施政方針・あいさつ集

市長招集あいさつ(令和3年12月定例会)

 本日、第6回定例会を招集いたしましたところ、議員各位のご参集を賜り、厚くお礼申し上げます。
 師走に入りましたが、市民の皆様のご協力によりまして、新型コロナウイルスの感染状況は落ち着きを維持しておりますことを、先ず以て感謝を申し上げたいと思います。

 各地に人流が戻り始め、社会経済活動の再開に向けた様々な動きも活発化してまいりました。その一方で、足もとでは、新たな変異ウイルスであるオミクロン株の拡大に、世界が警戒を強めている状況でもございます。
 国内におきましても、外国人の入国禁止措置など水際対応が強化されたところでございますが、すでに陽性者も確認されてございます。
 本市といたしましても、国等の動向を注視をしながら、愛媛県と連携し対処してまいる所存でありますので、市民の皆様におかれましては引き続き、基本的な感染対策の継続、徹底をお願いを申し上げます。

 なお、3回目のワクチン接種につきましては、今定例会に関連予算を上程させていただき、まずは2回目の接種から8か月が経過する医療従事者と65歳以上の高齢者を対象に、接種を進めてまいります。
 64歳以下の方々に対しましては、来年4月以降、順次実施させていただく計画でございます。接種時期が到来し、接種券が届きましたら、ご予約をいただきますようお願い申し上げます。

 さて、長らく感染拡大が続き、本市が取り組む諸課題の解決に向けて、国や関係機関等の方々と直接お話をさせていただくことができずにおりましたが、11月以降、ようやく要望活動の機会を得ることができましたので、その一端をご報告をさせていただきたいと存じます。

 まず、観光庁に対しましては、本市の観光行政への支援などを要望してまいりました。併せて地元選出の国会議員の方々などにもお会いすることができましたので、本市の取組への強力な後押しを改めてお願いをしたところでございます。

 本四高速にも、足を運ばせていただきました。懸案でございます、令和6年に向けた高速道路の料金問題などについて意見交換を行う中で、しまなみ海道を生活道とする島しょ部住民の皆さんの負担の問題と併せて、通行量を増やすために今治市として何ができるのかといったことも含め、様々お話をさせていただきました。
 見果てぬ夢への挑戦は始まったばかりでありますが、愛媛県やしまなみ沿線自治体の皆さんとしっかりと連携をしながら、考えを巡らせ、一つ一つ丁寧に取り組んでまいりたいと考えてございます。

 最後に、海事産業の未来を共創する全国市区町村長の会による活動についてでございます。一昨日、12月1日でございますが、村上誠一郎衆議院議員が委員長をお務めになる、自由民主党の海運・造船対策特別委員会と海事立国推進議員連盟の合同会議にお招きをいただき、その場で、海事産業への幅広い支援を強く要望をさせていただき、地方の声をしっかりと届けてまいりました。
 海事産業を取り巻く経営環境は、海運市場の回復等により、建造需要は徐々に戻りつつございますが、鋼材等の原料価格の高騰によりまして、足もとの建造船の収支が急激に悪化していることに加え、船価の内外格差をもたらしている、外国政府による不公正な助成がいまだ解消せず、依然として苦戦を強いられており、カーボンニュートラル、或いはDXの推進に向けた技術開発など、まさに生き残りをかけ新たな取組が加速しようとしてございます。
 造船・海運分野の競争力強化、働き方改革や生産性向上などによる海事産業全体の基盤強化を図るため、いわゆる海事産業強化法が本年5月に成立し、新たな計画認定制度が創設されるなど、海事産業の再構築に向けた支援の枠組みも整えられつつある中で、11月30日には、今治造船と新来島どっくの事業基盤強化計画が国の認定を受けたところでございまして、環境性能の向上、或いは生産工程の最適化・平準化などに向けた各社の取組を通じ、国際競争力の維持・向上が期待されるところでもございます。
 引き続き、同会の活動を活発化させ、これを梃に予算の確保や税制面の優遇措置、法整備など、幅広い国の支援の実現に向け、粘り強く働きかけを行ってまいりたいと考えてございます。
 さて、今定例会に提案させていただいております案件は、補正予算案8件、条例案が9件、その他の議案が11件、報告案件1件の、合わせて29件でございます。
 今回の補正予算では、新型コロナ対策のほか、デジタルの加速・スマートシティ今治の推進に向けました、市役所窓口へのキャッシュレス決済の導入や、市民の声を反映し、子ども・子育て支援の充実を図る、所要の予算を盛り込んだところでございます。
 その主なものについて、お示しをさせていただきます。
 まず1つ目の「新型コロナウイルス感染症対策の強化」でございますが、冒頭でも申し上げました、新型コロナウイルスワクチンの追加接種、これをしっかりと進めてまいります。

 次に2つ目の「デジタルの加速・スマートシティ今治の推進」でございますが、来年3月から、本庁市民課の窓口と、毎年多くの方々にご来館いただいております村上海賊ミュージアムにキャッシュレス決済を導入いたしまして、利用者の利便性向上を図ってまいります。
 また、9月に導入をいたしました子育て支援アプリ『いまばり子育て応援ナビ』に新たな機能を追加し、バージョンアップを図ってまいります。「こどもが真ん中親会議」でいただいたご意見を取り入れたものでございまして、今後とも、子育て世帯に寄り添った子ども・子育て支援の充実に取り組んでまいりたいと考えてございます。

 3つ目の「瀬戸内クロスポイント構想の実現」に向けてでございますが、野菜等の産地の供給力強化を図る団体の取組を支援するものでございます。

 続いて4つ目の「ひとりひとりが輝く今治の創出」でございます。
 新たな取組といたしまして、コロナ禍における子ども食堂の事業継続を支援する制度を創設いたしております。地域におけるつながりの場でもある、子ども食堂の活動を後押しする第一歩として、展開してまいりたいと考えておりいます。
 そして、こちらも「こどもが真ん中親会議」のご意見等を反映したものでございますけれども、児童館における感染症対策をはじめ、保健指導や学校教育の現場で、市内にお住まいの外国人の方々へのきめ細やかなサポートに必要な備品の整備などを進めてまいります。

 最後に5つ目の「防災・減災で災害に強いまちづくり」におきましては、港湾改修事業等の進捗を図るほか、8月から9月に発生した大雨等にかかる水防活動費と、農業用施設などの災害復旧費を計上いたしております。

 以上が、今定例会に提案をさせていただきました補正予算案の概要でございます。
 案件の詳細につきましては、後ほど土居副市長から説明させていただきますので、よろしくご審議いただきますようお願いを申し上げまして、開会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。
 どうぞよろしくお願いをいたします。

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