令和5年 9月定例会

市長招集あいさつ

 本日、第4回定例会を招集いたしましたところ、議員各位のご参集を賜り、厚くお礼申し上げます。

 まずはじめに、本市の名誉市民であり、BEMAC株式会社最高顧問でございました小田道人司様がご逝去されました。ここに謹んで哀悼の意を表しご冥福をお祈りいたしますとともに、ご遺族の皆様に心よりお悔やみを申し上げます。
 小田様は、渦潮電機株式会社 代表取締役社長ならびに会長として、安全安心で高性能な船舶電装工事技術を確立し、船舶の安全運航を支え、造船関連業ならびに海運業の発展に尽くすとともに、商工会議所会頭をはじめとする数多くの要職を歴任し、また今治市教育委員会委員長として、本市の教育文化の発展に多大なる貢献をされました。ここに、その多くのご功績を偲び、市民の皆様と共に深く感謝を申し上げる次第であります。

 さて、今治圏域の新型コロナの感染状況でございますが、7月以降、増加傾向が続き、8月に入り一時減少に転じたものの、直近の定点医療機関当たりの患者報告数は16.5人で、前の週から約3人増え、3週ぶりの増加となっております。
 医療現場からも、特に休日の救急病院の受診が急増し、患者さんに長時間お待ちいただいているとの声を伺っておりまして、本市といたしましては、今治市医師会にご協力を仰ぎ、休日の発熱外来の開設をはじめ、市内事業所に対する抗原検査キットの無償配布など、全力で対応に当たっているところでございます。
 今後、各種イベントの開催により、人の往来が増加することが予想されますので、市民の皆様におかれましては、定期的な換気、こまめな手洗い、場面に応じたマスクの着用など、積み上げてまいりました基本的な感染対策の徹底を、いま一度お願い申し上げます。

 まだまだ残暑が厳しいなかではありますが、本市におきましては、それぞれの地域での夏祭りやイベントに加えて、児童生徒の皆さんにご参加いただいた「こどもハタラク探検隊」、中学生議会、そして炎暑の中での総合防災訓練など、様々な行事がございました。
 とりわけ、4年ぶりの通常開催となりました市民のまつり「おんまく」に関しましては、今治市民のまつり振興会の皆様をはじめ、ボランティアの皆さん、各種団体・企業・出店者・大学など、携わっていただいた全ての皆様の献身的なご尽力に対しまして、深く感謝を申し上げます。
 コロナ感染症も、感染症法上の区分が見直されたとはいえ、拡大傾向の声も聞こえた中で、基本的な対策を継続しつつ 例年に負けないような熱気を生み出せるように、参加する市民の皆さんやまつりの運営も柔軟に変化し「変容しながら生まれ変わらなければならない。そして明るい未来に向け、新しい時代を再構築していこう」という、まさに今回のテーマ「REBORN」にかける想いを強く感じた、熱く美しい、感動の2日間でありました。

 続いて、先月の14日から20日までの1週間、ソフトバンク株式会社が主催する地方創生インターンシッププログラムであります「TURE-TECH」が、今治で開催されました。
 これは、厳選された意欲の高い学生の皆さんが、課題を抱える地方自治体に足を運び、市の職員や地域の方、事業者の方々へのヒアリングを行い、最終日にはその解決策を市長に提案するといった内容で、2016年度から開催されている地方創生の取組でございます。今回、2,700名ほどの中から選抜された31名にお越しをいただき、5つの課題テーマについてフィールドワークを重ねていただきました。
 「美しい唐子浜をどのように維持していくか」、或いは「しまなみを訪れるサイクリストに市内中心部まで足を運んでもらうには何が必要か」 などについて様々な議論がございました。
 多くの職員とともにプレゼンテーションを見させていただく中で、いずれの提案にも共通して根底にあるのが、現場の声を徹底的に伺う「傾聴」と、行政だけでなく関係者の皆さんと連携して取り組む「市民参画」の要素であり、折しも合併20周年を間近に控え、あらためて、市政運営には「傾聴」と「市民参画」が相互に機能することが何より重要であり、それこそが「市民が真ん中」のあるべき姿だと感じさせられたところです。
 市民の皆さんからいただく声を、担当部局ばかりではなく、組織を挙げてしっかりと傾聴しながら、実際の目で今どうなのかを見極めた中で、対処療法的な手法に加えその先のビジョンをお示ししていく。その中においてもやはり「市民の皆さんが真ん中」で進めさせていただきたいと考えております。

