令和4年 9月定例会

市長招集あいさつ

 本日、第4回定例会を招集いたしましたところ、議員各位のご参集を賜り、厚くお礼申し上げます。

 3年ぶりとなる行動制限のない暑い夏を迎えた本市におきましては、インターハイをはじめ、おんまく、地域での夏祭りやイベントなど、様々な行事がございました。
 インターハイでは、ボート競技(男子シングルスカル)での今治北高校、川上拓海選手の栄冠を筆頭に、躍動する選手の青い力が多くの方々を魅了し、24年ぶりに開催地となった地元を大いに沸かせました。
 また、福島県で開催されました中学での日本最高峰の大会である「全国中学校体育大会」での陸上競技、走り幅跳びにおきまして、立花中学の佐々木景亮選手が、7メートル18センチのビッグジャンプを決め、同種目では愛媛県勢で初となる全中制覇を成し遂げられました。偉業達成の両選手をはじめ、長引くコロナ禍にありながら、努力を積み重ねた全ての選手たちに大いなる拍手を送りたいと存じます。
 そのほか、俳句甲子園全国大会での今治西高校の健闘、また、サッカーではJ2昇格を誓い、進化を続けるFC今治の活躍など、今治勢の止むことのない勢いを感じているところでございます。

 第25回今治市民のまつり「おんまく」に関しまして、熱い想いのもと開催にこぎつけていただきました「今治市民のまつり振興会」の皆様をはじめ、携わっていただいた全ての皆様の献身的なご尽力に対しまして、深く感謝申し上げます。感染症対策に加え、熱中症対策との両立など、過去に経験のない中での開催には大変なご苦労があったものと存じます。
 大家族となった「今治家」の一体感を強く感じる中、打ち上る花火を一つひとつ眺めながら様々な想いが交錯し、心が震える感動とともに、改めてこの2年を振り返るひと時となった、皆様もきっとそれぞれの想いを巡らせたのではなかろうかと思います。
 まさに、ウィズコロナ時代における新しい祭り、ニューノーマルの時代を切り拓く先駆けとなったものと実感しております。

 さて、深刻な水不足により、市民の皆様に大変ご心配をおかけしている渇水状況についてご報告申し上げます。
 本日午前9時現在の玉川ダムの貯水率は51.8%、平年を約28ポイント下回っております。現在、上水道で25%、工業用水については65%の取水制限を実施させていただいておりますが、今後の状況により、貯水率が50%以下となった場合は、更なる制限強化を実施する必要があると考えており、地下水の有効活用などにより、市民生活への影響を最小化するよう努めているところでございます。
 市民の皆様には、大変ご不便をおかけしますが、引き続き節水についてのご協力をお願い申し上げます。

 一方、新型コロナウイルス感染者の状況でございますが、先月中旬以降は日によって300名、400名となるなど、厳しい状況が続いてございます。愛媛県におきましては「BA.5医療危機宣言」を発出し、今月16日までの期間、保健・医療のひっ迫に対応するため、また、感染を減らすための行動変容を求めているところです。感染者の急増により保健・医療が危機的な状況となっており、真に必要な方に適切な医療が届かない状況が生じております。
 こうした状況に対応するため、本市におきましては、今治市医師会の全面協力のもと、自宅療養中の方々の重症化予防に向けた「今治市独自の緊急対策」を実施することとし、去る8月17日付けで必要な予算の専決処分を行わせていただきました。
 その内容は、3つの柱で構成されております。1つ目は、陽性となり自宅療養されている方専用に、自宅で容体が悪化した場合の「コールセンターを設置」すること、2つ目は、自力で医療機関を受診することが困難な方に、 容体によって「医師が往診」をさせていただく体制を整えること、そして3つ目は、発熱外来で陽性が判明した方の「自宅等への搬送体制」を確保することでありまして、先月20日から運用を開始しているところでございます。
 今治市といたしましては、愛媛県や医師会など、関係機関との連携を緊密に、市民の皆様にしっかりと寄り添いながら、引き続き、感染症対策に全力で取り組んでまいりますので、市民の皆様におかれましては、非常に厳しいお願いとなりますが、どうかお一人お一人がこの状況を自分事として捉えていただき、会食ルールの強化、症状に応じた適切な医療受診、救急車の適正な利用、早期のワクチン接種に対するご協力をお願い申し上げます。

