令和8年 3月定例会

市長 提案理由説明(令和7年度補正予算)

 この度の定例市議会におきましては、令和7年度補正予算案、並びに令和8年度当初予算案をはじめ、当面する市政の重要案件につきましてご審議いただくこととなってございますので、よろしくお願い申し上げます。

 それでは、本日提案申し上げました案件のうち、令和7年度3月補正予算の主なものについて、私が公約に掲げる政策の柱に沿い、ご説明申し上げます。

直面する課題への対応

 まず、直面する課題への対応についてでございますが、物価高騰に伴う国の臨時交付金を活用し、指定管理施設において、エネルギー価格高騰の影響を受けた指定管理者を支援するための予算、令和7年今治市林野火災において、出動いただいた他府県の緊急消防援助隊の活動に要した経費を予算計上してございます。
 なお、緊急消防援助隊の活動経費につきましては、特別交付税および消防広域応援交付金で全額、財政措置されることとなってございます。

人が元気になる『まち』に

 次に、人が元気になる『まち』にでございます。
 障害福祉サービス費ならびに障害児支援事業費におきましては、サービス事業所の新設や利用の増加に伴い予算不足が生じたことから、補正を行うもの、また、将来の移住に繋げるため、都市部の若者に一定期間、市内に滞在し、働いて収入を得ながら、地域住民との交流や今治時間を体感してもらう機会を提供する予算を計上してございます。
 なお、本事業のように、地域未来交付金を活用して実施する継続事業につきましては、国からの通知により、3月補正予算に計上したうえで、翌年度に繰り越す予算を併せて計上し、これからご説明申し上げます地域未来交付金を活用する他の事業につきましても、同様の取り扱いとしてございます。

産業に活力を与える『まち』に

 続きまして、産業に活力を与える『まち』にでございます。
 地域最先端のデジタル工作機械を活用し、ものづくり企業の新たな生産様式の創出を支援するほか、市内企業のDXやAI人材をはじめとするデジタル人材の育成、技術開発・新商品の販路開拓の取組など、地域産業のDX・GX化を力強く支援いたします。
 また、産業構造の変革と雇用創出の促進を図るため、スタートアップ企業の創業を支援するほか、学生目線の「企業魅力発信動画」を作成し、市内企業の魅力を広く発信してまいります。
 次に、i.i.imabari!のパワーアップとして本市の魅力・価値向上やブランド構築に取り組む今治ブランド戦略会議の活動を通じ、市内の物産、観光等の地域資源を全国・世界へ戦略的かつ効果的に情報発信し、今治ファンの獲得と関係人口の創出を図ります。
 加えて、ふるさと納税の寄付額の増加に伴う返礼品などの不足額を計上し、これと合わせて歳入予算を8億円増額するもので、ふるさと納税の歳入予算総額は38億円となってございます。
 このほか、国・県の内示等に伴う道路や港湾事業費の補正予算を計上してございます。

輝く『まち』に

 続きまして、輝く『まち』にでございます。
 海事振興に資する事業を推進するため、海事関連企業の皆さまから今年度末までにいただいた寄附金を海事都市今治未来基金に積み立てようとするもの。
 ふるさと納税制度を活用した「FC今治サッカー専用スタジアム建設等」プロジェクトに対して、今年度下半期に受領いたしましたふるさと納税による寄附金をスポーツ振興基金に積み立てるもののほか、文化版「ウエルビーイング」事業としまして、東京藝術大学、倉敷芸術大学と連携したアートプロジェクトを開催し、市民の皆さまの「心の健康」や「幸福感」が得られる機会の創出に努めてまいります。
 また、生活交通路線運行事業において発生しました経常欠損について、バス運行事業者に対して補てんを行い、市民の生活交通の維持・確保を図るもの。
 脱炭素実現に向けた取組みとしまして、本市が継続して取り組んでまいりました、安全運転と脱炭素の2つの効果を発揮する「アクセルトレーニング」について、企業の横展開を図り、加えて、脱炭素経営に取り組む市内企業を地域ぐるみで支援いたします。

防災・減災対策で災害に強いまちづくり

 次に、防災・減災対策で災害に強いまちづくりにおきましては、国の補正等に伴うため池の整備事業の補正のほか、市内の中小河川32水系について、新たにデジタル版の洪水ハザードマップを作成いたします。
 このほか、財政調整基金、減債基金などへの積み立てや、国庫負担金等の額の確定に伴う精算返納金などに加え、一般会計、特別会計の繰越明許費など、所要の予算を計上してございます。

 