 こうした新しい取組が展開される一方で、まだまだ心配な問題もございます。
 レギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均での小売価格が過去最高値を更新するなど、依然として、燃料油や食料品等の価格上昇が続き、市民の暮らしを厳しいものにしています。
 政府は、今月末までとしていたガソリンなどの燃料価格抑制のための補助制度を拡充し、年末までの期限延長を表明するとともに、電気・ガスに対する補助に関しても当面継続する意向を示し、今月中には「電気・ガス料金の負担軽減措置や産業支援策を含む大型の経済対策」をとりまとめる方針でございます。

 本定例会におきましては、長引く物価高騰の状況を踏まえ、引き続き、国の交付金を活用し、市民の暮らしを支援させていただくほか、「えひめ人口減少対策重点戦略」に基づく県の交付金を活用した少子化対策など、積極的な施策をご提案させていただいてございます。

 来たるべき合併20周年に向け、「市民が真ん中」の理念のもと、市民の皆さんとともに未来への力強い一歩を踏み出せるよう、引き続き、全庁一丸となり取り組んでまいりますので、議員各位におかれましても、一層のご理解とご協力をお願い申し上げまして、開会にあたってのご挨拶とさせていただきます。

市長 提案理由説明

 この度の定例市議会におきましては、令和5年度補正予算案をはじめ、当面する市政の諸案件につきましてご審議いただくこととなってございますので、よろしくお願い申し上げます。

 9月補正予算の編成にあたりましては、長引く物価高騰の状況を踏まえ、国の「電力・ガス・食料品等 価格高騰 重点支援 地方交付金」を活用し、市民生活への支援を継続する一方で、将来的な人口構造の若返りを目指す「えひめ人口減少対策重点戦略」に基づく県の交付金を活用し、愛媛県との連携による、少子化対策の取組を重点的に展開する予算を計上させていただいたところでございます。

 それでは、本日提案申し上げました案件の主なものについて、私が公約に掲げる7つの政策の柱に沿って、ご説明申し上げます。

Ⅰ ウィズコロナ対策と地域経済の立て直し

 まず1つ目、ウィズコロナ対策と地域経済の立て直しでございます。
 昨年度の秋以降の感染状況を踏まえ、当初予算に計上した感染拡大の備えに加え、今後起こり得る再拡大への対策を講じるため、夜間・休日における今治市医師会の発熱外来の開設を支援するほか、小中学校において体調に不安のある児童生徒が使用する検査キットを確保し、安全で安心な学校生活と家庭環境の両立を図る一方で、市民生活におきましては、国の重点交付金を活用し、燃料・物価高騰の影響緩和に向け、市内すべての世帯に対し、燃料クーポン券をお配りするほか、特に影響の大きい子育て世帯に対しましては、せとうちみなとマルシェのクーポン券を発行し、家計への負担軽減と合わせて、それぞれの地域の魅力が詰まったマルシェをぜひともご家族の皆さんで楽しみ地域の誇りを実感していただくとともに、地域への市民参画の広がりと持続的な賑わいの創出につなげてまいりたい、そんな想いを込めた予算を計上させていただきました。

Ⅱ 「市民が真ん中」のまちづくり

 次に2つ目の「市民が真ん中」のまちづくりにおきましては、令和7年1月の合併20周年に向け、「今治みらい発掘プロジェクト12」をスタートさせたいと考えています。
 これは、合併前の12の地域にお住まいの皆さんからなる「発掘隊」が、それぞれの地域が持つ「食や文化、歴史」など、有形無形のあらゆる地域資源に加え、地域特有の魅力を掘り起こし、それらを活用していくための取組であり、いま一度、市民の皆さん自らが、「今治のまちづくりにご参画いただくための仕組づくり」を目的とした1年間のプロジェクトでございます。
 そのキックオフともなるオープニングイベントを開催するほか、合併20周年記念事業を広く周知するための広報活動により、市民の皆さんとともに、魅力ある「ふるさと今治」の姿を広く発信してまいりたいと考えています。

