寄せられたご意見と回答(令和6年9月)

地震による電気火災の回避について

 地震による電気火災の回避というテーマで、市民の命や財産を守る一助となればと思い、市長へご提言申し上げます。

 この提案の発端は能登半島地震でした。
 大きな揺れの後、通電火災が原因で多くの家屋が燃え、焦土化しました。

 そんな通電火災を未然に防ぐ感震ブレーカーは、大きな揺れを検知後、漏電遮断器を切る優れものですが、それには漏電遮断器が正常なことが絶対条件なのです。
 しかし分電盤の取扱説明書には年に数回、漏電遮断器の動作確認をすることが推奨と書かれていますが、テストボタンを押して動作確認する方は皆無です。
 さらに漏電遮断器には寿命があることを知らずに市民は暮らしております。

 4年に一度ある保安協会による電気の検査を市民もご存じのはずですが、検査員が訪問するも、電気を切らずに検査要求、分電盤の場所がわからずたどり着けない、テストボタンすら押せません。
 この現象は全国で起こっており、特にコロナ禍から目立っているそうです。

 このまま進めば地震災害を待たずして経年劣化や様々な負の要因が重なり、通電火災のリスクに晒されると思い、声を挙げた次第です。

 平成初期から家を造るときはハウスメーカー、家電品は量販店で、地元の電気工事業者も激減し、街の電気屋さんも姿を消して電気の身近なドクターを失った今、誰が専門的技術を提供し賄うのか大きな壁に突き当たっております。
 最も危惧している最大の問題は電気に正しく向き合う技術者はすぐには育たないということなのです。電気に向き合う基本を体で覚え実戦で確実な仕事ができるようになるには相当の時間を要しますし、現行法では分電盤の蓋すら開けることができず、電気工事士の養成はハードルが高いものになっています。
 電気の知識ある方が全国に大勢いる中で誰一人手を挙げず、誰が補うのか、答えを出せぬまま今日を迎えており、困った世の中です。

 電気というエネルギーに出会えてわずか100年、便利な家電品に出会えて50年足らずです。私が子どもの頃は冷蔵庫すら各家庭になく育ったものです。
 そんな電気が身近すぎて空気のような存在となり、危険と便利さの区別ができないところにきました。電気は現代人にとっては必要ですが、リスクを避けるため、問題解決法を忘れず、電気に正しく向き合っていただきたいです。

 日本は4つの大きなプレートに乗っており、いつどこでプレートがすべってもおかしくなく、地震を予知できません。
 私の提案をご理解いただき、時間がかかることは仕方ないと思いますが、明日はわが身と捉え、真剣に自然災害に向き合い、提言内容を参考に防災活動に精進されること期待しております。

(令和6年9月9日受付 市外 70代以上)

回答

 お忙しい中、貴重なご意見をいただきましたことに感謝を申し上げます。

 ご指摘のとおり、現代の住環境において電気はなくてはならないものであり、まさに空気と同様に当たり前に存在するものです。
 反面、そのリスクに対する認知の低さについても、ご懸念されているとおりかと存じます。

 私どもの地域では、南海トラフ地震が発生した場合、大きな被害の発生が予測されています。地震の揺れに伴う電気機器からの出火や、停電からの復旧の際に発生する火災などは、被害を拡大する一因になるものと懸念いたしております。

 現在、今治市では、感震ブレーカー設置の呼びかけを行っておりますが、いただいたご意見を参考に、各種講座や防災訓練などの際に、漏電遮断器の動作確認の重要性についても周知を図ってまいりたいと考えております。

 また、11月9日から15日にかけては「秋季全国火災予防運動」が実施されます。
 その活動の一環として、近年増加傾向にある電気火災に関する防火ビラを商業施設等で配布し、市民への火災予防の意識啓発に努めるとともに、高齢者宅へは住宅防火診断を実施して危険個所の洗い出し、指導等を行うことで火災予防の強化に努めてまいります。

 地道な啓発活動には時間を要すると思いますが、身近なところから市民の防災意識が高まり、災害への備えにつながればと考えております。
 ご提言、誠にありがとうございました。

イベント開催時のトイレについて

 今年のおんまく花火のときに娘がトイレを探していて、市民会館の外にトイレがあったと思い行ってみましたが、女子トイレの中の電気は切れていて、暗いので携帯のライトで照らした始末でした。
 一方、男子トイレは使用禁止になっており、男性の方が入ったもののそのまま出ていかれました。
 街中に公衆トイレが少ない上に使えるところがそんな状態では困ります。
 イベントで人が多く集まるときは簡易トイレを設置するとか、公衆トイレをリフォームして使いやすくするとか、なにか方法を考えてほしいです。

(令和6年8月26日受付 市内 60代)

回答

 この度は、市民会館外側のトイレの件でご不便をおかけしましたことに対し、お詫びを申し上げます。

 直ちに点検を行ったところ、電球が切れていたことを確認いたしましたので、男女トイレの電球をすべて新しいものに取り替え、点灯するようにいたしました。
 なお、男性用トイレについては、小便器は現在故障中のため使用できませんが、個室の使用は可能になっております。
 今後も皆さまが快適に利用していただけるよう適切な点検、管理を行ってまいります。

 また、おんまく開催日については、広小路・港周辺地区の複数箇所に簡易トイレを設置していました。設置場所は、8月広報と一緒にお配りしている「おんまくのしおり」に掲載していましたが、周知方法が十分でなかったことも考えられます。
 おんまくを楽しみに来ていただいた皆さまに、ご不便をきたすことがないよう、設置場所や周知方法などについて、おんまくを主催する今治市民のまつり振興会と検討してまいります。

 そのほかのイベント開催時につきましても、トイレの場所をわかりやすく周知するとともに、予想される集客数やイベントの開催時間などを考慮して、簡易トイレを適切に設置するよう努めてまいります。

お問い合わせ

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