令和6年 9月定例会

市長招集あいさつ

 本日、第4回定例会を招集いたしましたところ、議員各位のご参集を賜り、厚くお礼申し上げます。

 まず初めに、先週8月29日に九州南部に上陸した台風10号の影響により、九州・四国、東海から関東にかけて記録的な大雨に見舞われ、各地で土砂災害や浸水などの被害が発生しました。被害にあわれた方々に、お見舞い申し上げます。
 今回の台風は動きが非常に遅く、影響が長引く恐れがあったため、本市におきましては、29日、気象警報が発表となる前から災害警戒本部を立ち上げて警戒に当たるとともに、公民館など29箇所の避難所を開設し、早めの自主避難の呼びかけを行いました。
 台風は、翌30日夕方には本市付近に上陸し、河川の氾濫や浸水害の危険性が高まったことを受け、同日15時45分に災害対策本部へ切り替え、菊間・大西・波方地区の合わせて10,431世帯、20,439人に「避難指示」を発令いたしましたが、幸い大きな被害には至らず、台風一過となったところでございます。

 一方、依然として暑い日が続いております。県内では7月後半から連日のように熱中症警戒アラートが発表され、これまでの発表回数は実に38回に上り、本市でも138名の方が熱中症で救急搬送されております。
 このような暑さから市民の皆さんの健康を守るため、一時的な避難場所として、本庁及び支所、公民館、民間施設、合わせて55か所を、クーリングシェルター「バリCOOL」として指定させていただいておりますので、ぜひご活用いただければと思います。

 また、こうした温暖化の影響を受け、今年は全国各地でカメムシの異常発生による農業被害が確認されており、愛媛県におきましても7月19日付でカメムシ類に関する警報が発表されております。本市におきましても同様の状況であり、JAおちいまばりより、被害の発生状況と、稲や柑橘等への被害を防ぐため早急な対応が必要であるとの声をお聞きしたところでございます。
 こうした声を受け、農家の皆様を支援するため、JAと連携し、既定予算での対応となりますが「カメムシ類緊急対策事業」を実施することといたしました。本事業におきましては、カメムシ類の薬剤防除に使用する薬剤購入費用の10%を市が支援することとしております。
 農家の皆様におかれましては、カメムシ類が農地に飛来した際には、すぐに薬剤防除を行うことが農作物を守るために重要となってまいりますので、防除の徹底をしていただきますようお願い申し上げます。

 残暑が厳しい中ではありますが、本市におきましては、児童生徒の皆さんにご参加いただいた「こどもハタラク探検隊」「中学生議会」「こどもみらい会議」のほか、全国から次世代を担う若者が集った「Bari Challenge University」「TURE-TECH」、そして、それぞれの地域における夏祭りやイベントなど、様々な行事がございました。
 大西地域では、10数年ぶりに「大西いここい夏祭り」として盆踊りが復活し、地域の皆さんが集う「新たなスタート」を見たところでございますし、上浦におきましては、初めて大西の継ぎ獅子が披露され、しまなみ圏域にお住いの皆さんからは、生で見る継ぎ獅子に歓声が上がるなど、様々な交流の深まりと地域の繋がりを実感しているところでございます。
 合併20周年記念事業の後半期、「今治みらい発掘プロジェクト12」におきまして、これまで154名の発掘隊員の皆さんとともに様々な活動をしてきたものが、いよいよ果実として「見える化」されてまいります。それと合わせて、「ふるさと今治」の魅力を体感いただけるよう予定しております盛り沢山の事業・イベントに多くの市民の皆さんにご参加いただき、今治の今をしっかりと盛り上げてまいりたいと考えています。

 今年は、「MOVE ~動く~」をテーマに開催された市民のまつり「おんまく」ですが、合併20周年を記念する特別な年の「おんまく」として、3本柱である「踊り」「郷土芸能」「花火」を中心に、例年を超える気迫と熱気を感じました。
 とりわけ、フィナーレを飾る「おんまく花火」では、予期せぬ雨が涼を呼び、これまで味わったことのない心地よいフィナーレが迎えられたものと感じています。「今治市民のまつり振興会」の皆様をはじめ、携わっていただいた全ての皆様の献身的なご尽力に対しまして、深く感謝を申し上げます。