Ⅲ デジタル化の加速・スマートシティ今治の推進

 3つ目はデジタル化の加速・スマートシティ今治の推進でございます。
 市内介護サービス事業者に対し、科学的根拠に基づく、質の高いサービスの提供を目的とした「介護ロボット」や「ICT機器」など、最新のテクノロジーに触れ、お試しできる機会を提供し周知機会の拡大を図るとともに、効果的な機器の導入による介護現場の生産性の向上と、サービス利用者の生活の質の向上につなげる一方で、介護現場に限らず、多様な分野での実用化に向けた可能性を探ってまいりたいと考えています。

Ⅳ 瀬戸内クロスポイント構想の実現

 4つ目は瀬戸内クロスポイント構想の実現でございます。
 農業者が「儲かるモデル産地化」を進めるために必要な、先進的技術を導入する取組を愛媛県とともに支援するほか、観光面におきましては、鈍川温泉の再生に向け、昨年度策定されたグランドデザインを基に、鈍川温泉エリアの市道にかかる街路灯などの整備を実施し、観光客の回復と持続可能な観光地づくりに官民一体で取り組んでまいります。

Ⅴ 島と海と陸をつなぐ魅力あるまちづくり

 5つ目は島と海と陸をつなぐ魅力あるまちづくりでございます。
 電力の価格高騰に伴う 市民生活への影響を緩和するため、6月補正で計上させていただきました「省エネ性能の高いエアコンへの買い替え」を支援する「省エネ家電普及促進事業」につきまして、大変ご好評をいただき、申請が予算枠を大幅に上回る見込みであることから、追加予算を計上し、家計への負担軽減と合わせて、更なる低炭素社会の実現につなげてまいります。

Ⅵ ひとりひとりが輝く今治の創出

 次に6つ目のひとりひとりが輝く今治の創出でございますが、愛媛県が展開する「えひめ人口減少対策重点戦略」に基づく交付金を活用し、少子化対策を積極的に展開するとともに、引き続き、今治版ネウボラの推進に注力してまいります。
 妊婦もしくは出産後1年以内のお子さんを持つご家庭に対して、子育て応援ヘルパーを無償で派遣する実証事業のほか、若年出産をされたご夫婦に対する奨学金の返還支援、また、ふたり目以降を出産したご家庭に対するリフォームや転居にかかる費用の支援など、子育て家庭の経済的負担を軽減するとともに、子育てしやすい環境の充実を図ってまいります。
 一方で、保育環境の充実に向けましては、公立のすべての保育施設において「主食の提供」に向けた取組をスタートさせるほか、保育士資格を取得している方のうち、現在は保育現場に就業していない、いわゆる「潜在保育士」の掘り起こしを行い活躍の場を設け、不足する保育士の確保につなげてまいります。
 このほか、今治市医師会との連携事業といたしまして、先天性の代謝疾患など、生まれつきの病気の有無を調べる「新生児マス・スクリーニング検査」について、公費負担の対象となっていない7種の疾患に係る先進の「拡大新生児スクリーニング検査」を無償で実施することにより、疾患の早期発見を促し重症化を防ぎ、今治の未来を担う子どもたちの健康増進につなげてまいります。本事業には、今治市医師会からご寄附のお申し出をいただき、財源として活用させていただく予定でございます。
 さらには、ヤングケアラーのいるご家庭に対しヘルパーを派遣し、当該児童の適切な養育につながるようサポート体制の強化を図るほか、食材費の高騰を受け、当初予算で講じた「給食費の負担軽減措置」に対して追加予算を計上し、引き続き、保護者負担を増やすことなく安全安心でおいしい学校給食の提供を維持するのに加え、国の交付決定に伴う「小学校の長寿命化への大規模改修」、小中学校施設の「バリアフリー化」ならびに「照明器具のLED化」などの施設整備を実施し、こどもたちの学びの充実を図ってまいります。
 また、多様な生き方の尊重といたしまして、男女ともに働きやすく、充実した家庭生活を両立できるような職場環境に向け、愛媛県が取り組む新しい「ひめボス宣言事業所認証制度」にチャレンジする市内事業者の取組を支援し、年齢や性別などに関わらず選ばれる魅力的な職場を増加させ、もって若年層の転出超過の解消につなげたいと考えています。

