な1年になりますように。

12月「気持ちを伝えること」

 「この子、夜中に全然寝ないんです。ちょっとつらくなってしまって。」生後2日の赤ちゃんを抱え、涙を流しながら看護師さんに伝える私。看護師さんは、とても親身になって話を聞いてくださり、母子同室を推奨している病院でしたが、「大丈夫?しんどかったら夜はあずけてね。」と声を掛けてくださるようになりました。自分の気持ちをわかってくれている人がいるという安心感からか、つらい気持ちも和らぎ、涙を流したその日から少し前向きになることができました。「気持ちを伝えること」ってとても大切だなと子育てをし始めて改めてよく思います。それはつらいときだけでなく、嬉しいときや楽しいときも同じ。そんなことを思った出来事がありました。
 10月に次男が誕生した我が家。3年ぶりの赤ちゃんは本当に小さくてかわいく、とても幸せな半面、昼夜構わず大泣きする次男に第二子とは言えやっぱりあたふたしてしまう私。冒頭のようにつらくなってしまったり、持ち直したりを繰り返しながら生活しています。3歳の長男は、私が入院している間は夫の両親のところへ。いくら大好きなおじいちゃん、おばあちゃんとは言え、はじめてのお父さんお母さんと離れての生活は、かなり衝撃的な出来事だったようです。「またお母さんがいなくなるんじゃないか。」という不安が常に長男の中にあるようで、私が退院してからも「おかあさん、びょういん行くの?」と頻繁に聞くようになり、次男の存在もあってか、とても不安定に。まるで別人になってしまったかのような時もあり不安になりましたが、また一緒に生活していく中で落ち着きを取り戻しつつ、でも私と離れることがどうしてもできなくなっていました。
 まだ実家に里帰りをしていたある日、母乳のことで心配なことがあり、私が次男と出掛けなければいけなくなりました。長男にそのことを伝えると大泣き。自分の中で必死に折り合いをつけようと、大泣きしながらもがんばっている様子を見て、たくさん我慢させてしまっているのだと痛感し私も涙が出ました。「帰ってきたら、2人でソフトクリームを食べにいこうね。」と約束し、もちろん今の長男はそんな約束でごまかされるわけもないのですが、私の帰りを待ってくれることに。予想以上に時間のかかった外出となりましたが、長男はとても良い子で私の母と待ってくれていたとのことでした。その後、母に次男をお願いし、約束のソフトクリームを2人で食べに行き、少しだけ本屋やおもちゃ屋をブラブラして帰宅。その時間わずか30分。本当はもっともっと長男との時間をつくりたい。いっぱい我慢させてしまっていることに罪悪感を抱きつつ、余裕がなくどうすることもできない現状に何だか少し落ち込んでしまいました。その日の夜、長男とお風呂に入っている時のこと。「おかあさん、デート楽しかった!ありがとう!」と長男からまさかの言葉が。「たった30分の外出しかできなくてごめんね。」と思っていた私。それでもこんな風に思ってくれていたんだと思うと本当に嬉しくて、とても救われた気持ちになりました。長男が自分の嬉しかった気持ちをこうして伝えてくれたことで、私はまた前を向くことができたのでした。毎日5分でもいいから、できるだけ長男と二人だけの時間をつくろう。気持ちを切り替えてそう思えるようになりました。
 きっと、長男が楽しかった気持ちを伝えてくれていなかったら、何だかモヤモヤしたまま過ごしていたと思います。きっとそのモヤモヤがイライラに繋がり悪循環になっていたかもなぁ。嫌なことも嬉しいことも悲しいことも楽しいことも、察してあげられるのがもちろん1番だとは思いますが、できないこともある。息子たちには素直な気持ちを伝えられる子に育って欲しいななんて思った出来事でした。それで助けてもらえることもあるし、相手を助けることもあるんだなって。子どもにはいろいろなことを教えられます。
 「おぎゃー!!!」今日も次男は大きな声で泣いています。「おなかがすいた!」「オムツかえて!」「抱っこして!!」「眠たいよー!!!」赤ちゃんてなんて素直に気持ちを伝えてくるんでしょう。それが大人になるにつれ、できなくなっていくんですよね。大学を卒業して社会に出て働いていた頃、私は「つらい」と思ってもそれを誰かに伝えたりすることが、とても苦手でした。気持ちを伝えれば、手を貸してくれる人は周りにたくさんいたのに、なぜかできない私。一人で背負ってしまって自滅してしまうこともしばしば。そんな時に出会ったある人にはなぜか弱さを見せることができ、自分の気持ちを伝えるとこんなに楽になるんだなぁと思ったことを今でもよく覚えています。その相手は現在の夫。夫に出会ってから、私は自分の気持ちを少しずつ誰かに伝えることができるようになっていきました。って惚気かい?!という声が聞こえてきそうなので今回はこの辺で(笑)