 この結果、今回の補正予算額は、一般会計が 39億9,151万7千円、特別会計が 1億316万2千円、全ての会計あわせて 40億9,467万9千円でございまして、本年度予算の累計額は、全会計あわせて 1,478億6,603万2千円となってございます。
 この補正予算の財源につきましては、国庫支出金、県支出金、市債など、事業執行に伴う特定財源を充当することといたしております。
 以上が補正予算の概要でございますが、こうしたもののほか、行政組織条例等の一部を改正する条例案などを提出してございます。

 以上で、令和7年度関係の議案の説明を終わらせていただきます。ご審議のほど、よろしくお願い申し上げます。

市長 提案理由説明(令和8年度当初予算)

 令和8年度当初予算の編成にあたりましては、「瀬戸内しまなみから世界へ 夢が行き交うまちIMABARI~みんなのふるさと、つむぐ未来~」の実現に向け、持続可能なまちづくりを力強く進めることを基本姿勢としたところでございます。
 なお、一般会計の予算規模は853億円と過去最大の予算規模となりました。その要因といたしましては、人件費、扶助費の上昇や、国の交付金を活用した物価高騰対策事業などに加え、学校等の空調整備や小学校の給食無償化といった教育費、防災・減災をはじめ新たな行政需要へ対応する経費が増加したことが挙げられます。
 また、公約に掲げた事業の着実な展開を図るため、直面する課題への対応と、持続可能な行財政基盤構築の両立を図りつつ、中心市街地グランドデザイン推進、英語教育の強化、海事産業と愛媛大学が連携した産学共同研究や高度海事人材育成のための予算などの新規施策も盛り込んだところでございます。

 その主なものについて、私が公約に掲げる5つの政策の柱に沿ってご説明申し上げます。
 なお、先ほど重点施策に掲げた事業につきましても、全体として把握いただくため、一部、重ねてご説明いたします。

直面する課題への対応

 まずは、直面する課題への対応でございます。
 物価高騰が長期化する中、市民生活や地域経済には依然として大きな影響が及び、幅広い分野で負担が増しております。
 こうした状況を踏まえ、国の臨時交付金を活用し、子育て世帯、一般家庭、地域事業者の実情に応じた支援に取り組んでまいります。
 まず、子育て世帯の負担軽減といたしまして、保育所等の食事や小中学校等の給食の提供に必要な経費の一部を支援し、保護者の皆様の負担軽減を図るとともに、子どもたちの安心安全な食事を確保いたします。
 次に、一般家庭の負担軽減に向けましては、物価高騰に加え、しまなみ海道通行料金の恒常的な負担を伴う島しょ部地域の住民を対象に、しまなみ海道利用に係るアンケートにご協力いただいた世帯へ、島内店舗で使用可能なクーポン券の配布。
 また、市内全域を対象に省エネ家電等の購入や太陽光発電設備の導入費用を支援するなど、光熱費負担の軽減策を講じます。
 事業者の負担軽減におきましては、経営力強化の伴走支援や、デジタル化・脱炭素化の設備導入支援、高温化リスクへの対策支援など多面的な事業者支援を展開するほか、地域公共交通の維持に向け、タクシー配車アプリの導入を支援するなど、業務効率化の取組を推進いたします。

「考動する市役所」がある『まち』

 続いて、柱の1つ目「考動する市役所」がある『まち』を目指して、デジタル技術を活用した行政運営の効率化や市民の利便性向上を図るため、オンライン手続き拡充に向けた環境整備や、庁舎案内のデジタルサイネージ化、さらに、職員自らが業務効率化に挑戦できるようDXリテラシー向上のための研修に取り組みます。
 また、市民一人ひとりの問題意識や創意工夫を市の政策へ反映させるとともに、市職員が政策アンテナを高め、自らのアイデアを形にしていく文化を育むため、市民参加型のプラットフォームを構築し、幅広く提案やアイデアを収集し、政策立案に結び付けます。
 さらに、AIを活用したデジタル化の取組といたしまして、教育分野では、先生の発言をタブレットに同時通訳表示する仕組みを活用することによりまして、外国人生徒の学習支援や学校生活のサポートを強化いたします。
 加えて、庁内横断のAIフル活用検討チームを設置し、新たなAI技術や先進事例の導入可能性を幅広く検討しながら、スマートシティ今治の実現に向けて一歩ずつ前進してまいります。