Ⅶ 防災・減災対策で災害に強いまちづくり

 最後に7つ目の防災・減災対策で災害に強いまちづくりでございます。
 今定例会におきましては、県単がけ崩れ防災対策事業の内示見込に伴う事業費の補正のほか、6月から7月にかけての豪雨に伴う水防活動の応急処置費用と、農地、農業用施設ならびに林業施設の災害復旧にかかる費用を計上し、施設の回復と安全性の向上により、市民の命を守るための対策を図ってまいります。
 本日9月1日は、防災の日でございます。特に、本年は関東大震災から100年の節目に当たります。大規模災害のリスクに直面している私どもは、過去の災害を教訓とし、防災・減災対策に万全を期すことをあらためて認識いたしております。

 この結果、今回の補正予算額は、一般会計が9億6,579万9千円でございまして、本年度予算の累計額は、全会計あわせて1,380億720万4千円となってございます。この補正予算の財源につきましては、国庫支出金、県支出金、市債などのほか、事業執行に伴う特定財源を充当することといたしております。

 以上が補正予算の概要でございますが、これらのほか、伯方支所跡地活用事業の実施に伴い、伯方公民館等を廃止する条例案や、令和4年度の決算認定にかかる議案などを提出してございます。
 ご提案いたしました事業の着実な執行により、市民生活の維持・向上を図るとともに、少子化対策を重点的に展開する一方で、合併20周年に向けた市民参画の取組を推進し、持続可能な魅力ある地域づくりに全力を傾注してまいります。

 以上で、本日ご提案申し上げました議案の説明を終わらせていただきます。ご審議のほど、よろしくお願いいたします。

市長閉会あいさつ

 9月定例市議会の閉会にあたり、ご挨拶を申し上げます。
 議員各位におかれましては、今定例会に提案いたしました諸案件につきまして、全て議決を賜り、誠にありがとうございました。皆様からいただきましたご意見、ご提言につきましては、今後の市政運営にあたり十分留意してまいりたいと存じます。
 なお、令和4年度決算認定議案につきましても、決算特別委員会において幅広い視点でご審議を頂きますよう、お願い申し上げます。

 新型コロナの感染が市内で確認されてから、はや3年が経過いたしました。今年も昨年同様に、7月以降は感染の増加傾向が続いておりますが、これまで培ってきた知見を活かし、医療従事者の皆さんのご協力のもと、休日の発熱外来の開設や、市内事業所に対する抗原検査キットの無償配布など、速やかに効果的な対策を講じることができました。おかげをもちまして、今治圏域の感染状況は県平均よりも低い水準で推移してございます。とは申しましても、まだまだ安心できる状況にはございません。
 また、この時期として異例となりますが、インフルエンザの感染状況も心配されるところです。夏休みが明け、新学期の開始とともに学校現場での感染が拡大し、市内小中学校でも学級閉鎖が相次ぐ中、新型コロナとインフルエンザの同時流行により、医療機関に更なる負荷がかかっております。
 市民の皆さんにおかれましては、定期的な換気、こまめな手洗い、場面に応じたマスクの着用など、これまで積み上げてまいりました基本的な感染対策の徹底に加え、医療機関の適正な受診に、いま一度ご協力をお願い申し上げます。

 さて、去る10日に開催されました「今治伯方島トライアスロン」ですが、全国30の都府県から467名もの方々にご参加をいただく中、4年ぶりに開かれた前夜祭では、地域の皆さんによる心のこもった手作りの料理に舌鼓みを打ちながら、参加者同士が輪をもって親睦を深め、翌日の大会に向け、大いに鋭気を養っていただきました。
 とりわけ、今大会には、70歳以上の参加者が11名、最高齢はなんと76歳のまさに鉄人でございまして、見事に完走を果たされたとの報告をいただいております。その大いなるチャレンジ精神とたゆまぬ努力に対し、心から敬意を表しますとともに、参加されたすべてのトライアスリートの皆さんの健闘を惜しみない拍手で称えたいと思います。
 そして何よりも、心のこもったおもてなしと温もりのある笑顔で大会を支えてくださったボランティアの皆さん、沿道から熱い声援で盛り上げてくださいました地域の全ての皆様方に、深甚なる感謝を申し上げます。