11月「祝 3歳」

医師「何歳ですか?」
息子「2さい!」
医師「もうすぐ3歳になるんだね。」
息子「そう。もうすぐ3さいになるの。ドクターイエローのしゃないはんばいするの。」
一同爆笑。

 10月のある日、息子が生まれた時からお世話になっている私の地元の大きな病院での会話。息子は生まれつきちょっと心配なことがあると言われ、3歳になるまで定期的に経過観察をしていただいていました。ありがたいことに無事に経過観察の期間が過ぎ、この日この病院を卒業となりました。息子が生まれてすぐに医師から説明があった時には、「どうしよう」ととても落ち込んだのを今でも覚えています。それから3年。10月の終わりごろ、息子も3歳の誕生日を迎えました。生まれたときは触れることすらドキドキしていたくらい小さかったのに、今や立派に将来の夢を語るまでに大きくなりました。(ちなみにドクターイエローというのは息子の憧れの黄色い新幹線なのですが、新幹線の線路状態などを点検する車両なので、車内販売はないのです。でも、そのことは、まだ息子には秘密にしておこうと思います。)
 この3年間いろいろなことがあったなぁと夫ともよく振り返ります。両家にとって初孫で、生まれた直後は特に夫の両親がいわゆる孫フィーバーになり、毎日産婦人科に来ては大騒ぎ。私は割と冷静だったので、とってもしんどかったのはここだけの話。初めて風邪をひいてしまったのは生後2ヶ月の時。何だか息子の様子がおかしくて不安で仕方なく年末の小児科に何度も足を運びました。結局RSウィルスに感染していることが判明。初めてのお正月は病院のベッドの上で過ごしました。1歳の時に高熱を出し熱性けいれんを起こしたのは私の誕生日。その後肺炎になっていることがわかり入院。本厄だった私は「厄年ってやっぱり怖い。」と思いました。2歳のクリスマスには家族皆で仲良く嘔吐下痢。息子は軽度、私はまあまあ、夫は脱水になるほどで、忘れられないクリスマスになりました。と、ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、子どもがいなかったときには想像もしなかったいろいろな出来事があり、今思い返せばあんなこともあったねと思えるのですが、当時はどれも必死。忘れられない思い出です。
 赤ちゃんの頃から成長が割りとゆっくり目だった息子。赤ちゃんのころって、首座り寝返りハイハイとどんどん成長していくので周りと比べてしまって大丈夫なのかなと焦ったこともありました。でも体の大きさに関しては成長著しかった息子は生後6ヶ月には体重10㎏を超え、何というか安定感?貫禄?があったこともあってか、そのうち何にも気にならなくなりました。3歳になった今の体重17㎏。しばらくこの体重をキープしています。ってこんな公の場所に体重なんて公表していたら息子に怒られそうですね。気をつけます。今までで1番悩んだのは息子の言葉がゆっくりだったこと。去年の今頃はまだ「ワンワン」のみ。それでも初めて息子が「ワンワン」と言った時は本当に嬉しくて涙が出たのを覚えています。それからもゆっくりゆっくりでしたが、2歳半頃に言葉がたくさん出るようになり、今では会話もできるようになりました。それが本当に嬉しくて。最近の口癖は「これ、どこで買ったの?」なぜこんなことを言い出したのかはわかりませんが、おもしろくて笑ってしまいます。もう一つ悩んだのが以前にもコラムで書いた息子のひっくり返りブーム。気に入らないことがあると全部ひっくり返っていた息子。順番待ちなんてできるわけもなく、イベントなどで奇跡的に待てて乗り物に乗れても降りたくないとひっくり返って大泣き。楽しいはずの場所に連れていくのも一苦労でした。今では「じゅんばん」と言って待てることが増え、乗り終わったら笑顔で「ありがとう」や「ばいばい」と係の方に言えるまでに。子どもの成長って本当にすごいですね。
 まだまだ幼くて、私がいないと何にもできないと思っていたのに、ふと気付くと自分でできることが着実に増え、しっかりしてきたなと思うことがたびたびあります。しんどいと思うことも多い育児ですが、年少で入園予定の息子と、こんなにベッタリ一緒にいられる時間もあと少しなんですよね。そう考えると寂しくて、今まで以上に息子との時間を大切にしなきゃいけないなと思います。朝起きたら「おかあさーん」と私を見つけて抱きついてくるかわいい息子をたくさん抱きしめながら、毎日大切に過ごしていきたいなと息子が3歳を迎え改めて思うのでした。

