寄せられたご意見と回答(令和7年2月)
島民のしまなみ海道通行料について
しまなみ海道の3島の住民は移動のために橋を使いますが、通行料がいくらかご存知でしょうか?
全額とは申しません。いくらかの割引なり回数券なりをぜひともご検討願いたいです。
しまなみ海道は自転車の聖地と言われ、なにかと話題になりますが、来る方は一度か二度。一度か二度の通行料なら少々高くても何とも思いませんよね。
でも住民はそうはいきません!子どもや親の病院、買い物、学校の送り迎え、習い事など、陸地部に住んでいたらかからない費用が必要になります。
3島の人の切実な思いです。よろしくお願いします。
(令和7年2月5日受付 市内 40代)
回答
しまなみ海道の通行料金について、島しょ部にお住まいの皆さまのご負担が大きいこと、そして、日々の生活の中で避けられない出費となっていることについては、私自身も深く認識しております。
しまなみ海道の通行料金は、平成26年4月1日より国の方針に基づき全国の高速道路と同じ基準となる料金体系へと改定され、ETC車両に限り、令和16年3月末まで料金水準が引き下げられる特別措置が適用されています。
今治市では、住民の皆さまからの多くのご要望を受け、関係機関の協力を得ながら、さらなる料金水準の引き下げを働きかけてきましたが、国の制度上、しまなみ海道のみを対象にさらに割引等を実施することは非常に難しいというのが現状です。
こうした状況の中で、「しまなみ海道“実質”無料化推進会議」を市役所内に設置し、様々な角度から検討を進めていますが、島しょ部の皆さまの通行料の全てを市が負担するとなると、試算では年間10億円以上かかることになり、現実的には非常に難しいと考えております。
どの程度までなら助成ができるのか、活用できる財源がないかなど、考えを巡らせながら“実質”無料化の実現に向けて取り組んでおります。
また、これまでにも、市として可能な限りの負担軽減策を講じてまいりました。
島しょ部にお住まいの方を対象とした助成制度としては、子育て世帯向けの「しまなみの子どもを育む交通費支援事業」や、燃料費高騰対策としての燃料クーポン配布、それに加え、市域全体を対象とした「中高生の通学定期補助事業」など、独自の支援策を実施しております。
加えて、島しょ部の子どもの学習環境の向上を図るため、オンラインで一流講師の講義動画を視聴できる学習支援アプリ「スタディサプリ」の導入や、島しょ部住民の生活の利便性向上を図るため、本庁・支所間でのオンライン相談窓口の設置にも取り組んでまいりました。
さらに、本年1月6日には、「しまなみ総合庁舎」が稼働を開始しました。島しょ部の行政拠点として、より充実した住民サービスの提供に努めるとともに、できる限り3島内で生活を完結できる環境整備を進めてまいります。
引き続き、しまなみ海道を生活道路としてご利用されている方々のご負担を少しでも軽減できるよう、一歩一歩解決に向かって前進してまいります。
中央図書館の飲食スペースについて
私は今治生まれ、今治育ちで、2人の子どもがいます。
子どもの学校がない日は、勉強するために市立図書館を利用させていただいています。館内は夏は涼しく、冬は暖かく、勉強環境にはとても良い環境です。
ただ1点、飲食できるスペースがないことが悩みです。
試験前などは1日使わせてもらっていますが、昼食を食べる場所に困ります。現在は裏の公園などを利用していますが、夏は暑く、冬は寒いので大変です。
飲食可能エリアの設置など、ご検討ください。
(令和7年2月5日受付 市内 40代)
回答
日頃から中央図書館をご利用いただき、ありがとうございます。
ご指摘のとおり、現在のところ館内には飲食可能なスペースは設けておらず、ご不便をおかけしております。館内どちらの座席でも、水筒やペットボトルなど蓋付き容器での水分補給は可能ですが、食事をとる場所については課題として認識しております。
現在、市民の皆さまの「育ち」のサテライトとして図書館の魅力向上を目指し、中央図書館と芝生ガーデンを一体的に活用したイベントでは、飲食スペースを提供する取り組みを行っております。
また、市民とともに図書館のあり方を考える「図書館魅力向上懇談会」において、飲食スペースの設置を含めた新たなサービスについて議論を重ねているところです。
これらの取り組みと併せて、いただいたご意見もしっかりと参考にしながら、中央図書館のリノベーションを含めた将来ビジョンを令和7年度中に策定したいと考えております。
今後とも、より利用しやすい図書館となるよう努めてまいりますので、引き続きご意見をお寄せいただけますと幸いです。
移住者住宅取得事業費補助金について
今治市での生活が落ちついてきたので賃貸ではなく住宅を購入することにし、「住もういまばり!移住者住宅取得事業費補助金」を申請しました。
決めたのは中古物件ですが、昨今の建築資材費高騰もあって安い金額ではなかったので、補助金はとても助かると感じました。
補助金申請は中古物件でもよいと窓口でお聞きしました。
1週間たち、市役所の担当者からいただいた返事が「前の居住者が受け取り済みなので、申請却下します」ということでした。
確かに再度チェックシートを見ましたらそのように書いてありますが、「移住者の定住支援」なら住宅単位でなく申請者単位でなければ意味がないのではないでしょうか。「物件の履歴」よりも、「現在の移住者」が対象かどうか重要なはず。
「新築支援」の補助金なら「物件1つにつき1回限り」という条件はあり得ると思いますが、中古でもOKという条件でした。
「中古住宅購入者向けの補助」は別にあるのでしょうか?