 さて、先月28日に開幕しましたパリ・パラリンピックの舞台から嬉しい報せが舞い込みました。山口尚秀選手が100m平泳ぎで素晴らしい躍動を見せ、銅メダルを獲得されました。前回の東京大会に続き、2大会連続のメダル獲得となります。
 今回、メダルには届かなかったものの、パリ・オリンピック、レスリングの曽我部京太郎選手には、オリンピック出場を果たしたその努力と情熱に、あらためて敬意を表しますとともに、今回の貴重な経験を踏まえ、更なる飛躍を市民の皆さんと共に期待しています。
 重圧に耐えながら大舞台に挑み、私たち市民に感動と希望を届けていただいた両選手の健闘を、惜しみない拍手で称えるとともに、感謝を申し上げたいと思います。
 また、先月、福岡県で行われたインターハイでは、FC今治明徳校の田窪一翔選手が、陸上競技 男子円盤投げにおいて、見事優勝を果たされました。先の二人に続けとばかりに、更なる高みを目指し活躍されることを願っています。
 そしてスポーツの話題では、何と言いましても、快進撃を続けるFC今治の躍動です。ここ10試合負けなしとその勢いは止まらず、アシックス里山スタジアムを中心に、今治中に活気と賑わいが溢れています。
 「スポーツの力による地方創生」を掲げ、岡田武史会長がチームを率いて節目の10年目となりますが、このまちにもJリーグのある風景が当たり前となってまいりました。アウェイ戦において芝っち広場で開催されるパブリックビューイングにも多くの皆さんが集い、全国的に地盤沈下の著しい地方都市にあって、これだけの熱気と一体感が生まれますのも、正にスポーツの力に他なりません。
 まだまだ混戦が続くことが予想されますが、夢の扉が開かれることを期待して、引き続き市民一丸となり応援してまいりたいと考えています。

 変わって、今治市では現在、新たな取組として、スマートフォンの決済アプリを使った「今治版のデジタル地域通貨」バリコインの実証事業を先月30日からスタートしています。
 今回の実証事業では、「せとうちみなとマルシェでのキャッシュバック」のほか、「子育て応援クーポン」や「市の記念品」として、また「ボランティア参加者に対するインセンティブ」など、大きく4つのシーンでバリコインをお配りさせていただくこととしており、実証事業の結果を基に「域内消費の活性化」や「市民の皆さんの行動変容」、また、「行政事務の迅速化やコスト削減」にどう結びつくのかなどについて、様々な角度から評価分析を行い、来年度以降の本格導入を検討してまいりたいと考えております。
 市民の皆さんには今後の実装に向け、ぜひともバリコインをご活用いただきますようお願い申し上げます。

 こうした新しい取組に加え、本定例会におきましては、課題となる少子化対策をはじめ、市民サービス向上にむけた「行政のDX」推進、相次ぐ大規模災害等の検証を踏まえての緊急対策など、「直面する課題への対応」や「災害に強いまちづくり」に向けた積極的な施策をご提案させていただいてございます。

 「ふるさと今治」の何気ない景色、何気ない魅力を守り残していく。そんな心の豊かさを20年先も輝かせていくため、引き続き、全庁一丸となり取り組んでまいりますので、議員各位におかれましても、一層のご理解とご協力をお願い申し上げまして、開会のご挨拶とさせていただきます。

市長 提案理由説明

 この度の定例市議会におきましては、令和6年度補正予算案をはじめ、当面する市政の諸案件につきましてご審議いただくこととなってございますので、よろしくお願い申し上げます。

 この度の台風10号を前に、先月8日には、宮崎県日向灘を震源とする地震の発生に伴い、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が初めて発表されました。このことを受け、今治市では、直ちに災害対策本部を立ち上げ、8月15日までの7日間、警戒に当たりました。
 そうした中、県の市長会で予定されておりました台湾訪問が急きょ取り止めになりましたことを受け、復旧に向け歩を進める被災現場から学ばせていただこうとの思いで、能登半島地震に見舞われた石川県輪島市を視察させていただきました。
 現地は復興どころか復旧も緒についたばかりで、まだまだオールジャパンでの支援が必要であることを認識するとともに、進まない公費解体の実情など、様々な課題を共有させていただきました。
 ひとたびこのような災害が起きれば、若者世代の流出が進み、人口減少の加速化も危惧されます。多様な地勢を有する本市におきましては、巨大地震から如何に地域の未来を守っていくのか、日常からの備えと、フェーズに応じた様々なシミュレーションの検証の必要性を強く感じたところでございます。