10月「心の拠り所」

 「きのう、おかあさんとスーパーにいったの。」朝起きてまだ寝ぼけたままの息子が同じく寝ぼけたままの夫に嬉しそうに話していました。「おせんべいかったの。」とその後もスーパーに行って嬉しかった話が続きます。その前日の夕方、久しぶりに息子の足で20分ほどのスーパーまで2人で歩いて買い物に行きました。息子は私と外を歩くことがとても嬉しかったようで、時々立ち止まっては「ヤッホー!」と右手を挙げてテンションも高め。「あるこう、あるこう♪」と歌ってみたり、大好きな運送会社のトラックに大喜びしたり、電線にとまっているカラスの数を数えてみたり(正確には数えるふり)。そんな息子のはしゃぎ方に私も嬉しくなり、その日は息子も寝るまでの時間とても機嫌がよく、とても幸せな時間を過ごすことができました。
 夏の暑さにやられてしまったのか、ここ数カ月あまり体調が良くない日が続いていた私。寝込むほどではなかったものの、体調がすぐれないと気分も落ち込んだり、イライラしてしまったり。その日その日を何とか過ごすことで精一杯でした。息子と散歩に行けたのは本当に久しぶり。その日は息子も私も楽しいことがあり、元気が出て「よし、散歩でも行ってみようか」という気持ちになれました。息子の嬉しそうな顔を見ていると何だか長いトンネルから抜け出したような晴れやかな気持ちになりました。この日をきっかけに、気持ちがグンと上向いて不思議なことに体調も楽になり、また元気を取り戻すことができました。
 あまり良くなかった時期を支えてくれたのは、家族というのは言うまでもないのですが、近くに頼れる実家などがない私にとってとても心強かった場所が何か所かあります。一つ目は行き慣れている子育て広場。行けば笑顔で迎えてくださるスタッフさんたちがいて、よく会うお母さんたちはもちろん初めて会うお母さんとも、子育ての話や世間話、そして愚痴なんかもちょっとだけ言い合ったりして、帰るときには「つらいのは私だけじゃないんだなぁ。がんばろう!」と思える場所。2つ目は子育て広場で月に1回ある「おうたの会」をしているサークル。初めて見たときに一目ぼれして仲間に入れてもらいました。こちらは音楽の経験のない私にとってはかなり挑戦だったのですが、今では練習や「おうたの会」でメンバーに会うだけでホッとでき、大好きな歌を歌って笑顔になれるとても居心地の良い場所になっています。その他にも息子の習い事の先生やお母さんに会うと元気がでたり、親子で仲良くしてくれる友だちに会うと元気が出たり…今治に引っ越してきてちょうど2年。誰も知り合いのいなかった土地にこうしていろいろな心の拠り所となる場所ができ、私は本当に恵まれた環境で子育てをさせてもらえているなと感じています。
 自分が元気な時はもちろんですが、元気がないときこそ「外に出ること」が大切だなとここ数カ月のダメダメだった時期を振り返ってみて強く思います。私には外に出て人と話すことがどうやら合っているようです。どうしても外に出たくない日もありました。そんな時は、家で息子と二人だと煮詰まってしまうので、この「きらりんネット」の工作や料理のコーナーを参考に絵具で遊んだり、工作したり、アイスクリームを作ってみたりしていました。どれもとても楽しく、息子も夢中になって遊んでいたので助かりました。そういえば、先月末から実家に帰っている息子と私。夫は息子のいない真っ暗な家に帰るのがとても寂しいようですが、心の拠り所となる人を見つけたようです。それはいつも夕飯を買いに寄るスーパーの店長さん。「割り箸いりますか?」「一膳お願いします。」のやり取りに「あー今日も仕事が終わったー!」と何だかホッとするのだとか。忙しい毎日ですが、夫にもホッとできる場所ができてよかった。今日も店長さんがいてくれるといいね。私たち家族が今治に来て2年。秋の夜長に何だか少しこの2年の生活を振り返ってみたくなりました。そして今治が大好きな場所になっていることに気づき、どうかもうしばらくここにいさせてくださいと願っている私なのでした。