人が元気になる『まち』に

 続きまして、2つ目の柱、人が元気になる『まち』にでございます。

 「今治版ネウボラ拠点施設整備」が本格始動いたします。
 妊娠期から出産・子育て期まで、切れ目のない支援を提供する今治版ネウボラのランドマークとして、子育て世代のみならず、あらゆる世代が交流できる拠点施設を整備します。事業方式には、設計・建設・運営を一括して発注するDBO方式を採用し、全体事業費は90億8,700万円、うち施設整備費が約75億円、開設準備を含む維持管理・運営費が約15億9千万円と見込んでおります。
 また、官民が連携し、3月20日にイオンモール今治新都市へ開設する「しまなみ木のおもちゃ美術館」を木育の拠点として位置づけ、令和8年度に1歳を迎える子どもを対象に、同館で利用できる半年パスポートを配布し、木育の推進に努め、加えて、子育てに配慮した間取りや設備を備える公営住宅を四村団地敷地内に整備させていただきます。環境面にも配慮し、県内初の木造3階建ての公営住宅を計画しており、安心して子育てできる住環境づくりを進めてまいります。

 次に、先進グローバル教育の推進に向け、ALTの配置を拡充し、すべての小中学校において外国人講師との対話を通じたコミュニケーション力の向上を図る授業を展開します。
 なお、保育施設にもALTを派遣し、幼少期から生の英語に触れあう機会を提供するとともに、小中学生を対象にしたイングリッシュキャンプの拡充など、日常的に英語を活用する場面を増やしてまいります。
 教育環境の整備・充実につきましては、将来の児童生徒数の見通しを踏まえた施設整備計画に基づき、優先度の高い改修を着実に進めるほか、空調整備やバリアフリー化など、子どもたちが安心して学校生活を送ることができる環境づくりを推進。
 また、学校給食においては、材料費高騰への支援と、小学校給食費無償化の取組を組み合わせ、子育て世帯の経済的負担を軽減するとともに、「日本一おいしい学校給食」を通じ、子どもたちの健やかな成長と郷土愛の醸成を図ります。
 そして、本年は市立図書館開館100周年の節目を迎えますことから、記念展示や講演会、子ども向けイベントを開催し、図書館の果たす役割と魅力を広く発信いたします。

 一方で、不足する医療福祉人材の確保・定着に向け、養成施設を卒業し、新卒で看護師・介護福祉士・保育士として市内に就職された方に、学費の3分の1相当の額を5か年にわたり就職奨励金として支給。特に看護師につきましては、今治看護専門学校に入学し、卒業後今治地域の医療機関に看護師として就職を希望される方を対象に、返済免除条件付きの授業料貸与制度への支援を行います。

 そのほか、基本健診受診者を対象に、がん検診のうち1項目を無償化、さらに、非課税世帯の満18歳以上の方を対象に、補聴器購入費の一部補助制度を新たに開始し、安心な健康・医療・福祉都市づくりを推進いたします。

 また、外国人住民が安心して暮らせる環境づくりとしまして、多言語リーフレットの制作や災害対応多言語コールセンターの整備を進めるとともに、国際交流協会の多文化共生機能を強化し、共生社会の実現に向けた基盤づくりを一段と進めてまいります。

産業に活力を与える『まち』に

 3つ目の柱、産業に活力を与える『まち』におきましては、中心市街地グランドデザインの推進として、シビックゾーン再編整備のうち、合同庁舎整備事業では、基本計画の策定、整備検討審議会の運営経費、建設予定地として位置付ける河野美術館の解体設計に係る予算を計上。あわせて、国際海事都市今治の象徴となるMICE施設整備の実現に向け、規模や概算事業費、事業手法、整備スケジュール等を定める基本計画の策定のための予算に加え、ネウボラ拠点施設や合同庁舎等など、将来の都市機能を円滑に結ぶアクセス道路を新たに整備するため、必要となる測量設計などの予算を計上してございます。

 愛媛県と連携して取り組む、広小路(今治港線)の道路空間再編においては、交通機能への影響や歩行者の安全確保、滞留・交流の創出等の効果を検証する社会実験のための予算を、また、老朽化が進む内港物揚場の港湾機能の更新と、今治港内港を交流空間として再構築するための設計や環境調査を実施する予算を計上しており、新たな今治のみなとづくり・まちづくりに向けた取組を進めてまいります。

 農林水産業の振興に向けましては、鳥獣被害への対応、気候変動や資材価格高騰、人手不足などの課題に向き合い、持続可能で強い農・林・水産業づくりの推進を図ります。
 なかでも、林野火災からの復旧・復興の森づくりは、長期的な取組となりますことから、5月に開催されます「全国植樹祭えひめ2026」の機会を捉え「被災を乗り越え、新たな森を育てる今治の姿」を全国に発信し、復旧・復興の加速につなげてまいります。