 変わって、つい先日でありますが、私が代表を務めさせていただく二つの組織におきまして、矢野議長と共に、それぞれ要望の声を国に届けてまいりました。
 一つ目は今治・小松自動車道の未開通区間となる「今治道路」の早期完成に向けた活動でございます。緊急輸送路となる「命の道」として、また、産業・文化スポーツの活性化など、豊かな地域社会の発展に繋がることを切望される、地元医師会、経済界、高校生並びにFC今治の選手の皆様にご協力をいただき、それぞれのダイレクトな想いを、「限られた3分間の映像」に凝縮させ、動画という形で届けてまいりました。
 これまでと違う一風変わったスタイルでの要望に、国交省事務方トップである藤井事務次官もタブレットを見つめながら、思わず笑顔を浮かべられ、私ども地元の熱意と本気度、切実な想いを感じとっていただけたものと実感しております。
 もう一つが、海事産業でございます。中国・韓国との不当な競争にさらされている造船業におきましては、建造需要は回復傾向にあるものの、原材料価格の高騰などにより、経営環境は依然として厳しい中にあります。今年度は特別償却制度などの海運3税制が適用期限を迎える極めて大切な年であり、その存否は、国内の海運事業者のみならず、造船ひいては舶用事業者を含む日本の海事産業界全体にとっての死活問題であることに加え、我が国の経済安全保障にも大きな影響を及ぼしかねないと考えており、これらの延長、拡充に加え、次世代技術の開発や人材の確保、育成など、様々な課題に対する幅広い支援を訴えてまいりました。

 一方、今治のさらなるパワーアップに向け、都内で初となる今治市単独での移住フェア「きてみて!!日本一住みたいまち いまばりフェア」を開催し、移住のみならず、就職にも結び付くよう、企業の皆様にもご同行をいただき、会社説明会や空家相談会を同時開催する、掛け算の発想、三方良しの発想で、物産展も兼ねた効果的なシティプロモーションを行い、3日間で26組の皆様に移住等の具体的なご相談をいただいたところです。引き続き、様々な機会をとらえ、本市の魅力を存分に発信してまいります。

 さて、今治港開港100周年記念式典を明日に控え、いよいよ、みなとを彩る様々なイベントがスタートいたします。かつて、海に拓け、海と共に発展してきた我がまち今治の賑わいを、市民の皆様と一体となり、再び港から築き上げるべく、これからの「交流と経済循環の拠点」として持続的な発展を目指し、着実に歩みを進めてまいります。

 今定例会におきましても、市民が真ん中の理念のもと、これまでの慣例や通例にとらわれることなく新しい目線で、力強く積極的な施策をご提案させていただいてございます。
 依然として厳しい状況の最中ではございますが、引き続き、緊張感をもって全庁一丸となり対応してまいりますので、議員各位におかれましても、一層のご理解とご協力をお願い申し上げまして、開会のご挨拶とさせていただきます。

市長 提案理由説明

 この度の定例市議会におきましては、令和4年度補正予算案をはじめ、当面する市政の諸案件につきましてご審議いただくこととなってございますので、よろしくお願い申し上げます。

 長引くコロナ禍において、ウクライナ情勢の悪化等に伴う原油価格等の高騰や急激な円安の進行により、様々な生活物資や原材料等の価格、電気料金等が上昇し、市民の家計や地域産業は甚大な影響を受けております。
そうした中、9月補正予算の編成にあたりましては、依然として最重要課題であります新型コロナウイルス感染症への対応と、原油・物価高騰に直面する事業者への影響を最小化するための機動的な対応策に加え、市民が真ん中の理念のもと、市民生活に寄り添う新規施策を積極的に盛り込んだところでございます。

 それでは、本日提案申し上げました案件の主なものについて、私が公約に掲げる7つの政策の柱に沿って、ご説明申し上げます。

Ⅰ 新型コロナウイルス感染症対策の強化

 まず1つ目、「新型コロナウイルス感染症対策の強化」についてでございますが、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した改良型ワクチンの接種開始が、近く見込まれることから、所要の予算を計上し、速やかに接種を開始できる体制を整えてまいります。
 また、原油価格ならびに物価高騰の影響を大きく受けた事業者の負担を軽減するため、トラック運送事業者や漁業者、宿泊事業者に対する燃料費支援や、農業者への肥料価格高騰に対する支援、また、イベントや贈答用などの需要減少に加え、原材料価格の高騰が著しいタオル関連事業者を支援することで、本市基幹産業の生産維持を図り、地域経済の立て直しに注力してまいります。