9月「理想の母親」

 いつもニコニコしていて、穏やかな母親になりたいなぁ。理想だけは高い私は息子を妊娠中そんなことを思っていました。私の母も祖母も穏やかな人たちなのできっと自分もそんな母親になるのだろうとどこか自信があったのだと思います。時々街中で見かける子どもをガミガミ怒っているお母さんには「大変そうだなぁ。でも私はならないぞ。」なんてこっそり思っていました。数年後、自分がそんなガミガミ母ちゃんになっているなんて知らずに。今年の夏は何だかイライラしていて息子にあたってしまったことが何度もありました。ではこの夏、私が一番やってしまった話をどうぞ。
 今年は夫の夏休みに合わせて家族で旅行に行きました。夫婦ふたりの頃から旅行が好きな私たちは息子が生まれてからも息子が楽しめそうなところを探して旅行に行くことが何よりの楽しみ。息子の喜ぶ顔を想像しながら今回の旅行も春ごろから計画を立てていました。今年は関西方面へ。息子の大好きなアニメのミュージアムにも立ち寄りました。そこに行くのは3回目だったため、下調べをしっかりするタイプの私もここはもう大丈夫と油断してしまっていたのだと思います。でもさすが夏休み。予想はしていましたが、とても人が多く、息子も私たち夫婦も少し疲れてしまっていました。たくさん遊んだ後、疲れ気味で機嫌のあまり良くない息子とふらりと入ったお土産やおもちゃが売ってあるお店もたくさんの人。入口付近で息子は楽しそうなおもちゃを見つけ「これ買うのー。」と嬉しそう。旅行に来ているし、1つくらい何かおもちゃを買ってもいいかなと思っていた私たちでしたが、息子が欲しがったおもちゃは家にも同じようなものがあるもの。「これは同じようなものが家にあるから他のにしよう。」という私の反応に息子は大泣き。私もイライラし始めてしまい何とか落ち着かせようとするものの体中で抵抗する息子。そこにベビーカーを押したお母さんが通りかかり、息子がぶつかりそうになりました。イライラがピークに達してしまった私は全く余裕もなく人の多い店内で「いい加減にしなさい!」と大きな声で息子に怒鳴ってしまったのです。カッとしていてあまり記憶にありませんが、その後もしばらくガミガミ怒っていたと思います。振り返って私を見る人たちの顔は何となく覚えています。「あ、やってしまった。」ハッと我に返ると大泣きする息子の横で、どうしていいかわからず立ちつくす夫。とりあえず、すぐに店内から出て近くのベンチで息子を抱き謝りました。息子は怖かったのでしょう。いつもはあまり長く泣くことはないのですが、しばらくグズグズと泣いていました。その後、夫も協力してくれて、何とかまた機嫌が良くなり、3人でお昼ごはんを食べることもでき、帰りの車に乗せるとすぐに寝てしまいました。
 そこからは大反省会。「あの時どうしたらよかったんだろう。」という私の問いに「間違ってなかったと思うよ。」と言ってくれた夫。夫も私の大きな声が恥ずかしかっただろうに。涙が出ました。その後夫婦で話し合ったのは、わがままを言って大泣きし、人に迷惑を掛けた息子を注意すべきではあったけれど、せめて店の外に連れて行って、頭ごなしに怒るのではなく、きちんと理由を説明して叱るべきであったということ。きっと今回のような対応では何がいけなくってお母さんは怒っているのかわかりませんよね。息子にとってはただただ怖いだけ。もっと冷静に対応できていれば息子の成長を促すチャンスにすらなったのかもしれないなぁ。あの時何であんなにイライラしてしまったのだろう。今思い出して落ち込む出来事でしたが、息子は意外とケロッとしていて(もちろん本心はわかりませんが)楽しかった旅行の思い出を一生懸命話しています。
 帰省した際にこのことを母に話すと「そういうこともあるよ。」とこれまた意外な答え。母は私の覚えている限り、自分の疲れやイライラを子どもにぶつけるような母親ではありませんでした。だからもしかしたら、ガッカリするのかな、なんて思っていました。しかし、母にもそういうことがあったそうです。何だかちょっとホッとした私。私が小さい頃の母はいつも穏やかでニコニコしていたイメージ。娘にそう思わせている母の手腕にやっぱりかなわないなぁなんて思ったりもしました。息子を妊娠中の私が今の私を見たらどう思うだろうと思うことがあります。がっかりするのかな。でも仕方ないよなぁ。子育てって本当に理想通りにはいかない。自分が思い描いていた理想の母親像からは程遠いけど「よくやっているよ。」といつも褒めてくれる夫や母の言葉を鵜のみにして、前を向いてやっていこうと思います。8月は夫の夏休みと実家への帰省があり、かなりリフレッシュでき、最近はイライラすることも減ってきました。少しずつ涼しくなってきて、少しだけ余裕もできて、これからの時候の良い貴重な季節を息子と楽しみたいと思います。まずは食欲の秋!おいしいものいっぱい食べようね!

