寄せられたご意見と回答(令和7年1月)
産後ケア事業の利用について
妊娠8ヶ月面談時に「出産後は産後ケア事業を利用したい」と伝え、申請書もその場で記入しました。
「利用したいときは電話してください」とのことだったので、出産後に電話をしましたが、「保健師が訪問してからじゃないと使えない」「提携病院で出産してないからすぐに回答できない」などと言われ、利用したいときに使えませんでした。
それなら面談時に説明してほしかったです。
その後、日帰りで産後ケア事業を利用し、とてもよかったのでまた利用したいと思い、電話をしましたが、「週に1回しか利用できない」「旦那さんも育休取っているのに」「1年間利用できるから今そんなに使わなくても」と言われました。
「旦那も育休を取っているけど資格の勉強をしていて、日中は私が1人で子どもを見ているから休息したい。お互いに1人の時間がほしい。」と伝えると「それは休息にならない」と利用を断られました。
産後ケア事業のページにこれらのことは記載されていませんし、実家を頼れないから退院後すぐに家事などをしていることも伝えています。自由に使えず、断られると思っていなかったので精神的にしんどくなりました。
利用するのにわざわざ電話するのも、さらにそれを認められないと使えないのは不便です。ネットで簡単に予約できるようになればいいです。
休息に理由が必要なのもよくわかりません。私は利用できるサービスは利用して、ゆっくり子育てをしようと思っただけです。
今治市は子育てのためにいろいろしてくださっているとは思いましたが、今回の対応はとても残念です。改善を求めます。
(令和7年1月20日受付 市内 30代)
回答
このたびは、ご案内時の説明が十分でなく、ご不便をおかけし誠に申し訳ございませんでした。私自身が力点を置いてサービスを拡充して参りましたので、お声をいただき、残念に思うと同時に反省しています。
産後ケア事業は、ご存じのとおり、大切なお子さんをお預かりすることから、保健師または看護師が事前にお一人お一人の状況を伺いながら母子の健康状態等を把握し、医療機関としっかりと連携をさせていただいているところです。
また、受け入れる医療機関が限られているため、分娩対応や感染症の流行、支援者の有無など様々な要因によって、利用日を調整させていただいたり、希望日の受け入れをお断りさせていただいたりする場合もございますので、ご理解いただければと存じます。
ご指摘をいただきましたホームページにおける記載につきましては、どなたにも分かりやすい表現となるよう、さらに担当する職員に対しては、利用される方のお気持ちに寄り添ってお話を伺った上で、丁寧なご説明をするよう、早急に改善を指示いたしました。
また、オンラインでの申請についても、来年度から対応できるようにし、支援が必要な産婦の皆さまが安心してご利用いただけるよう改善を図ってまいります。
今後とも医療機関と協力しながら、こどもが真ん中社会の実現に向けて取り組んでまいりますので、これからも育児に関しまして心配なことなどございましたら、お気軽にネウボラ政策課までご連絡くださいますようお願いいたします。
様々なお声がサービスをさらに改善する種です。貴重なご意見をいただきありがとうございました。
今治―大分フェリーを復活してほしい
今治港から大分への船を復活していただきたいです。
(令和7年1月17日受付 市内 40代)
回答
今治~大分間のフェリー航路につきまして、廃止に至った経緯と本市の取組についてお答えいたします。
当該フェリーは、昭和42年に今治港へ就航し、人の移動だけでなく原材料や製品といった物流の手段として、本市の活力および経済を支えてきました。平成11年の瀬戸内しまなみ海道開通により九州方面へのアクセス手段は、各人のニーズに応じて選択できるようになったものの、当該フェリーの重要性に変わりはなく、航路は維持されておりました。
しかしながら、その後、船舶に使用する燃料費の高騰や物流体系見直し等の影響が大きくなり、船舶会社の経営上の理由から、平成21年に今治港への寄港は廃止となりました。
本市におきましては、平成20年代半ばの環境問題に対する意識の高まりを背景に、フェリー航路の再誘致を行っておりましたが、船舶会社の経営環境に変化がみられないことなどから実現には至っておりません。
フェリー航路の復活には、様々な課題もありますが、歴史ある今治港の風景を知る多くの市民が望んでいることはもちろん、昨今のトラックドライバー不足の解消にも寄与することから、今後も関係各社の動向に目を向け、集荷・集客に向けた取組を積極的に進めながら誘致活動を行ってまいります。
通所時にかかるしまなみ海道通行料について
島しょ部に在住する障がい者のことについてメールさせていただきます。
障がいを持つ私の子どもは、特別支援学校を卒業して、島しょ部でない今治市内のB型事業所を利用します。
学校への通学には「通学奨励費」という名目で有料道路の通行料とガソリン代を愛媛県から補助していただきましたが、事業所への通所は補助がなく、大変な負担となります。
現在島しょ部には、大島にB型事業所1箇所・地域活動支援センター2箇所、大三島に作業所1箇所、上島町に作業所1箇所しか事業所がありません。島しょ部以外の市内には52箇所あります。
ひとくちに事業所といっても「障がい者支援」「就労支援」「就労移行支援」「多機能型」「作業所」「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」「障がい福祉」「生活介護」「ライフサポート」「地域活動支援センター」があり、同じカテゴリの事業所でも実際の内容は多岐に渡ります。
そして利用する人のそれぞれの特性・本人や家族の希望も様々です。
特性と希望と将来への備えを考えたとき、島しょ部にある事業所とマッチングしないことがありますが、現状では通所の時間や交通費を鑑みて仕方なく自宅から通える島しょ部の事業所を選ぶ障がい者も少なくないと考えます。
