トップページ市長室施政方針・あいさつ集平成21年 9月定例会

施政方針・あいさつ集

平成21年 9月定例会

 本日、第6回の定例市議会を開催いたしましたところ、議員各位におかれましては、ご参集を賜りまして、開会の運びとなりましたことを厚く御礼申し上げます。

 さて、先の総選挙では、かつてない変革が起こりました。今後の市政運営におきましては、これまで以上に、国の動向を注視しつつ取り組んでまいりたいと考えているところでございます。

 ここで、時間を頂きまして、みなと再生事業につきまして、私の考えを述べさせていただきたいと存じます。
 基本計画策定作業に取り組んでおります同事業につきましては、ご案内のとおり、6月議会におきまして、本事業は未だ十分な議論が尽くせていない状況であり、改めて、議会の皆様、関係者を含め、市民の皆様と協議を重ねていく必要があることをお話させていただきました。
 私自身、市長就任以来、この事業をこのまま進めていいのか、常に自問自答を続け、熟考してまいりました。
 ご承知のとおり、昨年来の世界同時不況による景気低迷、ETC割引の拡充によるフェリー業界への打撃など社会経済情勢の変化や、また、海事関係者、市民の皆さんの意識の変移などを総合的に考え合わせた時、民間事業者の協力が望めない状況の中で、みなと再生事業の中核をなす海事ビジネスセンターの建設と運営に巨額の投資を行うことは、現在、そして、将来の今治市民に対しましても、説明が難しいものと考え、ここに、立ち止まって、時間をいただき、市民の皆様とともに今、何を優先すべきかを熟慮し、再度議論を深めるため、みなと再生事業の大幅な政策転換をすることを決意いたしました。
 私が常に心にかけていることは、50年後、100年後の今治市民に対し、今、現在、市政に深く関わっている立場にある者として、何を為すべきか、即ち、将来に亘っても責任ある判断をしなければという強い思いが、私の座右の銘でございます「愛郷無限」、こよなく愛するこのふるさと今治に対する大きな決断へとつながりました。
 今後の進め方といたしましては、これまでみなと再生事業が先導しておりました中心市街地活性化の既定方針を転換し、今治駅周辺から港に至る区域を中心とする広い範囲の中で、公有地の利用計画等も視野に入れ、賑わいの大きな核でございました今治大丸の撤退後の対策も急務となっていることなども考慮し、広く市域全体を見渡した中で中心市街地の活性化の方向性を見出し、その中でみなと再生も一つの施策として、位置づけてまいりたいと考えております。
 当然のことながら、中心市街地の活性化を図っていくための大きな鍵は、定住人口、また、交流人口を増やしていくことだと考えておりますので、海事ビジネスセンターの建設につきましては、建設ありきの考え方を改めるものでございますが、昔、船の乗り降りに見た、往時の内港や商店街の賑わいを知る者として、この地域の活性化には特に深い思いを持っておりますし、賑わいを創出することの必要性、港地域の重要性に対する認識はいささかも変わるものではございません。
 今後は、市民の皆様、関係団体の方々と今一度、しっかりと「将来の発展に繋がるまちづくり」や「中心市街地活性化のありよう」につきまして議論を重ね、方向性を見出していきたいと考えておりますので、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 さて、今議会に提案いたしました案件は、補正予算案が2件、条例案が9件、その他の議案が15件、報告が2件、合わせて28件でございます。

 その主なものについて、申し述べたいと思います。
 第1点目は、伊東豊雄建築ミュージアムの整備でございます。四年の歳月を費やし検討を進めてまいりました同ミュージアムは、世界的な建築家であります伊東豊雄氏の建築家としての歩み・業績を紹介するとともに、若い建築家の育成を行い、また、地域との交流や建築系大学などとの連携を通じて、全国、世界へ向けた建築ミュージアムとなるものでございます。当然のことながら、観光面での誘客にも多大な貢献を期待しているところでございます。

 第2点目は、施設の老朽化や合併に伴い更新が必要な今治衛生センターの整備についてでございます。合併による効果を最大限に活かすために市内4施設を集約し、現在の今治衛生センターと隣接地内での建替え整備をすべく、今議会で、生活環境影響調査など必要な経費を計上をさせていただいております。市民生活におきまして欠くことのできない施設でございますので、地元の大変なご理解を得ながら、平成26年度稼働に向け取り組んでまいりたいと考えております。