8月「息子の卒業」

 「ボクはお母さんのおっぱいを卒業します。」そんな宣言も予告もなくその日は突然やってきました。忘れもしない息子1歳1ヶ月のある日、息子は突然おっぱいを飲まなくなりました。それまでも「あれ?飲まないな。」と思ったら手足口病だったなんてこともあったので、体調が悪いのかなと心配するもそんなこともなく。本当に突然の卒乳。「麦茶の方がさっぱりしていておいしいんだよね。」と言わんばかりに、いつもの授乳の時間に麦茶をゴクゴク飲む息子。おっぱいをやめさせるのは一般的には大変と言われていますよね。でも後から聞いたところ、食べることが大好きな子に時々このタイプの子がいるようで、息子はまさにそうだったみたいです。苦労することが多いと聞く卒乳。母親としては何の苦労もなくこんなにあっさりやめたことに感謝しなければいけないのでしょうが、少しさびしい気持ちもあり、何とも言えない息子のおっぱい卒業となりました。
 そんな簡単におっぱいを卒業した息子が3歳近くなってもやめられないものがありました。それは「指しゃぶり」。いつからかはっきりとは覚えていませんが、赤ちゃんの頃に始まり、眠い時、不安な時、絵本を読む時、テレビを観る時などいつでも指しゃぶりをしていました。歯並びに影響が出るのか少し気になって歯科で相談すると「3歳くらいまでは大丈夫」とのこと。それまでにはきっとやめているだろうと安易に考えていたものの全くそんな気配もなく、気がつけばあと数カ月で息子も3歳。どうしようかなぁ。やめさせるのはかわいそうな気もするなぁ。なんて私は先延ばしにしていましたが、夫が一大決心。最初は気づいたときに声かけをする程度でしたが効果がなく、やめさせるにはどんな方法があるのか調べて、いきついたのは絆創膏。息子の好きなキャラクターのものを買ってきて、息子と約束をして左手の親指に貼ることをしばらく続けていました。貼っている間は不思議なことに指しゃぶりをしなくなったのですが、気になるのか自分ではずしてしまうことが増え、はずした途端また指しゃぶりをし始める、の繰り返し。そこで夫は、今度は透明な絆創膏を見つけてきて毎朝油性ペンで息子の好きなキャラクターや、新幹線、電車などの絵を描き、息子と約束をするということを始めました。その絆創膏は息子も気にすることなく、自分ではずすことはありませんでした。そして始めてから3週間ほど経って試しに絆創膏を貼らないでいると、なんということでしょう!息子は全く指しゃぶりをしないのです!絆創膏をはずしてしばらく経ちましたが、今ではあれほど執着していた指しゃぶりをすることなく生活できるようになりました。祝指しゃぶり卒業!!
 ある日夫に「何で指しゃぶりをやめさそうと思ったん?」と聞いてみました。私はてっきり歯並びを心配してのことかと思っていたのですが夫は「指しゃぶりをやめたらもっともっと喋る気がしたんよ。」と。本当にその通りで、言葉がゆっくりだった息子が指しゃぶりをしなくなってからとてもよく喋るようになったのです。絵本を読むときやテレビを観ながら、一生懸命解説してくれたり、不安な気持ちは言葉で伝えるようになったり、眠い時は「もうねんねする。」と寝室に行き、寝る直前までその日あった楽しかったこと、明日楽しみなことなど話すように。ずっと気になっていた指しゃぶりが卒業でき、こんな嬉しいことまで待っているなんて。これには驚いたとともに夫の頑張りに感謝です。
 子育てをしていく中で子どもたちが卒業していくものってたくさんありますよね。おっぱい、ミルク、オムツ…自然に卒業してくれたら言うことはないけれど、悩むことも多いと思います。実際卒乳の話や、トイレトレーニングの話は子育て広場などでもよく耳にします。正解なんてどこにもなくて、その子その子にタイミングだってあるだろうし、親が子どものためを思いながら悩んだり頑張ったりすることはとても素敵なことだなと今回息子の指しゃぶり卒業を見守った私は思ったのであります。でも、今回はあくまでも頑張ったのは夫と息子であり、私は何もせず見守ったからこんな穏やかにそんなことが思えるのだろうなぁ。だって少し前に書いたトイレトレーニングの時なんて。そうそう。息子は1日に何回かトイレでおしっこをできるようにはなってきましたが、オムツを卒業する日はまだ遠そうです。でも、きっとタイミングがくる。夫とも話し合って今はそう信じて、焦らずのんびり見守りたいなと思っています。どうかどうか、穏やかに見守れますように。穏やかに、穏やかに。そう願いつつ、今朝も慣れない海水浴に行く準備をしながらイライラして夫と息子に八つ当たりしてしまった私。あー穏やかな人間になりたい。イライラは夏の暑さのせいにして、この8月を乗り切りたいと思います。

