アーティスト・イン・今治

期間：令和6年2月14日（水曜日）～3月7日（木曜日）
場所：今治市中央図書館、河野美術館、今治ホホホ座
参加者数：交流プログラム　113名
　　　　：オープンスタジオ　155名（延べ）

滋賀県を拠点に活動する現代アート作家の小宮太郎氏を今治市内に招請し、アーティスト・イン・今治を実施しました。この事業は、日本国内で活躍するアーティストを市内に一定期間招請し、地域との交流を進めながら、まちなかのパブリックスペースにおいて滞在制作を行うことで、市民にアートに身近に接する機会を提供するとともに、まちなかの新たな魅力の創出と賑わいづくりを目的として実施したものです。滞在期間中は今治市中央図書館をアトリエとした制作活動の他、まちなかの各施設において、トークイベントやワークショップ等の地域交流事業を行いました。

チラシのイメージ

招請アーティスト

小宮太郎／Taro Komiya

1985年神奈川県生まれ。2016年京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻（博士）修了。絵画や写真作品をはじめ、回転するオブジェや、空間を利用した騙し絵的なインスタレーション作品などを制作する。近年では「みること」の能動性とともに、世界を違う角度で認知し直すための方法として彫刻や絵画作品などを発表する。滋賀県大津市のシェアスタジオ「山中suplex」共同代表。

交流プログラム

アーティストトーク　

日時：令和6年2月17日（土曜日）14時-15時30分
場所：河野美術館1階会議室
参加者数：35名／定員：50名
ゲスト：小宮太郎、竹崎瑞季（丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員）

　アーティスト・イン・今治のキックオフイベントとして、招請アーティストの小宮太郎氏と、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の学芸員である竹崎瑞季氏によるトークイベントを開催し、市内外から35名の方々にご参加いただきました。
　小宮氏からは大学生時代にさかのぼり、これまでの活動や作品をご紹介いただき、自身がどのような思考のもとで制作を進めてこられたかご講演いただきました。
　また、竹崎氏からは、現代アートの成り立ちや学芸員の意義をご説明いただくとともに、クロストークをとおして小宮氏の表現方法や自由な発想の背景にあるものを読み解いていただきました。

写真提供：Imabari Landscapes

ワークショップ「地球と一緒に絵を描いてみる」

日時：令和6年2月18日（日曜日）13時−15時
場所：今治ホホホ座（今治市共栄町1丁目 3−3）
参加者24名（保護者含む）／定員：10名（小・中学生対象）

　地域との交流プログラムとして、市内の小中学生を対象としたワークショップを開催しました。当日は、小学1年生から6年生までの親子24名が参加し、小宮氏の使う、絵の具を目の粗い布の裏側から押し出す手法を用いて、それぞれが、思い思いに作品の制作を行いました。また、これらの作品は3月1日から3月6日までの間、今治中央図書館で開催されたオープンスタジオにおいて展示されました。

写真提供：Imabari Landscapes

アートプロジェクトトーク「アート・プロジェクトと街の関わり方」

日時：令和6年3月2日（土曜日）14時-16時
場所：今治市立中央図書館3階視聴覚室
参加者数：54名／定員：50名
ゲスト：小宮太郎、赤井あずみ（鳥取県立博物館主任学芸員）
進行：周山祐未（Imabari Landscapes）

　招請アーティストの小宮太郎氏、鳥取県立博物館の学芸員でアート・プロジェクト「HOSPITALE」のディレクターである赤井あずみ氏、同じく今治を拠点に活動するImabari Landscapesのディレクター周山祐美氏の3者によるトークイベントを開催し、県内外から定員を上回る54名の参加がありました。当日は、「アートと地域の接続」をテーマに、アートを軸に地方創生を行うそれぞれの立場から、これまで地域で取り組んできたアートプロジェクトの活動をご紹介いただきました。