トップページ市長室施政方針・あいさつ集平成26年 9月定例会

施政方針・あいさつ集

平成26年 9月定例会

 おはようございます。
 本日、第4回定例市議会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、ご参集を賜り、開会の運びとなりました。厚くお礼を申し上げます。
 まず初めに、先ほど議長からもございました、広島市で発生した大規模土砂災害によりまして、犠牲になられた皆様のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興を願っております。
 本市におきましては、総務省消防庁からの要請によりまして、消防本部から緊急消防援助隊一次、二次、三次と3隊計21名を派遣いたしました。二次災害も心配される状況の中で、懸命に任務に当たりました。派遣職員から被災地の状況報告を受けましたが、今更ながら土砂災害の怖さを痛感するとともに、被災された方々に、一日も早く落ち着いた暮らしが戻りますようお祈り申し上げます。
 この夏は、全国的に局地的集中豪雨が頻繁に発生しており、本市におきましても、再三、水防本部を設置して水防活動を行ってまいりました。幸い大きな被害には至っておりませんが、今回の広島の大規模災害を教訓として、市民への適切な情報提供と避難体制の整備を図るなど、災害対策に万全を期す考えでございます。
 さて、先般、第2次安倍改造内閣が発足いたしました。主要閣僚を留任させる一方、経済産業大臣に小渕優子氏、女性活躍担当大臣に有村治子氏を起用するなど、第1次小泉内閣と並んでこれまでで最も多い5人の女性を閣僚に起用する清新なイメージを持たせるものでありました。
 その中で、私が特に注目したいのは、「地方の創生」を改造内閣の最大のテーマの1つと位置づけ、人口減少や高齢化、地方都市の衰退といった課題の克服を目指すこととして、地方創生担当大臣を置いたこと、そこに地方の置かれている立場を十分体感いただいている鳥取県1区選出の石破茂前幹事長を起用したことであります。その手腕にご期待申し上げるとともに、今後国から出される各種関連施策に、本市が意欲的に対応するための体制づくりをスピード感をもって着々と進めてまいります。
 前回のふるさと創生は、棚から1億円が全国津々浦々の自治体に降り注いでまいりました。しかし、今回はバラマキではありません。自治体からの強い発進力が求められております。当然、我々も頑張ります。議員各位にあっても、適切なご提言を期待いたします。
 ところで、この度厚生労働大臣にご就任されました塩崎恭久衆議院議員には心からのお喜びを申し上げます。財政的に悲鳴を上げつつある社会福祉、社会保障及び公衆衛生、しっかりと知恵を出さなければなりません。そして労働者の働く環境の整備及び職業の確保など、国民生活の多くに関わるたいへんな重責でございます。今後のご活躍をご期待申し上げるものであります。
 次に、本市は来年1月に節目となる合併10周年を迎えます。新今治市が誕生して以来、年々市民の皆様の交流の輪が広がり、徐々に新市としての一体感の醸成が進んできていると思っております。
 現在開催中の“瀬戸内しまのわ2014”は、「島の輪がつながる、人の輪でつなげる」をテーマに、地域住民自らが主役となって多種多様なイベントが開催されており、市民の皆様の交流の輪が確実に広がっていると実感しているところでございます。
 さらに、これまでの歩みを振り返り、この節目の年を、夢と希望に満ちた、輝く未来へと繋げるため、新市発足10周年を祝う記念事業を実施いたしております。
 まず、7月13日、「NHKのど自慢」が公会堂で開催されました。613組の応募の中から書類選考を通過した225組が予選会に出場し、予選の難関を勝ち残った個性溢れる20組が、本番で自慢ののどとパフォーマンスを披露されました。その元気な歌声は、ご観覧いただいた大勢の市民の皆様の熱気とともに、今治の元気を全国に発信できたものと思っております。
 また、翌週の19日と20日の両日、「高虎サミットin今治」を開催いたしました。高虎サミットは、藤堂高虎公が戦国時代から江戸時代への時代の大きなうねりの中で果たした非常に重要な役割について、認識を同じくする自治体が高虎公の顕彰とまちづくり、大河ドラマの誘致などをともに進める集まりとして平成10年に発足し、今回で8回目を迎えます。高虎公は全国各地で城造りにたずさわるとともに、ここ今治でも今治城を築城するとともに、城下町をつくった、文字通り今治の生みの親であります。
 今回、高虎公ゆかりの地から、大洲市、三重県津市、伊賀市、名張市、滋賀県甲良町の首長が集い、初日のセレモニーでは、中村県知事と藤堂家当主もお招きし、「高虎公の業績を守り伝え、全国に発信する担い手となる」などの高虎サミット宣言をいたしました。
 さらには、直木賞作家の安部龍太郎先生と高虎研究の権威である三重大学の藤田達生教授との対談や、高虎公を紹介する企画展、高虎公が改修した上浦の甘崎城などを巡る瀬戸内クルージングも行われ、高虎公が築城の名手という通念をはるかに超えた存在であることを再認識いたしました。