7月「ボクの気持ち」

 「もう、ちゃんと話聞いてよ!」これは、私が息子にではなく夫に言った一言。この一言で私が怒っていることを察した夫。悪くなる夫婦の空気。幸い息子は昼寝中。その日、何だかうまくいかないことが重なってイライラしていた私。ちょっと話を聞いてもらいたかっただけなのに、聞こえなかったのか何なのか何の反応もしなかった夫。とってもささいなことだけど、「大変だったね。」とかそういう優しい一言を夫に期待してしまっていたのでしょうね。自分でも何で怒っているのかよくわからず、後から自分が求めていたことと夫の反応が違ったから腹が立ったのだと気がつきました。(でも、まぁ、無視はよくないと思いますけどね!)
 気持ちって難しい。自分の気持ちさえもよく理解できないのに、自分以外の人間の気持ちに寄り添うなんてなおさら。そんなことを痛感した出来事が今月もありました。その日は息子がとても楽しみにしていた特急電車に乗って松山に行くというプチ冒険をした日。たまたま夫が受けた試験の会場が松山で、待ち合わせをしようということになったのです。待ち合わせ場所は観覧車のあるデパート。今治から特急に乗り、路面電車にも乗り、息子も私もとても楽しい気分で過ごしていました。夫より少し先に到着した私たちは、おもちゃコーナーへ。子どもたちが実際に手にとって遊べるようにいろいろなおもちゃが置いてあり、乗り物が大好きな息子は新幹線のおもちゃを見つけ嬉しそうに線路の上を走らせようとしました。ところがそこに息子より少し年上だと思われる男の子がやって来て息子が手に持っていたおもちゃを取ってしまったのです。キョトンとする息子にもう一つ置いてあった新幹線のおもちゃを私が手渡すとまた喜んで線路を走らせて遊び始めました。そこに先ほどの男の子がまた息子の手からおもちゃを取ってしまいました。男の子は二つのおもちゃを持っていたので「片方貸してもらってもいいかなぁ?」と声を掛けるもおもちゃに夢中、後ろにいたその男の子の父親らしき人も何も言わず男の子を見ていました。新幹線のおもちゃは2つしかなかったので息子は「ぼくもーぼくもー」と言いながら泣きそうな顔に。「今、お兄ちゃんが遊んでいるから終わったら貸してもらおうね。」と声を掛けると「うん。」と言って男の子の遊んでいる新幹線をじっと見つめ我慢した息子。そこに夫登場。夫は割と強面でがっしりしているので第一印象で「ちょっと怖そう」と思われることが多いのですが、男の子のお父さんが少しあわてた様子で「ほら、新幹線一つ貸してあげなさい。」と急に何度も男の子に声をかけ始めたのです。それでも、男の子は新幹線に夢中のまま。器の小さな私はなんだかイライラしはじめてしまい「もう行こうか。」とその場から立ち去ることを促し、夫と息子と3人で観覧車に乗って外食までしてそのことはすっかり忘れて楽しい時間を過ごして帰路につきました。
 それはもう特別な日になって息子は楽しかっただろうと思っていた私。ところが息子の様子がおかしいのです。時々「こまち」と言いながらしくしく泣き、珍しくぐずぐずしながら帰りの車で眠りにつきました。なんでこんなに楽しいことがあったのに機嫌が悪いのだろうと思って、ハッとしました。息子は「終わったら貸してもらおうね。」の一言を聞いてずっと我慢していたのかもしれない。大好きな新幹線こまちのおもちゃで遊ぶことを心待ちにしていたのかもしれない。おもちゃコーナーから立ち去る時、自分自身がイライラしてしまったからという理由で立ち去り、息子に何の説明もせず他に楽しいことをすれば上書きされるだろうくらいに考えていた私。「よく我慢できたね。」などのフォローもせず、息子の我慢した気持ちは置き去りにされたまま。そのことに気がついたとたん、息子への「ごめんね」という気持ちで涙が止まらなくなりました。
 息子が目を覚ましてから、「ごめんね。お母さん、○○の気持ち全然考えられていなかったね。よく我慢できたね。」と謝りました。ニコッと笑った息子。そこにサプライズで夫から息子へ新幹線こまちのおもちゃのプレゼント。大喜びで息子は毎日遊んでいます。その姿を見るたび、キュッと胸が締め付けられる出来事となりました。
 母親だからって子どもの気持ちが全部わかるわけではない。でも少しでもわかろう、わかりたいと努力しなければいけないのだなと痛感しました。今回もそうでしたが子どもがたくさん集まる場所に行くとどう対応していいか迷うことが本当によくあります。私はどうしても、その場で何事もなく過ごせることを優先してしまうタイプ。ということは今まで息子の気持ちを考えられていなかったことがきっとたくさんあったのだろうなぁ。そう思いながら久しぶりに行った子育て広場。楽しくて仕方のない様子の息子を見ていると「帰ろう。」と言いづらくなり、何となく午前中から広場が閉まる16時前までいた私たち。息子は大満足でしたが、今度は子どもの気持ちをどこまで考えればいいのかという新たな悩みに直面しています。気持ちに寄り添うのとわがままを何でも聞くのは違うし…うーん、やっぱり難しい。
 あ、そうそう。なんだか今回のコラムでは夫が無視しただとか、強面だとか書いてしまいましたが、本当はとても優しい人です。結婚してから5年間、一度も私には怒ったことのないそれはもう瀬戸内の波のように穏やかな人です。今の悩みは今治に来てから7キロほど太ってしまったこと。ストレスかなぁ。夫の気持ちにももっと寄り添えるよう頑張らなきゃなぁ。そんなことを思った梅雨明けが待ち遠しいこの季節。夫は朝から「筋トレ 楽して」などと検索して私を呆れさせていました。寄り添えるかなぁ。