 9月補正予算の編成にあたりましては、頻発する自然災害に対し、災害対応力の強化と大規模災害を教訓とした新たな対策を講じる一方で、将来的な人口構造の若返りを目指す「えひめ人口減少対策重点戦略」に基づく交付金の新たなメニューを活用し、引き続き、愛媛県との連携による少子化対策の取組を積極的に展開する予算を計上させていただいたところでございます。

 それでは、本日提案申し上げました案件の主なものについて、私が公約に掲げる政策の柱に沿って、ご説明申し上げます。

直面する課題への対応

 まず、直面する課題への対応でございます。
 人口減少対策といたしまして、「えひめ人口減少対策総合交付金」を活用し、子育て世帯の経済的負担の軽減を図ります。
 その一つは、公共交通機関を利用して市内の学校に通学する市内在住の中学生、高校生に対し、通学定期代の一部を支援しようとするものでございまして、愛媛県の交付金の新たなメニューとして、通学定期代の1/2を、月額5,000円を上限に支援するものでございます。
 さらに、その上乗せ措置といたしまして、島しょ部高校への通学費支援策を拡充させて頂きたいと考えています。
 現在、「島しょ部高校の魅力創造」を後押しする施策として、伯方・大三島の島外からそれぞれの分校に通う際の定期代について、一部助成を行っているところですが、今回、この制度を拡充し、先の5,000円と合わせて、陸地部から通学する生徒には最大で月額15,000円を支援するとともに、
 島しょ部から通学する生徒に対しては自己負担なく通学できるよう「通学費の完全無料化」を図り、現在取り組んでいる学習環境の整備と合わせて、島内で完結できる充実した学びの体制づくりを拡充してまいりたいと考えています。
 また一つは、保育所への入所を希望する保護者の皆さんが、お子さんが入所できる施設がなく、やむを得ず代替保育を利用する場合に、その代替保育の利用料の一部を支援しようとするものでございます。
 具体的には、育児休業が終了してからお子さんが保育所等に入所する翌4月までの間の利用のほか、転勤等により入所申込をしてから実際に入所するまでの間の利用などを対象としています。

デジタル化の加速・スマートシティ今治の推進

 続いて、デジタル化の加速・スマートシティ今治の推進におきましては、
 ChatGPTをはじめとした生成AIの活用が広がりを見せる中、文章の要約や資料作成など「業務の効率化と質の向上」を目的とした効果的な活用方法のほか、情報漏洩など懸念されるリスクについての検証を行うため、生成AIを導入し、職員による個別具体的な検証を踏まえ、今後の市民サービスの向上につなげてまいりたいと考えています。

瀬戸内クロスポイント構想の実現

 次に、瀬戸内クロスポイント構想の実現の項目では、県の補助内示に合わせた、農業者に対する支援策を掲げております。
 県の野菜・花き振興計画において、重点振興品目に位置付けられる「さといも」の生産基盤強化のほか、農業者が「儲かるモデル産地化」を進めるために必要な「先進技術の導入効果の実証」、また、園地の緩傾斜化など、柑橘産業の強化に向けた「労働生産性の高いモデル園地」の整備や、3月に行った「オーガニックビレッジ宣言」を踏まえ、有機農業の取組面積の拡大等を図る取組について、それぞれ支援するものでございます。

ひとりひとりが輝く今治の創出

 続いて、ひとりひとりが輝く今治の創出におきましては、
 児童の安全確保と教育環境の改善を図るため、順次整備を行っております学校施設において、大西小学校の老朽化対策とバリアフリー化を図り学びの充実を図るほか、
 国・県の補助制度を活用し、特別養護老人ホームにかかる入居者のプライバシー保護や感染症対策のための改修、また、ケアハウスの防災対策として、施設の屋上防水改修等の整備を支援するための予算を計上してございます。

