寄せられたご意見と回答(令和7年11月)
観光資源活用のご提案
今治市には観光資源がたくさんあります。観光資源を全国的にPRして観光客増加、市の活性化を図るべきと考えます。
①愛媛県指定無形民俗文化財である継ぎ獅子。同じ継ぎ獅子でも各地区それぞれ特徴があり、5月上旬~下旬に各地区の神社で奉納されます。
この時期に合わせて継ぎ獅子を巡る観光ツアーに結びつけられないでしょうか。
また、継ぎ獅子会館を建設し、継ぎ獅子の実演及びお土産品の販売や、今治市の魅力発信の場としては。
②村上海賊を題材にした大河ドラマ化を勧める。
ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスは、歴史的にも重要な役割を持って活動した村上海賊を日本最大の海賊と記しています。
題材にした時代小説は2014年本屋大賞を受賞し、累計100万部突破の超ヒット作品になりました。
村上海賊をPRすることで、しまなみ海道にある村上海賊ゆかりの島やお城等をサイクリングしながら巡ったり、大島で急流体験をしたりする観光客が増加すると思います。
③今治市はさまざまなイベントを実施していますが企画に一貫性がないのが残念です。
ですが、せとうちみなとマルシェやサイクリングイベントは一貫性があり、今治市内外から集客できると思います。
おんまく祭りは、花火で集客アップにはなっていますが、複数のイベントが同時に開催されているので、なにがメインなのかわかりません。おんまく祭りの前身であるバリ祭では、バリダンスを中心に運営され、もっと盛り上がっていたように思います。
時期を通じて一貫性のあるイベントを行うことが、魅力ある今治市に繋がると考えます。
(令和7年11月11日受付 市内 60代)
回答
このたびは観光資源の活用に関する魅力あるご意見をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
まず、継ぎ獅子につきましては、全国的にも例を見ない特色のある獅子舞であり、本市が誇る魅力的な文化・観光資源の一つです。
近年は地方祭だけにとどまらず、県内外のイベントへの出演機会も増えており、本年は、当市の姉妹都市である尾道市、太田市での出演に加え、大阪関西万博への遠征、さらには県内で実施されたスポーツのアジア大会開会式にも参加するなど、国内外の皆さまに本市の継ぎ獅子をご覧いただく機会に恵まれ、多くの観客を魅了してまいりました。
継ぎ獅子をご覧になった方が翌年の地方祭にお越しくださるなど、誘客効果も生まれつつあります。
ご指摘のとおり、継ぎ獅子は当市への観光客誘致に結びつけられる魅力を有していると考えておりますので、ご提案いただいた継ぎ獅子や地域資源を有機的につないだ様々なプラン造成に向け、今後の検討を進めてまいります。
次に、村上海賊に関する大河ドラマ化のご提案についてです。
村上海賊は、歴史的にも非常に重要な存在であり、今治市には欠かすことができない貴重な観光・文化資源であると考えております。
平成28年度の日本遺産認定以降、本市と広島県尾道市は「村上海賊魅力発信推進協議会」を立ち上げ、共同でその魅力発信に取り組んでおります。ご提案いただいた大河ドラマ化が実現すれば、全国的な知名度の向上が期待されますことから、関係機関とも連携しながら、検討を進めてまいります。
また、民間事業者とも連携し、サイクリングや観光事業などを通じて「村上海賊」をテーマとした体験コンテンツの充実にも努めております。国指定史跡「能島城」への上陸ツアーのほか、昨年度は教育旅行向けガイドブックを作成し、学校教育での活用も進んでおります。
「村上海賊」の日本遺産認定については、一定の期間ごとに文化庁による継続審査が行われますが、今年度の審査において、本市と尾道市の取組が高く評価され、通常より上位の「重点支援地域」として再認定を受けました。これは、国から重点的な支援対象として位置付けられたものであり、今後の発信や保存活動において大きな追い風となるものです。
来年度には、日本遺産認定から10周年を迎えますので、この節目を契機として、より一層の魅力発信と地域全体の活性化に取り組んでまいります。
また、当市のさまざまなイベントにつきましてもご提言を賜り、感謝申し上げます。
市内各地の資源やイベントに一体感を持たせられるよう工夫を重ね、点から線、線から面へと発展させ、相互に連携した広がりのある観光施策となるよう取り組んでまいります。
大三島フェリーの寄港地について
先日、大三島から竹原へ大三島フェリーを利用する機会があったのですが、途中の大久野島で多くの乗降客があり、驚きました。
ウサギの島として有名となり、多くの観光客の方が訪れているようでした。大三島から大久野島に渡る人も結構いたのですが、JRの駅に近い竹原側からはそれ以上に多くの乗船客がいました。
大久野島から大三島へ観光客を引き寄せることができれば、更なる観光客誘致も可能なのかなと感じました。
しかし大三島では盛港が寄港地となっていますが、バスも廃止され公共交通がありません。
また大久野島は車両乗り入れが禁止されており、大久野島を訪れた徒歩の観光客がその足で大三島を訪れても観光地を回れないのが現状です。
そこで提案なのですが、大三島の寄港地を井口港に変更することを呼びかけてはどうでしょうか?