6月「言葉の持つ力」

 今日はちょっとしんどいなぁ。でも息子のごはんだけは作らなきゃ。必死で作った夕飯。もちろん手抜き料理。それを食べた息子が「おいしい。おいしい。ママ、あーとう!」(ママ、ありがとう)すごく嬉しくてビックリしてでも手抜き料理が申し訳なくて、もうわけがわからず涙が止まらない出来事でした。
 言葉の持つ力ってすごいですよね。一言で幸せな気分になることもあれば、すごく嫌な気持ちになることも。最近息子に対して言ってはいけない一言をつい言ってしまい猛省したことがあります。数ヶ月前から息子はトイレに行きたいことを時々伝えられるようになっていました。トイレに行くことが楽しかったようでいつも嬉しそうに座っていて、うまくできてもできなくてもトイレに座ったことを褒めようと夫とも話していました。この調子ならもしかしたら夏頃にはオムツが外せたりするのかな?なんて簡単に考えていました。
 そんなある日、私の体調がとても悪い時、息子がトイレに行きたいと言いました。私は歩くのもしんどかったのですが、何とか息子を便座に座らせその場にしゃがみこんでしまいました。いつもはトイレに座ったことすら褒めてくるはずの私のその状態を見た息子がすぐに便座から降りると訴えてきました。余裕がなくカッとなってしまい「そんなんだったら最初からトイレに来るなんて言わんでよ!」と大きな声で怒ってしまった私。その瞬間息子は大泣き。ハッとして我に返りましたが時すでに遅し。夫にこのことを伝え、朝や土日など楽しげに息子をトイレに誘ってもらったりしてみましたが息子は絶対にトイレに行こうとはしませんでした。
 息子の新しいことにチャレンジしている楽しい気持ちを一言で奪ってしまったことが悲しくて申し訳なくて、でも言った言葉は取り消せない。どうしようかなと悩み始めてから3週間ほど経ったある日、その日はとても楽しいことがあって息子も私もご機嫌。私がトイレに入っていると息子が自分もしたいと言ってきました。嬉しくて早速座らせてみると上手におしっこができました!やったー!できたー!!思わず便座に座ったままの息子を抱きしめて大喜び。息子もとても嬉しそう。その日はさらにもう一度トイレに行くことができ、とても嬉しい日となりました。
 きっとこれからも育児をしていく上で、「何でこんなことを言ってしまったのだろう」と反省することは起こると思います。今回のことは今思い出しても本当に悔やまれる出来事でしたが、私の発する言葉が息子にとってとても大きいことを知る良い機会となりました。まだまだ何もわからない小さな子どもだと思っていたけど、自分の意思や気持ちはしっかりと持っているんですよね。どんな時でもそのことだけは忘れてはいけないと思いました。
 週末の夕飯、我が家では夫婦ふたりの頃から鉄板を囲んで焼き肉やたこ焼きなどを楽しむことが多いのですが、今では息子も一緒に楽しいひと時を過ごすようになりました。お肉がよほどおいしかったのか、家族でのひとときが楽しかったのか息子からの感謝の言葉が止まりません。「おっおー、ママ、あーとう!」(お父さん、お母さん、ありがとう)息子の言葉でとても幸せな気持ちになりました。先月までは何を言っても「いや」と言っていた息子。それが少し落ち着いてきたなと思っていたところ、「なんていい子に育ったのだろう!!」と夫も私も感激するようなかわいい言葉を喋るようになりました。えぇ私たち夫婦は親バカです。

