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施政方針・あいさつ集

平成25年 6月定例会

 おはようございます。
 本日、第3回定例市議会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、ご参集を賜り、開会の運びとなりましたことを、厚くお礼を申し上げます。
 まず初めに、このたび全国市議会議長会から勤続15年表彰を受賞されました、岡田勝利議員、また評議員として感謝状を贈られました堀田順人議員に対しまして、心からお喜びを申し上げます。お二方におかれましては、今後ますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げますとともに、市勢発展のため、一層の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 さて、先般、本市職員が飲酒運転により逮捕されたことにつきまして、謝罪申し上げます。飲酒運転に対する注意を喚起しておりました矢先の不祥事で、大変遺憾に思っております。法令を遵守する立場にある公務員として許されざる行為であり、事実関係を確認の上、厳正に対処したいと考えております。また、相前後しました市営住宅使用料の長年にわたる算定誤りの判明につきましては、関係者の皆様方はもちろん、市民の皆様、また議員各位に多大なご心配をおかけし、市政への信頼を損ないましたことに対し、重ねて衷心よりお詫び申し上げます。現在、速やかな還付に向け、事務手続きに全力を挙げて取組んでいるところでございます。これまで、今治市職員倫理委員会におきまして、不祥事の再発防止及び公務員の倫理保持につきまして協議を重ねるなど、積極的な取組みを行っていた所でございますが、このたび、「職員マニュアル」に公務員倫理・コンプライアンス編を新たに追加いたしました。このうえは、法令遵守の徹底と、再発防止に努め、市政への信頼を一日も早く回復できるよう職員一丸となって取組んで参りますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
 続きまして、かねてより、少子化等によります児童生徒数の減少を受けまして、子供たちの教育環境のより一層の充実を図るため、市内小・中学校の統合を検討してきたところでございますが、この度、美須賀中学校と日吉中学校が統合いたしまして、新生「日吉中学校」が誕生いたしました。今後は、新しい「日吉中学校」として、両校がそれぞれ培ってきた素晴らしい伝統を継承しながら、新しい伝統、校風づくりを推進されますことを心から願っております。
 そのほかにも、現在、朝倉地区及び市内中心部の小学校、また大島地区、大三島地区の中学校におきまして、統合準備が進められております。何れの地区におきましても、統合に向け、保護者や地域の皆様をはじめ学校関係者には、次代を担う子供たちのために、本当に真剣に議論を重ねていただいておりますこと、また、よりよい教育環境づくりに向けて、積極的なご協力を賜わっておりますことに深く感謝を申し上げる次第でございます。子供たちが「統合して本当によかった」と思えるように、教育環境の充実に全力で取り組んでまいる所存でございます。
 とりわけ、朝倉地区でございますが、「上朝小学校」と「下朝小学校」の統合協議につきまして、合意する旨の意見書を本年4月に教育委員会へご提出いただいたところでございます。統合に向けての話し合いの中で、保護者や地域の皆様から小学校統合後の地域の活性化につきまして、いろいろとご心配をいただきました。そんな折、統合後の上朝小学校跡地の有効活用と地域の活性化に関しまして、たいへん良いお話をいただいております。
 日本サッカー協会が主催しておりますJFAアカデミーの招致でございます。JFAアカデミーとは、中・高校生を対象といたしまして、サッカーはもちろん、人間性の面での教育も重視し、社会をリードしていける真の世界基準の人材、どんなときでも常にポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成を目的とした、エリートの育成機関であります。
 本市におきましては、主に中国四国地方の中学生の女子を対象として選抜される1学年10名程度のアカデミー設立を要望しており、本招致が実現したあかつきには、アカデミー生は、上朝小学校跡を寄宿舎として、朝倉中学校に通いながら、日本サッカー協会からエリート養成のための指導を受けることとなっております。彼女たちは、世界に眼を向け、目標を高く掲げている才能に溢れた生徒たちでございますので、今治の子供たちにも、夢と刺激を与えてくれるものと大いに期待をしております。
 さらには、アカデミー生ばかりでなく、様々なサッカー関係者等が、今治市、そして朝倉の地を訪れることが予想され、地域の皆様との交流の中から、必ずや地域の活性化にもつながるものと確信しているところでございます。