防災・減災対策で災害に強いまちづくり

 最後に、防災・減災対策で災害に強いまちづくりの項目におきましては、
 愛媛県と県下20市町の取組として、本年3月から6月の間に受付けた能登半島地震の被災地のふるさと納税に係る「災害支援代理寄附」を、被災自治体に対して交付するほか、
 火災発生時の位置情報等について、希望する市民の方に速やかにメール配信する災害情報伝達手段の整備、また、4月の豊後水道を震源とする地震、5月から7月にかけての豪雨に伴う水防活動の応急処置費用と、農業用施設等の災害復旧にかかる費用をそれぞれ計上してございます。
 大規模災害を教訓とした新たな対策といたしましては、7月に市民の皆さん共に実施させて頂きました「いまばりクリーン大作戦」に合わせて行った市民参加型道路等点検により判明した「修繕が必要な箇所」について、区画線の引き直しや樹木伐採などの緊急対応を行い、市民の安全を確保してまいります。
 なお、松山城の土砂災害を受け、緊急輸送道路に指定されている道路等をはじめ、公共施設内における危険箇所につきまして、現在も引き続き、職員が順次点検を行っており、状況に応じて速やかに必要な対応を行うこととしています。
 また、近年頻発しております大雨の被害を未然に防ぐため、浸水被害が多発している箇所への冠水対策を実施し、住宅地等の被害軽減を図ってまいります。
 更には、県の広域防災拠点である「しまなみアースランド」や「県立今治病院移転先予定地」に隣接し、緊急輸送道路に位置付けられる市道「高地延喜線」について、早期の供用開始を目指し、合併特例事業債を活用し、事業の進捗を図ってまいりたいと考えています。

 この結果、今回の補正予算額は、一般会計 5億6,084万8千円でございまして、本年度予算の累計額は、全ての会計あわせて1,407億6,215万4千円となってございます。
 この補正予算の財源につきましては、国・県支出金や市債などの事業執行に伴う特定財源を充当することといたしております。

 以上が補正予算の概要でございますが、これらのほか、中央図書館に設置する駐車場の使用料を改定する条例案のほか、令和5年度の決算認定にかかる議案などを提出してございます。
 ご提案いたしました事業の執行により、人口減少、防災・減災などの直面する課題への対応や、行政のDX推進、教育環境の充実など、更なる今治の魅力創出に向け、全力を傾注してまいります。

 

 以上で、本日ご提案申し上げました議案の説明を終わらせていただきます。ご審議のほど、よろしくお願い申し上げます。

市長閉会あいさつ

 9月定例市議会の閉会にあたり、ご挨拶を申し上げます。
 議員各位におかれましては、今議会に提案いたしました諸案件につきまして、全て議決を賜り、誠にありがとうございました。皆様からいただきましたご意見、ご提言につきましては、今後の市政運営にあたり十分留意してまいりたいと存じます。
 なお、令和5年度決算認定議案につきましても、決算特別委員会において幅広い視点でご審議を賜りますよう、お願い申し上げます。

 初めに、先日の能登地方を襲った記録的な大雨により犠牲となられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
 本市におきましても、被災された方々を支援するため、一昨日、市役所本館1階ロビーと各支所に募金箱を設置し、義援金の受付を開始しておりますので、ご協力のほどお願い申し上げます。
 被災地域の一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。

 さて、来月の5日から佐賀県で開催される国民スポーツ大会の会期前競技として、去る17日に行われたビーチバレー少年女子の種目におきまして、今治精華高校3年の森川仁湖選手・矢田和香選手の「にこわか」ペアが愛媛勢初の頂点に立ちました。さらに二人はこのあと、6人制バレーボールにも出場することとなっており、二足のわらじでの更なる活躍を期待しています。
 このほか、ローイングの「少年女子かじ付きクォドルプル」では、今治北高の白石愛実選手・福田渚紗選手・吉村彩海選手、今治南高の貴田英梨香選手が、熾烈な2位争いを制し、高校最後のレースで堂々の準優勝に輝きました。
 選手の皆さんの健闘を称えるとともに、愛媛・今治の地に感動を届けていただいたことに感謝を申し上げたいと思います。

 また、去る15日に開催されました「今治伯方島トライアスロン」ですが、今回は2019年大会に次ぐ、過去2番目に最多となる506名もの方々に全国からご参加をいただき、しまなみの地に大きな賑わいをもたらしました。
 地域の皆さんの手作り感溢れる前夜祭は、いまや大会の魅力の一つとして定着し、しまなみの逸品グルメが参加者の英気を養い、思い思いに親睦を深めていただきました。
 厳しい日差しの中を戦い抜いた選手の皆さんのチャレンジ精神に敬意を表しますとともに、その健闘を惜しみない拍手で称えたいと思います。
 そして何より、持続可能な運営のために、温かいおもてなしと笑顔で毎回大会を支えてくださるボランティアの皆さん、熱い声援で盛り上げてくださいました地域の皆さん、そして市役所職員にも心から感謝を申し上げます。

 トライアスロンの熱気に負けじと、ワクワクするような色とりどりのイベントが、続々と始動してまいります。
 とりわけ、10月の3連休の「なか日」となる13日(日曜日)には、港から公会堂まで、中心市街地において、お子さんを中心にご家族で楽しめる、これまでにない複合的で大規模な催しを予定しています。