不正を防ぐ目的なのかもしれませんが、どうにも腑に落ちません。
(令和7年2月5日受付 市内 50代)
回答
今回ご意見をいただきました「住もういまばり!移住者住宅取得事業費補助金」(以下、補助金)につきまして、申請をいただいたにもかかわらず、ご期待に沿えない結果となりましたこと、誠に申し訳ございません。
本補助金の制度につきましては、要綱(第4条第3項第4号)に基づき、一つの住宅に対して複数回の補助を行うことができない規定となっております。
これは、不正防止の観点から設けたルールであり、例えば、住宅を転売する形で実質的に同一関係者が繰り返し補助を受けることを防ぐ目的がございます。ご理解を賜りますようお願いいたします。
ご意見のとおり、移住者の定住支援という目的に沿った制度であるべきとのお考えは、私どもとしても大切にしたい視点でございます。今後も、制度の在り方について検討を続けてまいります。
市内在住者の住宅取得の支援について
現在、新築住宅を検討しておりますが、住宅価格の高騰により新築住宅の建設が大変難しいです。
今治市では、移住者への補助金や空き家対策へは充実しておりますが、今治市在住者に対する補助金が少ないと感じます。
ZEH住宅への補助金はありますが、30万円では雀の涙です。また、対象が県内に本店を置く業者での施工なので、その部分も緩和してほしいです。(補助金の出所が県の予算からなので難しいとは思いますが)
若年層の住宅取得への支援拡充をご検討お願いいたします。
(令和7年1月29日受付 市内 30代)
回答
建築資材の価格や人件費、物流コストの上昇などの影響により、住宅価格が高騰し、新築住宅の購入や建築のハードルが高くなっていることで、大変な思いをされていることとお察しいたします。
今回、ご要望をいただきましたZEH住宅への補助制度補助額や適用条件につきましては、ご指摘のとおり愛媛県の財源を活用した県市町連携事業です。県内市町と比べて、本市の補助額は高い水準ではありますが、今回のご要望は貴重なご意見として愛媛県とも情報共有を図ってまいります。
なお、この制度以外にも国が実施する「子育てグリーン住宅支援事業」や愛媛県の支援制度の「地域材利用木造住宅利子補給制度」等がございますので、ご検討いただければと思います。
今治市としましても、子育てや環境などの施策と連携した住宅取得の支援について、引き続き研究し、住みやすいまちづくりに努めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
農業生産被害対策費補助金について
兼業で農家をしておりますが、私たちの地区でも害獣被害が年々拡大しております。
特に今年度は柑橘農家さんにも被害が増えてきているようです。
市の補助も活用させてもらって、少しずつ電柵範囲を広げてはおりますが、最近の資材高騰により、部材費も値上がりしております。
2反、3反以上の区画になると、結構な負担になります。
つきましては、補助金上限額の引き上げをご検討いただきたくメールしました。
同様に複数軒での申請で上限額を広げていただけると、上位モデル設置も検討でき、一度に複数の圃場の囲い込みもできます。
よろしくお願いします。
(令和7年1月28日受付 市内 50代)
回答
野生鳥獣による農作物被害は、市内各所で発生しており、非常に深刻な問題だと考えています。
今治市は県内自治体で唯一、防草シートの併設を補助メニューに加えるなど、活用していただける方のニーズを捉え、適宜拡充を図っているところです。
ご提案いただきました資材高騰に対処する防護柵補助金の上限額の引き上げについても、ご意見をお伺いしながら、今治家の令和7年度予算に反映できるか否か、前向きに検討してまいりたいと考えております。
また、愛媛県の事業として、複数の圃場の囲い込みを想定した「鳥獣害防止施設整備事業」(採択要件あり)がありますので、詳細については、市役所の農林水産課までご相談ください。
今後も、関係機関等と連携し、野生鳥獣による被害対策に努めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いします。これからも地域や農業の担い手として、頑張ってください。
農林水産課 0898-36-1542 nousui@imabari-city.jp
原動機付自転車の試乗用ナンバーについて
市内でオートバイの販売業をしております。
今治市以外の市区町村には125cc以下の車両の試乗用ナンバーがございますが、なぜ今治市にはないのでしょうか?
以前はあったそうなのですが、復活できないのでしょうか?
中古車両の販売も行っていますが、中古車両の性質上、試乗チェックをしないと良い状態でのお引渡しができません。
オートバイの販売に支障をきたしていて、他の市区町村よりも競争力がなくなっているように思います。
(令和7年1月27日受付 市内 30代)
回答
本市の原動機付自転車(125cc以下の車両)試乗用ナンバーの交付につきましては、昭和40年代から50年代頃にかけて交付させていただいておりましたが、現在は廃止しております。
有効期限を過ぎても返却されない、本来の目的以外に使用されているなど、不正な使用事例が多く指摘されたことから、廃止に至った経緯があると報告を受けております。
また、現在、県内の近隣市におきましては、西条市・新居浜市・四国中央市は、試乗用ナンバーを交付しておらず、松山市のみ交付されているようです。
安全な中古車両の販売を目的として、試乗チェックするために試乗用ナンバーを使用されたいとのご意見も十分に理解できるところです。
担当課には、既に交付されている自治体の状況を確認しながら、当時廃止に至った事由の解消や導入に係るシステム改修の経費を踏まえ、今後、試乗用ナンバーの交付が可能か再検討するよう指示いたしました。
今後も皆さまからお寄せいただくご意見を参考に、市民が真ん中の視点で、市民に寄り添った対応に努めてまいりますので、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
お問い合わせ
秘書広報課
電話番号:0898-36-1634メール:hisyokouhou@imabari-city.jp
〒794-8511 今治市別宮町1丁目4番地1 本庁本館2階