Ⅱ 『市民が真ん中』のまちづくり

 次に2つ目の、「『市民が真ん中』のまちづくり」でございます。
 市内の篤志家からいただきました寄附金の想いに基づき、今治市が将来にわたり活力のあるまちとして存続し続けることを目的とする「元気な今治・平林基金」を新たに設置いたします。これを基に、次年度以降、魅力的で持続可能な「市民が真ん中のまちづくり」に向けた新たな取組を進めてまいります。

Ⅲ デジタル化の加速・スマートシティ今治の推進

 3つ目は、「デジタル化の加速・スマートシティ今治の推進」でございます。
 本庁と支所間を常時オンラインでつなぎ、本庁担当課にデジタル窓口を設置することで、支所の窓口に相談に来られた市民の方が、お困りごとや、各種申請手続きなどを直接本庁に相談できる環境を整え、市民の負担軽減と利便性向上により、市政をより一層身近に感じられるよう、市民に寄り添うきめ細やかな相談体制の充実を図ります。
 また、市内の医療機関に対しオンライン診療の導入を促進し、受診の際の感染リスクの低減や、通院時間や移動に伴う市民負担を軽減するほか、仕事などの都合で受診できない方々にとって、外出先などからの「場所を選ばない診察」が可能となり、継続的な治療に繋がるものと考えています。オンライン診療により市民の利便性を高め、新たな受診機会の創出と再診率の向上を図り、市民の健康維持増進に繋げてまいりたいと考えています。

Ⅳ 瀬戸内クロスポイント構想の実現

 続いて4つ目の「瀬戸内クロスポイント構想の実現」に向けては、原油価格・物価高騰に際して、カーボンニュートラルに向けた省エネ設備への更新など、企業が直面する課題解決に資する経営基盤整備の取組を支援することで、地域経済の強化と雇用の継続を確保します。
 また、海事産業を支える希少な人材の確保と育成を図るため、高度な技能と経験を併せ持つ市外の技術者が、市内の海事産業関連企業に転職などする際に補助金を交付することで、即戦力となる技術者の確保と、市内の海事産業関連企業の更なる技術向上を促進し、本市の基幹産業を力強く支援することにより、産業と仕事支援を充実させ、地域経済循環にしっかりとつなげてまいります。
 観光面においては、11月にスタートする「せとうちみなとマルシェ」を“交流のみなと”のシンボルイベントに位置付け、クーポン事業による効果的な広告宣伝の実施により、市内の消費喚起と持続的な観光のリピート需要を促進し、地域経済の活性化を図ってまいります。
 また、鈍川温泉地区の再生に向け、県の「地域観光再生支援事業」を活用し、鈍川温泉組合の皆さんと一体となり、それぞれの宿泊施設が国の補助事業活用による施設改修や設備更新等を計画される中、鈍川地区全体の魅力を向上させるためのビジョン策定に向けた、観光戦略の構築に取り組んでまいります。

Ⅴ 島と海と陸をつなぐ魅力あるまちづくり

5つ目の「島と海と陸をつなぐ魅力あるまちづくり」におきましては、穏やかな海と美しい島々、都会の方々が憧れる里山体験など、島しょ部と中山間地域ならではの地域の優位性を活かした、新たな体験型観光プログラムの創出と、既存コンテンツの磨き上げにより、ウィズコロナ時代にマッチしたインバウンド、サイクリストなどの観光需要に対応する取組を支援し、地域の賑わいと活力の創出を図ってまいります。

Ⅵ ひとりひとりが輝く今治の創出

 続いて6つ目の「ひとりひとりが輝く今治の創出」でございます。
 習い事や部活動などにより、家庭での個々の学習時間に大きな差が生じている中学生にとって、生活実態や将来の進路目標などにそれぞれ応じた学習のサポート体制の構築に向け、オンライン学習サービスを試験導入し、更なる学力の向上と底上げにより、学びの充実を図ってまいります。
 また、生前、医師として地域医療に貢献され、清水小学校の校医として子どもたちの健康を見守り続けていただいた故・菅志乃先生のご遺志を汲み、相続人の菅良二前市長ご夫妻から寄附のお申し出をいただきました。これを基に「子どもたちの安全と健康を見守る」寄附金活用事業として、市内全小中学校へ保健医療器具などを設置する予算を計上してございます。菅志乃先生のご遺志を、今治の未来を切り拓く子どもたちの健康維持増進にしっかりと役立て、繋げてまいりたいと考えています。