 広小路では、ハローキティなど株式会社サンリオの人気キャラクターによる「サンリオスペシャルパレード」が行われ、パレードで使われる楽曲や振り付けは、今治でのお披露目が全国初になるということで、地元ダンスチームやご当地キャラクターにも参加していただく予定です。
 さらには、未来のまちづくりを中心となって担う子どもたちにSDGsを知ってもらうため、国内外で抜群の知名度を誇り、国連と協働したSDGs活動を展開しているハローキティが、SDGsに関する今治市の取組や、歌やダンス、クイズなどを披露し、子供たちや保護者の皆さんと、気軽に楽しみながらSDGsを学べる「SDGsフェスティバル・キャラクターショー」を公会堂で開催します。

 今治商店街におきましては、今年で3回目となる「こどもが真ん中フェスタ」を開催し、木工体験などの人気ブースをはじめ、スケートボードやランニングバイク、ドローンやプログラミングなどの新しい技術の体験コーナーのほか、保護者の方が気軽に子育て相談ができる「ネウボラブース」など、遊び場だけでなく、学びや相談の場として、親子で楽しんでいただけるイベントとなっています。

 また、この日は今治港で「せとうちみなとマルシェ」が開催されており、マルシェ会場にもサンリオの大人気移動販売車である「カフェワゴン」が出店する特別仕様となっています。デジタル地域通貨「バリコイン」を使ったキャッシュバックなども実施していますので、ぜひ「マルシェ」にもお立ち寄りいただければと思います。

 そして、合併20周年記念事業の柱として、次の20年を担う若い世代が主体となり、自分事として「今治の未来像」を具現化するため、本年2月から汗を流し取り組んでまいりました「今治みらい発掘プロジェクト12」の活動の、いわゆる中間報告会となる「市民がさんかくおむすび交流会」を芝っち広場で開催します。
 このプロジェクトで生まれた新たな地域コミュニティや広域的な地域のむすびつきを促進するため、発掘隊員自らが12の地域の魅力を発信し、市民の皆さんにその魅力を具体的に体感いただく機会を創出することで、誰もがふるさとを誇りに思うとともに「今治の未来」を案じ、主体的なまちづくりに繋がっていくことを心から期待しています。

 まだまだ盛りだくさんの事業がございますが、多くの市民の皆さんにご参画いただくとともに、市外・県外からも大勢の方にお越しをいただき、今治市が力強く未来に向かう姿を大いにアピールできればと考えております。

 ようやく朝晩の暑さが和らいでまいりました。段々と冷え込みが厳しくなってまいりましょう。新型コロナのワクチン接種につきまして、今年度から季節性インフルエンザと同様に、接種費用の一部を自己負担していただく定期接種に位置付けられ、65歳以上の高齢者と、重い基礎疾患のある60歳から64歳の方を対象に10月1日から実施されることとなっております。自己負担額は新型コロナワクチンが3,000円、インフルエンザワクチンが1,500円となっており、接種の努力義務はございませんが、対象となる方にはお知らせのハガキを送付させていただいておりますので、接種を希望される方はご検討ください。
 一方、インフルエンザにつきましては、本市独自の取組といたしまして、生後6か月から小学生までのお子様と中学3年生及び高校3年生を対象に、接種費用のうち1,000円を助成させていただいております。対象となる方には助成券を送付させていただいておりますので、ご利用いただければと思います。

 また、今議会で永井議員からご提案がございました「軟骨伝導イヤホン」の導入につきましては、聞こえにハンデがある方との円滑なコミュニケーションを図るうえで非常に有効であるため、早速対応をさせていただきました。本庁では、来庁者が多い1階を中心とした窓口に、また、各支所にも本日より設置させていただいております。
 市役所には、様々なハンデのある方が来庁されますが、皆さまお一人お一人に寄り添った対応をさせていただくことで、誰もが利用しやすい市役所となるよう、今後も市民が真ん中の窓口対応を、より一層充実させてまいりたいと考えております。

 このほか、今議会で議決を賜りました事業の着実な執行により、直面する課題である少子化対策を重点的に展開するとともに、次の20年に向けた持続可能な魅力ある地域づくりに全力を傾注してまいります。
 なお、国政におきましては衆議院解散総選挙の声も聞こえてくる中、本市といたしましても引き続き国の動向を注視し、愛媛県との連携を図りながら、迅速かつ適切に対応してまいりたいと考えておりますので、今後とも、一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。

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