 トライアスロンでの目覚ましいご活躍の勢いそのままに、アクティブシニアの皆さんを中心としたスポーツ・文化・健康・福祉の総合的な祭典となる「ねんりんピック愛顔のえひめ2023」の開催まで、いよいよひと月余りとなりました。
 来月28日(土曜日)の愛媛県総合運動公園陸上競技場で執り行われる総合開会式を皮切りに31日(火曜日)までの間、県下20の市町において全29種目、今治市におきましては、ソフトボールとダンススポーツ競技の2種目が開催され、全国からおよそ1,300人の参加者をお迎えする予定です。
 大会会場では、選手の熱いプレイの観戦はもちろんのこと、お年を召された方々に適した「健康づくり教室」や「ケアコーナー」の開設のほか、商工会議所青年部の皆さんによるふるまい料理の提供やeスポーツ体験会などの実施に加え、この機を捉え、本市の人気・定番スポットを巡る観光ツアーを実施するなど、今治の魅力を力強く発信してまいりたいと考えています。

 また、ねんりんピックに先立ち、来週の30日(土曜日)からは、本市を中心に瀬戸内の名所を巡る「瀬戸内しまなみ海道スリーデーマーチ」が開催されます。今回、新たに広島県呉市さんと連携をしたコースであったり、今治の奥座敷と言われております鈍川温泉コースを設けるなど、2日間で12のコースをご用意し、約2,100人のウォーカーの皆さんをお迎えいたします。

 全国からお越しの皆様が再びこの地を訪れていただけるよう、精一杯のおもてなしで歓迎し、いずれの大会とも心に刻まれる素晴らしいイベントとなりますよう、今治市民一丸となってのご協力をよろしくお願い申し上げたいと存じます。

 振り返りますと、今治港を交通の拠点から魅力ある交流の拠点へと、大きく発展することを願いスタートしていただきました「せとうちみなとマルシェ」でございますが、11月12日(日曜日)をもって1周年を迎えます。コロナ禍で閉塞感のあったこのまちに明るい希望の光を灯し、新しい風を起こしていただいております。この間、来場者の数が毎回1万人を超えるまでに成長し、様々なイベントとの相乗効果も生み出しながら、潮風香るみなとを起点に新たな人の流れを創出し、いまや今治の新しい文化として浸透しつつございます。
 「持続可能な経済循環するまちづくり」を念頭に、マルシェを核として市域全体に波及効果をもたらし、進化し続けるイベントとして定着するよう、市民の皆さんにおかれましては、ぜひともご家族で足を運んでいただき、地元が誇る新鮮な野菜や魚介類など、地域それぞれの魅力が詰まった活力みなぎるマルシェの姿を、今治の底力・魅力を改めて肌で感じていただきますとともに、新たな今治の文化として皆さんの手でお育てをいただきたいと、切に願っているところでございます。

 最後になりますが、今治市政の発展に多大なるご尽力を頂きました名誉市民 小田道人司様のご功績に対する感謝の念と哀悼の意を表し、広く市民の皆様にお別れの機会をお持ちいただけるよう、BEMAC渦潮グループと今治市合同の「お別れの会」を、来週26日(火曜日)、今治国際ホテルにて執り行います。
 午前10時から11時までが市民の皆様向けに、午後1時からはBEMAC渦潮グループのご関係者様向けに開催される運びとなってございます。
 これと合わせまして、式典の前日となる25日(月曜日)まで、市役所本館1階ロビー、波方支所、大西支所の3か所に記帳所を設けておりますので、道人司様の歩まれた足跡に思いを馳せながら、市民の皆さんでお見送りをしていただきますようお願い申し上げます。

 今議会で議決を賜りました事業の着実な執行により、市民生活の維持・向上を図り、少子化対策を重点的に展開するとともに、合併20周年に向けた持続可能な魅力ある地域づくりに全力を傾注してまいります。
 なお、国政におきましては第2次岸田第2次改造内閣が発足し、重点政策の一つとして、物価高から国民生活を守るための大型の経済対策の柱建てを進め、来月中を目途に取りまとめるとの方針が示されたところでございます。
 本市といたしましても引き続き国の動向を注視し、愛媛県との連携を図りながら、迅速かつ適切に対応してまいりたいと考えておりますので、今後とも、一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会にあたってのご挨拶とさせていただきます。
 議員各位の皆さん、本当にありがとうございました。

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