島しょ部以外の市内に在住している方々は自宅の近くまで(場合によっては自宅まで)送迎があるのが当たり前なので、交通の面で何の問題もなく通所できます。
島しょ部に在住しているだけで「通所手段」という問題が発生しているのは不公平さを感じます。
事業所というのはただ余暇を過ごす場所ではありません。障がい者が自立するための訓練をする、たくさんの意義がある場所です。
障がいを持つ人の多くは将来、親亡き後、施設に入所して生活をすると思われます。その時に備えて若年からスキルを身につける必要があります。
完全な自立は不可能ですが、「なるべく自立できるように」「最小限の福祉で済むようになって欲しい」と親として考えた時に、「自宅から通える」というだけで事業所を選択することはあり得ず、またその選択は将来に向けて大変な不利益であると考えます。
もちろん今までも、これからも多方面からの支援をいただいていることは心より感謝しております。
その上でお願いいたします。
島しょ部と島しょ部以外の市内との福祉の格差を埋めていただき、同等の福祉サービスを受けることを望みます。
特に交通の面での格差が大きく、島民の負担になっています。それは高齢者の通院や子育て家庭の通学等、障がい者の通所だけに留まりませんが、本日は障がい者を持つ家族としての立場で要望を述べさせていただきます。
本来は希望する事業所に自宅近くまで送迎していただきたいですが、実現することは難しい状況かと思いますので、障がい者が島しょ部以外の事業所へ通所する場合の交通費の補助、公共交通利用相当(定期代など)の費用補助をお願いいたします。
(令和7年1月16日受付 市内 50代)
回答
しまなみ海道の通行料金につきましては、島しょ部にお住まいの住民の皆さまから特に多くのご意見をいただいております。
希望されているように、島しょ部の方が陸地部の事業所へ通われる場合「通所手段(交通費)」が負担となっており、陸地部の障がいのある方と比べ不公平さを感じられる現状についても認識いたしております。
私は市長就任時から、しまなみ海道実質無料化を掲げ「しまなみの子どもを育む交通費支援事業」「通学費助成事業」等の助成事業により、島民の方々にとって生活道であるしまなみ海道通行料金についてご負担の軽減に取り組んでまいりましたが、補助の拡充につきましては、財源等の観点や対象者の範囲等、非常に難しい問題であります。
現在、市役所内で実質無料化に向け調査研究を行っており、引き続き検討してまいりたいと考えております。
ひとりひとりが自分らしく輝き、安心して地域で生活ができるよう、今回のご要望も踏まえ、誰もが住みやすい街を目指して取り組んでまいりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
追伸:日本中どこにもない大合併ゆえの大きな課題の一つです。国や県を巻き込み、どんな対応ができるのか、これからも挑戦を続けたいと思っています。
ゴミ出し支援の行政サービスについて
団塊の世代を筆頭に、ゴミ出しもできなくなる高齢者が増加する今治市で、ご自宅まで家庭ゴミを回収する行政サービスが必要になる日が迫っております。
現状の分析と対策をお教えください。
(令和7年1月8日受付 市内 50代)
回答
少子高齢化、核家族化が進み、全国的に高齢者世帯や障がい者世帯等において、ごみ出しに課題を抱える事例が増えてきております。
本市も例外ではなく、「高齢でごみ出しができない」、「今までごみ出しを頼んでいた方の体調が悪くなり、頼むことができなくなった」などといった切実なご意見を多くいただき、従来のごみ収集体制から、これらのご意見に対応できるようなごみ収集方法の導入が必要であると考えておりました。
そこで、環境省の「高齢者のごみ出し支援制度導入の手引き」を参考に、本市における実態把握と利用者の要件、円滑なごみ収集方法などについて検討を進め、令和5年4月から、一定の要件はございますが、直接ご自宅を訪問し、ごみを収集する「高齢者ごみ出し支援事業(ふれあい収集)」を開始いたしました。
まずは、実証事業として、地域の特性等を総合的に判断して選定した5地区をモデル地区として運用を開始し、その実証事業の結果を十分検証したうえで、令和5年8月からは、市内全域で実施しているところでございます。
これからも、市民の皆さまが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、市民が真ん中の視点で「住み続けたい」、「住んで良かった」と思っていただけるまちづくりに取り組んでまいります。
大西踏切の道路幅を広くしてほしい
大西小学校前の大西踏切の幅が狭く、朝の登校中の子どもと走行中の車との距離が近くてとても怖いです。
踏切の幅を広く、また歩行者が安全に通れるようにしてほしいです。
(令和7年1月2日受付 市内 30代)
回答
大西踏切の周辺につきましては、令和4年度に大西支所側道路部分の拡幅工事を行い、歩行者や車がお互いの動きに注意し、踏切手前で一時退避するなどして、安全を確認して渡ることができるよう改良いたしました。
今回ご要望いただいた踏切部分の拡幅改良工事につきましては、踏切を所管する鉄道会社との協議が必要となります。実施の合意にはかなりの時間が要すると思われますが、安全な通行のため、要望を働きかけていくよう担当課に指示いたしました。
また、利用者の方が安全に、安心して通行できるような、その他の対策につきましても併せて検討を行ってまいります。
引き続き、安全・安心なまちづくりを推進してまいりますので、ご理解ご協力をいただきますようお願い申し上げます。
お問い合わせ
秘書広報課
電話番号:0898-36-1634メール:hisyokouhou@imabari-city.jp
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