井口港はバス路線が走っており、大山祇神社などにもアクセスが可能になります。
また港周辺のスペースにも余裕があり、サイクリング拠点の設置や商業施設の誘致なども考えられ、大三島の活性化にも役立つと思います。
ぜひご検討よろしくお願いします。
(令和7年11月9日受付 市内 40代)
回答
平素より、今治市の観光行政にご理解とご関心をいただき、誠にありがとうございます。
ご提案をいただきました寄港地変更につきましては、興味深く拝見いたしました。フェリーを利用される観光客の皆さまには魅力的な提案であると存じます。
大三島の寄港地を盛港から井口港へ変更する件につきましては、民間のフェリー会社が運航を担っており、同社はかつて井口港にも寄港していた経緯がございます。
いただいたご意見を参考に、まずは井口港への寄港についての可能性を探るため、同社へ提案させていただきます。
また、盛港から井口港の区間につきましては、バス路線廃止に伴い、現在、オンデマンド交通「チョイソコおおみしま」が運行されています。平日のみの運行ではあるものの、事前登録いただければ市外の方でもご利用いただけます。
盛港から大山祇神社への移動も予約運行が可能でございますので、こちらにつきましても、周知に努めてまいります。
今後も皆さまに満足いただけるような観光施策を推進してまいりますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
害獣被害の対策について
最近全国で話題になっておりますが、今治市でも害獣被害が起きている地域があると思います。クマはでないですが、イノシシ、サル、シカなど多数の害獣は生息しています。
事故が起こる前に対策を立てるべきではないでしょうか。いずれ考えなくてはならない事態がくるのではと思い、意見させていただきました。
多忙とは存じますが、お身体を大切に公務されてください。
(令和7年11月2日受付 市内 50代)
回答
このたびのご提言、誠にありがとうございます。
ご指摘のとおり、本市におきましても、イノシシ・シカ・サルなどによる農作物や生活環境への被害が一部地域で確認されており、市民の皆さまの安全で安心な暮らしを守るうえで、こうした被害の防止に向けた体制の強化が重要な課題であると認識しております。
現在、市では、有害鳥獣の捕獲強化や防護柵設置への支援に加え、地域住民を対象とした動物駆逐用煙火の取扱講習会や、新たに狩猟免許を取得された方を対象としたわな講習会を実施するなど、鳥獣害対策に関する知識や技術の向上による地域ぐるみの鳥獣害対策に取り組んでおります。
万が一、市街地でイノシシ・シカ・サルなどに遭遇された場合は、慌てず、騒がず、刺激せず、静かにその場から離れていただき、身の安全を確保したうえで、警察(生活安全課 電話0898-34-0110)または市役所(農林水産課 電話0898-36-1542)までご連絡いただければ対応することも、市民の皆さまにしっかり周知させていただきます。
今後も、愛媛県、警察、地元猟友会と緊密に連携し、事故防止や農作物被害の軽減に向けて、地域の皆さまと協力しながら、より効果的な対策を進めてまいります。
季節の変わり目を迎え、寒さも一段と厳しくなってまいりました。インフルエンザも流行しておりますので、どうぞお身体にお気をつけてお過ごしください。
しまなみ海道の景観保全について
先日、大三島にサイクリングで観光してきましたが、ソーラーパネルが島の至るところにあり、風景がまるでかわっていて残念に思いました。
しまなみ海道は世界中の人たちがサイクリングをしにくる観光地でもあるので、観光客が残念に思わないよう、景観にかかわる条例の制定を含めてソーラーパネルをこれ以上増やさない取り組みをお願いしたいと思います。
(令和7年11月2日受付 市外 30代)
回答
このたびは、今治市大三島まで足をお運びいただき、そして景観に関するご提言を賜り、誠にありがとうございます。
本市では、美しい自然景観や歴史的環境を保全し、魅力的な都市景観を形成するため、「今治市景観条例」および「今治市景観計画」を定めております。
特に太陽光発電設備については、設置面積が1,000㎡を超える場合(建築物の屋根等に設置するものを除く)を届出対象とし、色彩の規制や周辺景観との調和などについて指導を行っています。
また、令和5年4月の再生可能エネルギー特別措置法の改正により、発電量10kW以上50kW未満の設備に対する周辺住民への周知、発電量50kW以上の設備に対する説明会開催の義務化など、国による規制が強化されました。本市においても、これらの改正内容に即応し、一層の景観保全に努めております。
一方で、近年、脱炭素社会の実現は喫緊の課題となっており、本市におきましても令和5年11月に「今治市ゼロカーボンシティ宣言」を行い、令和7年5月には愛媛県で初めて「脱炭素先行地域」に選定されるなど、再生可能エネルギーの導入拡大に積極的に取り組んでおります。
しまなみ海道の美しい景観は、かけがえのない観光資源であり、「地球環境への貢献」と「地域景観の保全」との両立に、今後も努めてまいりますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
お問い合わせ
秘書広報課
電話番号:0898-36-1634メール:hisyokouhou@imabari-city.jp
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