 徳川家康が最も信頼した高虎公は、世界を見渡す広い視野と行動力、幅広い人脈を備え、政治家としての世界観を持ち、今治の礎を築いた大恩人であります。私も市政の責任者として、50年後100年後の今治の方向付けをしていかなければならないと常に考えております。そして何よりも、私たち1人ひとりが「ふるさと今治」を愛し、守り、育て、次に続く子や孫の世代に、この素晴らしいまちを引き継ぐことが、今を生きる私たちに課せられた大切な使命であると信じております。
 次に、本屋大賞を受賞した「村上海賊の娘」に引き続き、ビッグニュースがございました。本市出身の黒川博行先生の小説「破門」が、直木賞を受賞いたしました。
 この小説では、本市も重要な舞台として登場し、佳境に近づくと市内の情景が次々と展開していきます。しまなみ海道、鈍川温泉、鉄板焼き鳥など今治の名所、名物が如実に描かれており、全国の読者に、今治に興味を感じていただけるものと、大いに期待しているところであります。
 “しまのわ”開幕直後の本屋大賞「村上海賊の娘」効果によって、しまなみ海道沿線地域はたいへんな反響が巻き起こり、“しまのわ”に大きな追い風となっております。黒川先生の生まれ故郷“吉海町津島”におきましても、地域住民による地域活性化に繋げていくイベントに、さらに弾みがつくものと思っております。黒川先生の直木賞受賞は、今治に元気を与えていただき感謝いたしますとともに、今後のご活躍を期待いたしております。
 続きまして、「JFAアカデミー今治」についてご報告させていただきます。かねてより招致活動を行い、去る4月には候補地として内定をいただいておりましたが、この度、平成27年4月に開校することが正式に決定されました。
 「JFAアカデミー今治」開校により、多くのサッカー関係者が、当地今治、そして朝倉の地を訪れ、様々な場面において、地域の活性化が展開していくことを祈念いたしますとともに、世界を目標に高い志を抱くアカデミー生の、夢に向かって日々の努力を惜しまない姿勢が、必ずや今治の子供たちにも、素晴らしい刺激を与えてくれるものと期待をいたしております。
 ここに至るまでの国、県、市のサッカー協会を始めとする関係機関、また、教育関係の皆様、そして何より本アカデミーの招致にご理解とご支援をいただいた心温かい朝倉の皆様に深く感謝を申し上げますとともに、今後は、確実に開校の日を迎えることができるよう、しっかりと準備を進めてまいります。
 さて、今議会に提案いたしました案件は、補正予算案が2件、条例案が8件、その他の議案が9件、専決処分などの報告が2件、合わせて21件でございます。
 それでは主なものについて申し上げます。
 まず、レンタサイクルの購入費でございます。
 “しまのわ”のフィナーレを飾る国際サイクリング大会“サイクリングしまなみ”の国外からのエントリーは、ありがたいことに、当初の目標を大きく上回る見込みでございまして、現在のレンタサイクルでは不足する状況でございます。瀬戸内しまなみ海道を、日本を代表するサイクリストの聖地として世界へ広くアピールするためにも、国外のお客様をしっかりとした体制で受け入れることが大事でございます。レンタサイクルを充実し、おもてなしの心でお迎えすることで、イベント終了後も、国内はもとより、多くの外国人サイクリストに、恒常的に来てもらえるものと考えております。
 次に、過疎化の進む集落が抱える諸課題に対応するため、農産品のブランド化やキッチンカーを利用した高齢者が集うサロンの開催などの取り組みに対する補助金を計上いたしております。玉川町龍岡地区の住民団体による取り組みでございまして、これを機に、他の地域にも活動が広がることを期待いたしております。
 次に、今治ラーメンを通じて精力的に活動をしておられます「今治バリラーひろめ隊」が、日本最大級のラーメンイベントである東京ラーメンショーに出展する経費の一部を助成する予算を計上いたしております。今治ラーメンが、焼豚玉子飯、今治タオル、バリィさん、瀬戸内しまなみ海道などに続く、新たなブランドの逸材となり、今治の知名度の向上に貢献するものと、秘かに期待しているところであります。
 続きまして、キウイフルーツかいよう病に感染した木を全伐採した農家を支援する補助金を計上いたしております。感染拡大防止のため、全伐採に踏み切り、収入の途を閉ざされ苦境に陥っている被害農家の方々に対しまして、県と連携して、農家経営の安定化や早期の経営再開に向けて支援してまいります。
 これらのほかにも、農業経営や農産物の生産拡大に取り組む民間事業者等を支援する補助金、地方航路運航費補助金、台風11号等に伴う水防活動費や被災した農業用施設等の災害復旧事業費、新しい浄水場の整備に係る施設発注支援業務など所要の予算を計上いたしております。
 また、幼児期の教育・保育の総合的な提供を目的として平成27年度から実施が予定されております、子ども・子育て支援新制度に伴う条例や、本町団地の整備に関する契約議案などを提出いたしております。
 なお、提案いたしております案件の詳細につきましては、後ほど副市長から説明申し上げますので、よろしく審議のほどお願い申し上げます。
 以上でございます。