 次に、この春、本市に新たな名所が誕生いたしましたので、改めてご紹介をさせていただきます。まずは「日本最大の海事都市・今治」の名にふさわしいシンボルともいえます、巨大プロペラが公会堂前の緑地帯に設置されました。これは、今治造船株式会社から愛媛県に寄贈されたもので、直径9メートルもある世界最大級のコンテナ船のプロペラでございます。本市といたしましても、台座の石材に刻まれました「世界へ躍進する今治」の文字にあやかり、造船・海運業をはじめとする海事産業はもとより、本市の産業全体及び経済が発展していくよう、なお一層の責務を果たしていく所存でございます。次に、本市の玄関口でありますJR今治駅の改札口に、昨年の「ゆるキャラグランプリ2012」で見事グランプリに輝きました、今治観光大使であり、愛媛県の伊予観光大使でもある「バリィさん」のモニュメントが設置されました。県内外からお越しの観光客の皆様をお出迎えし、観光のPRに一役買っているところでございます。さらには、小島に芸予要塞28センチ榴弾砲レプリカが設置されました。この榴弾砲はご承知のとおり、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の撮影に使用された後、松山市さんがNHKより譲り受け、松山城のロープウェー乗り場に展示されておりましたが、松山市さんのご厚意により本市にお譲りいただきました。ようやく故郷に帰ってきてくれたと地元の方々と共に、私も大変喜んでいる次第であります。来年には「瀬戸内しまのわ2014」も開催されます。瀬戸内の島々に、大勢の方々が来訪されるよう観光振興に努めて参りたいと考えております。ただ今ご紹介させていただいたものは、いずれも私の市長就任2期目に掲げております、今治の未来を拓く7つの「いまばりづくり」を推進していく上で、観光面だけではなく多種多様な産業・文化を有する「いまばりの顔づくり」を担うものでありまして、地域の活性化につながるものと大いに期待しているところであります。
 続きまして、去る5月23日から25日までの3日間、「バリシップ2013」が開催され、大盛況のうちに終えることができました。平成17年の市町村合併により、世界にも類を見ない海運業や造船を中核とした海事関連産業の一大集積地となり、日本最大の「海事都市・今治」が誕生して以来、はや3回目の国際海事展の開催でございました。今回は、海事産業を取り巻く環境が好転の兆しをみせる中で、過去最多の243社の出展や約5万2,000人もの大勢の皆様方にご参加をいただき、今治の海事産業界の実力や技術力を国内外に向けて、遺憾なくアピールできたものと確信をいたしております。また、「次世代の海事人材育成」を目的としたバリシップ見学会では、工場・新造船の見学や帆船「日本丸」の見学など、未来を担う子どもたちを中心に、海事産業の魅力を直接見て、触れて、学んでいただき、これまで以上に大きな成果を挙げることができたと大変喜んでいるところであります。今回開催されました「バリシップ」が海事産業界の更なる発展に寄与されることを祈念いたしますとともに、今後も引き続き行政と業界が連携したまちづくりに取組んで参りたいと考えております。
 そして、5月29日には、かねてからの念願でありました、国家石油ガス備蓄波方基地の完成記念式典及び祝賀会が開催されました。平成4年に国の国家備蓄基地の建設計画が検討されて以来、実に20年以上の歳月を経ての大型国家プロジェクトの完成であります。本施設は、全国5カ所の国家備蓄基地の中でも一番大きなものであり、世界一の規模でもあります。先の東日本大震災のような大規模な災害の発生により、国内の特定地域への供給が不足する場合には、安定した供給ができるなど大いに貢献することになります。また、本市にとりましても国有資産等所在市交付金や、石油貯蔵施設立地対策等交付金の配分など、今後、大幅に地方交付税が削減されるなど厳しい財政運営が見込まれる中、大変ありがたく思っており、有効に活用させていただきたいと考えております。誘致活動から完成するまでの間、まさに当時、井戸を掘ってくれた方、愛媛県知事をはじめ地元国会議員の先生方のご尽力、また、当時の片上波方町長をはじめ議会、職員の皆様、特に宮崎地区の皆様方や、小部漁協をはじめとする漁業関係者の皆様方の大変なご苦労とご協力に対しまして、改めて深く感謝を申しあげます。
 続きまして、今治新都市におけるサッカー専用スタジアム整備構想についてでございます。
 一昨年の8月に、中村県知事より、県と市による共同整備のご提案をいただき、それ以降、庁内での調査・研究を行うとともに、市議会、関係団体、そして地元経済界の皆様方と協議を重ねてまいりました。
 その結果、愛媛FC、愛媛県他関係団体、更にはサポーター、スポンサー等による広域支援体制の構築が極めて厳しいことなどの理由により、「愛媛FCの誘致を対象といたしましたJ1規格のスタジアムは、現時点では見送らざるを得ない。」との結論に至りまして、去る5月31日に開催されました新都市開発整備特別委員会におきまして、私の方から報告をさせていただいたところであります。本市といたしましては、これまでの検討を踏まえたうえで、市民合意が得られます施設整備案を、再度検討してまいりたいと考えております。
 さて、今議会に提案いたしました案件は、補正予算案が2件、条例案が10件、その他の議案が16件、専決処分などの報告が4件、合わせて32件でございます。
 それでは主なものについて申し上げます。