Ⅶ 防災・減災対策で災害に強いまちづくり

 最後に7つ目の「防災・減災対策で災害に強いまちづくり」としましては、老朽化に伴うしまなみ海道に架かる跨道橋の撤去手法の検討事業のほか、7月の大雨にかかる水防活動費並びに農業用施設等の災害復旧に要する費用などを計上し、施設の回復と安全性向上により、市民の命を守るための対策を図ってまいります。

 この結果、今回の補正予算の総額は、一般会計で23億7,507万3千円でございまして、本年度予算の累計額は、全会計あわせて1,406億3,720万9千円となってございます。
 この補正予算の財源につきましては、国庫支出金、県支出金、市債などのほか、事業執行に伴う特定財源を充当することといたしております。

 以上が補正予算の概要でございますが、これらのほか、職員の定年年齢の引上げに伴う条例案や、令和3年度の決算認定にかかる議案などを提出してございます。

 感染防止対策と社会経済活動の両立はもとより、ご提案させていただきました事業の着実な展開により、地域経済の維持・再生を図る一方で、地域の魅力を最大限に創出し、関係人口の増大と、誰もが「訪れてみたい」「住んでみたい」持続可能な魅力ある地域づくりに向け、全力を傾注してまいりたいと考えております。

 以上で、本日ご提案申し上げました議案の説明を終わらせていただきます。ご審議のほど、よろしくお願い申し上げます。

市長閉会あいさつ

 9月定例市議会の閉会にあたり、ご挨拶を申し上げます。
 議員各位におかれましては、今議会に提案いたしました諸案件につきまして、全て議決を賜り、誠にありがとうございました。皆さんからいただきましたご意見、ご提言につきましては、今後の市政運営にあたり十分留意してまいりたいと存じます。
 なお、令和3年度決算認定議案につきましても、決算特別委員会において幅広い視点でご審議を賜りますよう、お願い申し上げます。

 まず、各地で甚大な被害をもたらした台風14号により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。本市において人命にかかわるような大きな被害は確認されませんでしたが、引き続き、市民の命と財産を守るための備えに全力を尽くしてまいります。
 これに伴い、玉川ダム上流では約140mmの降雨量があり、一時、42.9%まで落ち込んでいたダムの貯水率は、本日の午前9時時点で55.0%と、一定程度の回復がございました。貯水率が50%を超えたことにより、昨日の正午より、上水道については減圧給水の解除、工業用水については、取水制限の基準を70%から65%に緩和したところでございます。しかしながら、依然として平年の貯水率78.8%を大きく下回っているため、引き続き上水道についても25%の取水制限を実施させていただいております。
 市民の皆さんにおかれましては、ご不便をおかけしますが、今後も、市民生活への影響を最小化するよう努めてまいりますので、引き続き節水についてのご協力をお願い申し上げます。

 一方、新型コロナウイルス感染者の状況でございますが、現在はやや減少傾向にございますものの、まだまだ予断を許さない状況が続いていると認識しております。愛媛県におきましては、ピーク時に比べ感染者の数が3分の1程度に減少していることから、「BA.5医療危機宣言」を今月16日の期限をもって終了する一方で、「特別警戒期間」は継続し、保健・医療ひっ迫回避への取組や、感染回避のための対策を、引き続き実施することとしています。
 先月、本市が独自に開設いたしました「自宅等療養者専用コールセンター」につきましては、昨日20日の時点で153件のお問い合わせをいただいております。そのうち、訪問診療1件、訪問看護2件、外来での診療18件、患者の搬送16件、合わせて37件の実績がございました。
 これらの医療支援につきましては、この度の医療危機宣言の終了に伴い、今月25日をもちまして、一時事業を終了することといたしますが、感染者数が依然として高い水準であることを考慮し、陽性者の搬送支援につきましては、当面の間、継続いたします。なお、今後、医療がひっ迫する状況となった際には、迅速に緊急対応体制が確保できますよう、引き続き、愛媛県並びに今治市医師会との連携を緊密に、重症化対応と感染症対策に全力で取り組んでまいります。