 第3点目は、平成29年度に本県で開催されます第72回 国民体育大会についてでございます。既に本市での開催種目といたしまして、ボート、バスケットボール、自転車、ソフトテニス、軟式野球、アーチェリーの6種目の競技の内定がでているところでございます。
 平成23年度には中央競技団体による会場地の正規視察も決まっていることから、来年度には国体開催会場施設整備計画の策定が迫られております。このため、今回、同計画の前提となります、国体開催会場基本計画策定の予算を計上させていただいております。

 第4点目は、市長マニフェストに掲げました事業の予算化についてでございます。今回、3つの事業につきまして、予算計上をさせていただいております。
 まず、一つ目でございますが、「障害者相談員設置事業」でございます。障害のある方は様々な悩みや苦痛を抱えていると思われますが、その気持ちが本当に分かり、より適切なアドバイス、指導ができるのは、やはり同じ障害を持った方だと思います。このため、今回、障害者団体連合会への委託事業として、マニフェストの実現を図ろうとするものでございます。
 2つ目は、「エコライフコンテスト事業」でございます。
 家庭や地域、職場などで省エネや省資源、リサイクル等に取り組んでいる事例を募集し、表彰することによりまして、今後の環境保全活動につなげていこうとするものでございます。
 3つ目は、「学習アシスタント配置事業」でございます。教育課程に位置づけております授業へ学習アシスタント制度を導入することによりまして、小中学校の学力水準の向上を図ろうとするものでございます。

 このほか、子育て応援特別手当や優良品種の生産及び競争力ある産地の構築にむけた基盤整備事業に対する果樹産地体質強化促進費補助金、また、梅雨前線豪雨によります災害復旧のための経費など所要の予算を計上いたしております。

 続きまして、私のマニフェストに関する取り組みにつきまして、述べさせていただきます。
マニフェストをできるだけ早く具体的な事業として、皆様にお示しし、ご理解をいただきながら実現できますよう、庁内の横断的なマニフェスト推進組織として、7月6日より「市長マニフェスト推進プロジェクトチーム」を発足させているところでございます。
 先ほど本議会に予算計上させていただいております「障害者相談員設置事業」などマニフェスト関連予算につきまして、ご説明させていただきましたが、この他にも、予算を伴わない事業や、ソフト部門の検討に着手しております事業も多数ございますので、数例をご紹介させていただきたいと存じます。
 まず、「支所への可能な権限と財源の移譲について」でございます。このことを実現する取り組みの一つとして、それぞれの地域の振興策を地域住民自らが検討し、計画し、実践をしていただくための組織として「地域活性化推進協議会」を、各支所ごとに立ち上げていただき、この協議会が立案した事業計画に沿って、予算化を含めた支援を検討していきたいと思っております。また、協議会のメンバーを中心として「まちづくりコーディネーター講座」を受講していただき、地域づくりのリーダーとして、大いに力を発揮していただきたいと考えております。マニフェスト関連の各種事業が有機的に関連し合って、相乗効果を生むことを期待しております。
 次に、「市民代表等による市政評価審議会の設置について」でございます。
 これにつきましては、現行の各種委員会や審議会等の附属機関の見直しを行い、外部評価の視点から事前評価・進捗評価・事後評価の権限を明確化することや、具体的な数値目標を掲げて女性の積極登用を進めることなどの基本指針を策定し、関連条例等の整理も含めて制度化を進めてまいりたいと考えております。
 次に「市職員による出前講座の実施について」でございます。既に庁内におきまして、市政のしくみ、健康、福祉、教育、生活と環境、文化・教養・スポーツ、救急・消防・防災、産業・観光、都市計画・まちづくり・市民活動といった9ジャンル、70余りの講座の用意が整っております。10月には、広報誌、市ホームページへの掲載を行い、11月からは、ご希望に応じて市職員による出前講座を実施してまいりたいと考えております。

 以上、マニフェストに関する取り組みの一端をご紹介させていただきました。これまでにも、お約束したもののうち、早期に着手すべきものにつきましては、議員の皆様のご理解をいただき、予算化させていただいた中で、積極的に実施しておりますが、11月には、プロジェクトチームにより、対象となる事業や進捗状況が整理される予定でございます。12月定例議会におきまして、その概要をご報告させていただきますとともに、市ホームページ等によりまして、市民の皆様にも、進捗状況をお示ししたいと考えておりますので、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 なお、本議会に提案しております各案件の詳細につきましては、後ほど、副市長の方から説明させていただきますので、よろしくご審議のほどお願い申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。