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市長インタビュー 1期目(平成21年)

 2月20日から第2代今治市長に就任した菅良二氏。その熱意と郷土愛で、瀬戸内しまなみ海道開通10周年を迎える今治市の新しい時代を切り開いていくことに大きな期待が寄せられています。市長のまちづくりへの思いと「人」をお伝えします。(平成21年3月2日インタビュー)

まちづくり構想について

市長就任のご感想をお聞かせください。

 忙しいというのが率直な感想です。覚悟はしていたけれどもたいへんです。ただ、議員の時には、自分が思ってもなかなか取り組めないことが多かったので、市長になって一つ一つきちんと取り組める環境が整ってくるんじゃないかと思います。そして、執行機関の重みといったものを肌で感じています。

今治市長

市役所の雰囲気はいかがでしたか。

 まだ、一部の職員としか会ってないけれども、一緒にやっていける、共にやっていただけるという感触を持ちました。基本的には、まじめに一生懸命取り組んでいく人たちだなと感じています。

「5つの底力」による町づくりを掲げてこられましたが、それについてお聞かせください。

 30年、50年後の今治市民に「あの時、ちゃんとしてくれていてよかった」と思ってもらえるような形ができたらいいなと思っています。2年間、時間をいただいて、大勢の人の力を結集して、専門家の意見も聞きながら今治のまちづくりを具体化できるようにしていきたいです。

 まず、「行政の底力」では、市民の皆さんが市役所を信頼できるかどうかは職員の皆さんにかかっています。自分が先頭に立って汗をかかないといけないと思うし、職員一人一人が情熱を持って取り組んで欲しいと思っています。

 2番目は「市民力の底力」です。先日、公民館の文化祭を拝見しました。すでにいろいろなことをされているなと思いました。市民の皆さんは、ボランティア活動なり、スポーツ団体、文化団体、さまざまな形で活動されております。そういった力を結集することができたら、もっと楽しい町になるんじゃないかと思いますね。

 3番目の「地域力の底力」は、それぞれの地域で自治会の皆さん、老人会、婦人会をはじめ地域の人たちが非常に頑張ってくださっておりますが、この自治力を高めるために、支所の機能を充実し、支所の職員がその地域を夢のある地域に変えるんだという気概を持って取り組んでもらえるような方向付けをしたいですね。また、自治会の機能アップを図り、それらが切磋琢磨したらいいものが出てくるんじゃないかなと思っています。

 また、合併してから周辺地域が衰退しているとの声もよく聞きます。これは産業がないことに尽きると思います。働く場所を得るためには、企業に頑張ってもらうしかない。造船・海運・タオルなど頑張っている企業がたくさんあるなと感じています。行政として何ができるのか、対話しながら進めていきたいと思っています。

 4番目は「産業力の底力」です。まずは、雇用の確保に向けて、産業界の皆さん方と協議を進めていかなければならないと思います。トップセールスは宮崎県知事だけでなく、我々もやらなくちゃいけない。東京や大阪に行ったときには今治産品の宣伝をしますし、県人会の皆さんにも宣伝に努めてもらいたいなとの願いを持っています。

 5番目の「教育力の底力」、これこそ今の日本に求められていることだと思っています。明治の初めの先達たちが義務教育制度を作ったのが、その後の日本の発展につながった。先人の教えを、これからの子どもたちにきちんと継承していくためには、教育をおろそかにしてはいけない。予算はそう増やさずに教育を充実させるにはどうすればいいか考えていきたいですね。

 また、子どもが増えない大きな要因は、教育費と医療費が足かせになっているからだと思っています。それで、今回どうしても小学6年生まで、入院については無料にしたいと言いました。教育費と医療費に目を向けていったら、もう少し自分の子どもを世に送り出そうという気持ちになってもらえるのでないかと思っています。

亀老山から望む来島海峡大橋の写真""
亀老山から望む来島海峡大橋。瀬戸内しまなみ海道は、開通10周年を迎えます。

市長就任 以前以後

市長になられて生活がずいぶん変わられたと思うのですが。

 アパートを借りて単身赴任の状況です。高校時代におじの家の離れを借りて下宿していたころに戻ったような感じです。食事は、夜は外食も多いけれど朝はちゃんと自分で作っています。また時々、妻が大三島から応援に来て作ってくれます。

健康に注意されていますね。

 ここ数か月間は、毎日、早朝から夜遅くまで動き回っていたので、腕立て伏せをする気力もありませんでした。これからは時間配分を考え、運動を取り入れたいですね。

空手をされていたと伺ってますが。

 空手はもう無理ですね。運動不足解消には、むしろ野球を続けたいですね。この間まで、県議会議員の軟式野球チームでは65歳にしてセカンドのレギュラーポジションをとってました。バッティングは昔から非力だけど守りにはちょっと自信があります。

それと風呂がお好きだそうですが。

 当選してから1回マーレ・グラッシアへ行きました。今年は鈍川や湯ノ浦の温泉にも行きたいですね。

好きな言葉は「愛郷無限」

座右の銘を教えてください。

 「愛郷無限」。ふるさとを思う気持ちだけは誰にも負けません。自分の志とは違った福岡の大学に行くことになったけれども、福岡の地で何かに出会うたびに、ふるさとの子どもたちに見せたい、本物の文化に触れさせたいと思っていました。島へ帰って青年団活動で資金を集めて劇団を誘致したり、町長になってからもいろんなことに取り組みました。ふるさとを思う気持ちの原点は学生時代にあったなと思います。今はその思いが今治市全体にということです。

青年団活動から推されて町議会議員、町長、そして県議会議員になられましたが、大三島時代で印象に残っていることは何でしょうか。

 やはり一番いろいろなことができたのは町長時代だと思います。6年ほどでしたが、この間は1年1年、非常に重みがあったと思います。それだけにここ(市長席)へ座らせてもらった時は、大きな課題を背負い、果たしてやれるのかな、いやしっかりやらないかんとの複雑な思いでいっぱいで、とても、にこにこできる気持ちじゃありませんでした。

町長時代に製塩工場の誘致やラントゥレーベン大三島(滞在型農園施設)の整備などをされましたね。

 いずれも職員から提案があったものです。市役所にもすごい人たちがいる、その人たちが頑張ってくれたらすごいことができるだろうと楽しみにしています。職員には私が気付かないことを、どんどん提案して欲しいと思います。

市民の皆さんへのメッセージをお願いします。

 課題がたくさんある中で、とにかく一生懸命、一つずつ、一番つらいことは自分でやっていくんだとの思いで進んでいきます。今は夢の世界を市民の皆さんに提示できないけれども、まずは喫緊の課題に精力的に取り組んでいきたいと思っています。