5月「息子のブーム」

 「いやいや!」最近の息子の口癖。「ごはん食べる?」「いや!」「お散歩に行こうか?」「いや!」「服着替えよー!」「いや!」「いちご食べる?」「…。いや!」ほほう。大好物のいちごもいやときたか。これには私もお手上げ。でも、最終的にはごはんも食べるし、散歩にも行くし、服も着替えるし、もちろんいちごも食べる。だからきっとまだかわいいイヤイヤ期。でもこの時期、母親にとってはイライラ期ですよね。息子は言葉がゆっくりなので初めて「いや!」なんて言った日には感動すらしました。「わー!いやって言ってる!かわいい」なんて。でもそれも続くと、こっちはイライラ。「わかった!もう知らない!」なんてつい言ってしまうことも最近はしょっちゅうです。反省だらけの毎日。寝顔に「ごめんね」って謝る日々。最近はそんな毎日を過ごしています。
 息子は赤ちゃんの頃、割と手のかからない子でした。初めての育児で悩んだことはもちろんありましたが、息子と過ごす時間が楽しいという気持ちの方が大きかったです。ところが1歳半を迎えたある日、それは突然始まりました。自分の思うようにならないことや気に入らないことがあると、ひっくり返るようになったのです。道端でもスーパーでももう本当にどこででも。勢いよくひっくり返るので頭を打つのも心配だったし、周りの目も気になるし。なんでこんなわがままになってしまったのだろう、何がいけなかったのだろう。最初は焦りました。家族を始め、子育て広場の先生方やそこで出会うお母さんたちにたくさん話を聞いてもらったと思います。その中でふと気づいたのが、これも息子の成長だということ。そっか、自分の意思を伝える方法が今のこの子にとってはこれなんだなーって。そこから少々のことは気にならなくなりました。息子と二人で出掛ける時は脳内で念入りなシミュレーションをすることはあっても、基本的にそれまでと変わらないように生活はしました。スーパーなどでひっくり返ったときには、他のお客さんにご迷惑をお掛けしたこともあっただろうと思います。でも今治って優しい人が多くて声を掛けていただけることがとても多かったです。「あらあらボクどうしたん?」そんな優しい一言に我に返ることの多かった息子。どれだけ助けられたか。子育てって一人でしているんじゃないんだなぁ、ありがたいなぁと思う日々でした。
 そんな日が半年も続いたでしょうか。2歳になった頃、子育て広場の先生が「そういえば最近ひっくり返らないね」と気づいてくださったのです。「本当だ!ひっくり返ってない!」こうして息子のひっくり返りブームは終焉を迎えたのです。そして現在の「イヤイヤ」ブーム。今は大変だけど、きっとこれもいつか終わる。この日を懐かしむときが来る。そう信じて息子の成長を見守ろうと誓った新緑の季節。さあて今日も外でいっぱい遊ぶぞー!と息子に声を掛けるも早速「いや!」と言われ、さきほどの決意はどこへやら。またガミガミ母ちゃんに戻るのでした。

4月「船出」

 2015年10月某日、海辺のとある田舎町。「ピンポーン」と呼び鈴が鳴り、ドアを開けると涙目で立っている夫。「転勤になった・・今治に」「えぇー??!」当時11か月だった息子とともに2週間後には今治へ。まさに辞令は突然に、です。
 以前の場所での生活は2年半。息子との生活にも慣れ、友達もでき、「楽しいなぁ!しばらくここにいたいなぁ!」と思っていた頃でした。今回の転勤は夫も私も想定外。辞令が出た日からはお世話になった方々への挨拶、荷造りとバタバタ過ごし、あっという間に今治へ。文字通り右も左もわからないまま、とりあえず住民票等、諸々の手続きに行った市役所で子育て広場の情報を聞き、引っ越して3日後には今も息子とよく遊びに行っている子育て広場にいました。そこで素敵な出会いがあり、運よく1歳の誕生日もお祝いしてもらえ、「とても居心地の良い場所を見つけたー良かったー」と一安心したあの頃から1年半。このたび、縁あってこちらのコラムを書かせていただくことになりました。

 まずは私たち家族の紹介でも。

<登場人物その1 夫>
 私の一つ年上ながらよく年の差夫婦に見られます。良く言えば落ち着いているといったところでしょうか。今治に来てからは仕事がかなり忙しく、週末家にいないこともしばしば。でも時間をつくって息子と遊んでくれ、息子の世話も一通りできるいわゆる育メンだと思います。息子も夫が大好き。悩みは息子の顔が全く自分と似ていないこと。

<登場人物その2 息子>
 今治に来た頃はまだ歩けず、赤ちゃんだった息子も今月2歳半を迎えます。生まれた時はいたって普通の体重だったのですが、ありがたいことにスクスクと育ち生後5か月頃成長曲線をはみ出してから一度もおさまることなく今に至っています。良く食べ良く動き良く寝る元気いっぱいの2歳児です。

<登場人物その3 私>
 どこにでもいる普通の主婦です。独身の頃は、ある天気が悪くなりそうな名前のアイドルグループを追いかけ北に南に忙しい日々を送っていました。息子を出産してからはアイドルには興味が薄れ、今は育児をいろいろしながらもそれなりに楽しんでいます。息子が好きになったものに一緒に夢中になるミーハーなところは今も昔も変わりません。

 私たちはいわゆる転勤族。夫婦ともに中国地方出身ですが、こうしていろいろな地に住む機会をもらい、その場所その場所を割と楽しんでいる方だとは思います。結婚してからは今治で3か所目。引っ越した直後はだいたいいつも「つらい」と泣き、3か月経った辺りで慣れ始め、半年で「うん、ここも楽しい」と思い、そして転勤する頃には「嫌!この場所を離れたくない!」と泣く。そんなパターンを繰り返しています。
 こんな私たち家族の日常をゆるりと綴っていきたいと思います。お付き合いいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

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