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大学公開講座

平成18年度大学公開講座〈第8回講義〉


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テーマ 講師名
国際的視野から見た食
ー現代社会における食問題の構造ー
愛媛大学
  教授  胡柏(ふばい)

要旨
 異なる条件設定の下で異なる実験結果が得られるように、異なる状況や視点によって異なる食の構図が見えてくる。現代社会の食は、どのような条件設定で、どのような現実が見えてくるか。
 グローバリゼーションの影響が現代社会のあらゆる領域に浸透する中、食の問題を国内に限定して考え、答えを得ようとすることは、もはや不可能になりつつある。本講義を通して、食の問題を国際的視野で捉える。

(講義概要)
1 国際社会における食問題の構造
* 食の視点
* 国際社会における食問題の構図
 1964年からの「1人あたりの食料消費水準の変化」をみると、工業国(先進国)・途上国ともに伸びている。このままでいくと、2030年には途上国の食料消費水準も1日3,000カロリー(食べ過ぎ)に限りなく近づくと予想される。工業国においては、3,500カロリーになるという予想である。


2 食と農における現代グローバリゼーションの進展
「1990年以降食肉の国際輸出価格」をみると、2002年にかけて、鶏肉・豚肉・牛肉の変動は少ない。唯一、大きな伸びをみせているのは羊肉である。
「一日当たり栄養供給水準の地域間格差」(1999年)、最高水準は3,711カロリー、最低水準は1,554カロリー(飢餓状態)で、世界平均は2,803カロリーである。栄養不足人口は、5億7千万人、世界人口の一割を占める。
グローバリゼーションへの対応


3 食を規定する技術と環境の変化:実態と意味
技術変化と食
農地利用率向上の可能性
灌漑農業地域で農地利用率の向上が期待されている。
途上国の更新可能な水資源と灌漑効率
利用可能な水資源をいかに灌漑用水に変え、水利用の効率をいかに高めるかが課題である。
途上国の穀物面積と生産量予測
稲作は38%、小麦は49%、トウモロコシは5倍、大豆は2.5倍、穀物全体は57%の増産が予測されている。
環境変化と食
環境保全は食料需要に対応できるか
工業国:環境保全型農業への移行に伴って収量は低下する可能性が高い
灌漑農業地域:環境保全型農業への移行は、収量にほとんど影響ない
伝統農業地域:環境保全型農業への移行は、収量増加をもたらす可能性が高い
地球温暖化の影響
地球温暖化は、熱帯・亜熱帯・北アメリカにマイナスの影響、温帯にプラスの影響を与えるとみられる。


4 食料安全保障と共生体制の構築
* 食料安全保障の意味
* 競争から共生への将来展望

9月30日公開講座 配布資料より抜粋


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