 続いて、ワクチン接種についてでございます。オミクロン株対応ワクチンにつきましては、今月26日から個別医療機関で、来月1日からは集団接種会場でも接種できるよう準備を整えました。対象者は「2回目までのワクチン接種が完了した12歳以上の全ての方」となりますが、まずは4回目の接種対象となる60歳以上の方などのうち、未接種の方から接種を進めてまいります。その他の方につきましては、時期がまいりましたら順次接種券を送付させていただきますので、接種をご希望される方は、できるだけお早めのご予約をお願いいたします。

 医療従事者は昼夜を問わず、正にこの時も現場で奮闘していただいています。このことに思いを馳せ、市民の皆さんにおかれましては、場面に応じたマスクの着用、会食ルールの徹底など、基本的な感染回避行動やイベント等での感染対策、及び早期のワクチン接種に対するご協力を、重ねてお願い申し上げます。

 さて、北は北海道から南は鹿児島まで、全国32の都道府県から463名もの皆さんにご参加いただきました「今治伯方島トライアスロン」ですが、突きさすような厳しい日差しの中を戦い抜いた選手の皆さんに、惜しみない拍手で健闘を称えますとともに、沿道からエールを送り続けていただいた皆さん、温かいおもてなしで大会を支えていただいたボランティアスタッフの皆さん、そして何より、一丸となって選手を迎え大会を盛り上げていただいた地域の皆さん、全ての方々に心から感謝を申し上げたいと思います。
 5年前に撒かれた希望の種は、この間、地域の皆さんが注いだ情熱によって確かに育まれ、その想いが大きなうねりとなり、いまや大輪の花を咲かせていることを実感し、地方創生のあるべき姿を強く覚えました。

 そして、トライアスロンに負けじと、ワクワクするような色とりどりのイベントが、続々と始動してまいります。
 地域それぞれに特色のある秋祭りや文化祭をはじめ、この月末からは第20回の節目となる「瀬戸内しまなみ海道スリーデーマーチ」が、来月には開港100周年を祝う待望の「みなとフェスティバル100」のほか、四国では初開催となる「第1回今治クリテリウム」、その翌日には4年ぶりとなる「サイクリングしまなみ2022」。そして11月からスタートする日本一を目指す「せとうちみなとマルシェ」など、全国ひいては世界が注目する大型イベントが、着々と準備を進められているところでございます。全国旅行支援が今秋にも開始され、訪日客の個人旅行の受け入れ解禁も検討される見通しの中、それぞれ安全安心を最優先に、議員各位から賜りましたご意見をしっかりと反映し、適切な対策のもと実施してまいりたいと考えてございます。

 市長就任をいたしてから1年8か月が過ぎ去りました。様々な皆さんとお話をする中で、私はこの今治という所は、心の豊かさが求められている時代、その全てがあるまちだと、そう思ってございます。
 私たちのふるさとには、しまなみの美しい島々が織り成す景観や豊かな中山間地域、自慢の柑橘や魚介類、お遍路文化が根付く地域ならではの市民に宿るおもてなしの精神がございます。
 「食に魅了され、人に癒され、大自然に心奪われる。」
 これを機に、全国から訪れる皆さんに、そんな今治の魅力に存分に触れていただき、「第2・第3のふるさと」として、ぜひとも再び訪れていただけるような“心に刻まれる”イベントとなるよう全力を傾注し、市民の皆さんと共に、今治の新たなページを一つひとつ創り上げていけることを楽しみにしております。

 合わせまして、今議会で議決を賜りました、市内事業者に対する原油価格・物価高騰等に対応した事業の着実な展開により、地域経済の維持・再生を図る一方で、市民相談のオンライン化等による 市民生活の質の向上を目指す「スマートシティ今治」の取組を加速するほか、地域の魅力を最大限に創出し、関係人口の増大と、持続可能な魅力ある地域づくりに向け、挑戦を続けてまいりたいと考えております。
 また、エネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響を受けた生活者や事業者への対策を一層強化するため、国において6,000億円規模で新たに創設していただきました「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」につきまして、その効果を最大化できるよう、「声なき声」をしっかりと汲み上げ、愛媛県との連携を強固に市議会にもお諮りをしながら、迅速かつ適切に対応してまいりたいと考えておりますので、今後とも、一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会にあたってのご挨拶とさせていただきます。

 ありがとうございました。

お問い合わせ

秘書広報課

電話番号:0898-36-1634
メール:hisyokouhou@imabari-city.jp
〒794-8511 今治市別宮町1丁目4番地1 本庁本館2階