 まず、協和汽船株式会社が運航しております今治〜下田水間の定期航路が、本年7月末をもって運休することに伴いまして、航路に替わる補完交通を確保するため、乗合バス事業者と路線・ダイヤの再編による増便についての話し合いを重ねて参りましたが、先般、ようやくその見通しが立ちましたので、関連の予算を計上させていただいております。島民の足を守ることを最優先に、伯方島・大島始発便を新設するなど、通勤・通学における利便性向上に配慮した協議をさせていただいたものと考えております。また、定期券の利用につきましても、現在運行しております瀬戸内海交通株式会社と瀬戸内運輸株式会社の両事業者のどちらの定期券を購入した場合でも、両方のバスに乗車できるよう協議を進めているところでございます。今回、計上いたしました補正予算案は、増便に伴います、瀬戸内海交通株式会社への高速型バス2台の購入に対する助成をしようとするものでございます。
 続きまして、国民健康保険税率の改定についてでございます。
 国民健康保険税につきましては、合併後、平成21年度に保険税率を改定させていただいて以降、平成24年度までの3年間、据え置いてまいりましたが、平成23年度には医療費が大幅に伸びたことや、後期高齢者支援金、介護納付金が伸びたことにより、国民健康保険財政は、悪化をしている状況でございます。
 こうした中、現行税率で試算をいたしますと、今年度必要な保険税収入が大幅に不足する見込みとなり、現行税率の据え置きは大変困難な状況となりました。今回の見直しにつきましては、繰越金を充当いたしましても、なお不足が見込まれますことから、大変厳しい社会経済情勢ではございますが、やむを得ず7.9%の保険税率の引上げをお願いするものでございます。なお、今後は、大きな制度改正が予想される中ではございますが、引き続き国民健康保険事業の安定運営を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、下水道使用料の改定についてでございます。
 下水道使用料につきましては、前回、平成22年度に改定させていただいて以降、可能な限り効率的な事業運営に努めてまいりましたが、景気の低迷等による節水志向の進行などが影響して、収支改善の見通しがつかず、本市の財政運営に多大な負担をかける結果を招いております。中長期的にも、施設の改築や更新の必要性が高まる中、現状のままでは、将来的に安定した事業の継続を図ることが困難な状況でございます。
 そうしたことから、今回の見直しに当たりまして、中長期的な視点で試算を行った結果、今年度においてやむを得ず10%の改定をお願いするものでございます。
 厳しい経済状況の中、使用者の皆様には負担増をお願いすることになりますが、今後もさらに効率化、合理化の努力を徹底し、健全な事業運営が実現されるよう努めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
 次に、国家公務員の給与減額支給措置にかんがみまして、本市におきましても一般職、特別職、教育長の給与を特例的に減額する条例案を提出させていただいております。国は、我が国の厳しい財政状況及び東日本大震災に対処する必要性から、一層の削減が不可欠であるとして、国家公務員の給与の支給に当たって平成24年4月1日から平成26年3月31日までの2年間、減額して支給する措置を講じており、地方公務員の給与についても法律の趣旨を踏まえ、自主的かつ適切に対応することが求められているものでございます。
 提出させていただいております条例案の内容についてでございますが、一般職におきましては、給料月額から職務の級又は号給の区分により1.5%から3%を減額することにより、給与水準を国家公務員に合わせる国の要請に応じる形の対応を行うものであります。私をはじめとする特別職、それから教育長につきましても、同様に給料月額から3%減額をすることといたしております。いずれも平成25年7月1日から平成26年3月31日までの9か月間の特例措置としております。
 ご案内のとおり、期末・勤勉手当につきまして国の要請に応じる形で一律9.77%の削減を予定しておりましたが、本市におきましては、合併以降、職員数340名の削減など、可能な限りの人件費削減に自主的に取り組んできたところであり、また、愛媛県及び県下各市の実施状況にかんがみまして実施を見送ることとした次第であります。今後も引き続き行政の効率化に努め、市民の皆様方に対する行政サービスが低下しないよう取り組んで参りたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。
 そのほか、平成27年度から本格的に実施される子ども・子育て支援新制度を踏まえ、「今治市子ども・子育て会議」の設置に関する条例案の提出や関連予算案の計上、また、離島航路運航費補助金、鳥獣被害防止緊急捕獲等対策費補助金、老朽ため池整備事業、海岸保全施設整備事業や、県の内示に合わせた土地改良事業、がけ崩れ防災対策事業などにつきまして所要の予算を計上させていただいております。
 また、市民の皆様に大変ご心配をおかけしております新ごみ処理施設の整備に向け、関係者のご理解を得て、ようやく用地を取得する運びとなりましたので、関連の議案なども提出させていただいております。
 なお、提案いたしております案件の詳細につきましては、後ほど副市長から説明申し上げますので、よろしく審議のほどお願い申し上げます。以上でございます。