 また、住み続けられる魅力あるまちづくりの創出に向け、今治が舞台となった映画「汝、星のごとく」が、本年秋に公開予定であることを踏まえ、ロケ地の観光資源化を見据えた、ロケ地の観光資源化を見据えた各種プロモーションを展開するほか、滞在型観光の推進に向けて、プレミアムインバウンドツアーの造成とナイトタイムエコノミーの基盤づくりに取り組み、更なる魅力向上と誘客促進へつなげます。

今治時間のある、輝く『まち』

 4つ目の柱、今治時間のある、輝く『まち』づくりに向けて、本年4月から、愛媛大学工学部に海事産業特別コースが新設され、3年次となる令和10年からは本市を拠点に本格的な海事産業の研究がスタートします。
 愛媛大学の受け入れ先となる今治地域地場産業振興センターを、「知と技術と人の交流拠点」として再整備し、デジタルやロボットなどの先進技術に関する産学共同研究や高度海事人材の育成を図り、「瀬戸内の世界都市」を目指した取組を着実に前進させてまいります。

 10月には、国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ2026」が全8コースで、約7,000名の参加者をお迎えし開催される予定となってございます。
 また、ヘルメット着用率の向上を図るため、購入補助の対象を新たに市内の高等教育機関の学生と「自転車通勤推進企業」宣言企業へ拡大するとともに、廃棄予定のヘルメットをベンチやサイクルスタンドなど「街の家具」として再生する新たなプロジェクトを進め、環境先進性を国内外へ強く発信します。
 加えて、世界最大級の自転車国際会議「Velo-City2027」の開催を見据え、今治駅からしまなみ海道へのアクセスルートとなる市道「北宝来近見線」及び「今治駅北浜町線」の自転車通行空間整備を完成させるとともに、受入環境を整備します。

 スポーツの分野では、FC今治のJ1昇格を視野に、交通量の増加や駐車場不足への対策として、今治駅からイオンモール新都市間のシャトルバス運行支援を行うのに併せ、里山エリアの更なる活性化につながる事業に取り組みます。
 また、来年1月には国内外から300を超えるチームが参加する『モルックアジア大会』が、西日本で初めて開催される予定であり、スポーツを通じた交流人口の拡大にもつなげてまいります。

 文化の分野では、丹下建築の保存とさらなる活用に向け、市庁舎本館や公会堂、市民会館の国登録有形文化財の登録を目指すほか、市民会館内に設置しております「世界のTANGEビジターセンター」の機能強化など、丹下建築の魅力を発信する事業を展開。
 また、「村上海賊」日本遺産認定10周年の記念事業といたしまして、せとうちみなとマルシェや尾道市との連携事業、特別展などを通じて、対外的な認知度の更なる向上を図ります。

 新たな公共交通ネットワークの構築に向けては、誰もが利用しやすく持続可能な公共交通体系の実現を目指し、アクションプランを策定するほか、従来の「乗合タクシー」や「チョイソコおおみしま」などの運行支援に加え、新たな運行形態として、「公共ライドシェア」の実証運行を今年度も引き続き支援し、多様な移動手段の確保に取り組みます。

 そして、ゼロカーボンシティ今治を実現するため、昨年5月に県内で初めて選定された脱炭素先行地域としての取組を大幅に拡充し、さらなる加速を図ります。
 しまなみ海道ブルーラインメインルート沿線の家庭、事業所、そして今治タオル産業群に対し、再エネ等設備導入に必要な経費を支援するほか、公共施設への太陽光発電設備等の設置も進めます。

 また、地域コミュニティの活性化においては、今治みらい発掘隊や地域おこし協力隊の隊員の想いを語る座談会を開催し、参加者との対話や交流を通じて、次の担い手を発掘・育成する「地域むすぼうミーティング」を開催し、あわせて、今年度、高校生の発案で実現しました「いまここ青春祭2026」や、呉未来塾(呉市)との交流事業も展開し、若い世代が地域に関わる機会を広げてまいります。

しなやかで強靭な『まち』に

 最後に5つ目の柱、しなやかで強靭な『まち』にするために、激甚化・頻発化する豪雨への対策強化のため、緊急自然災害防止対策事業債を活用し、老朽化したポンプ場や水路の改修等を、計画的かつ集中的に行い、安全・安心なまちづくりを推進するとともに、災害時に誰もが安心して避難できる環境を整えるため、避難所の更なる環境改善や物資・資機材を迅速に運搬できる体制を構築。さらに、これまでの防災士育成事業に加え、次世代の地域防災の担い手となるジュニア防災士の育成も強化し、「地域ディフェンス力」を高めてまいります。

 加えて、令和7年今治市林野火災の教訓を踏まえ、消防本部と防災担当部局間の情報共有体制の強化や、被災現場の情報収集に係る課題への対応を進め、地震や風水害等にも迅速に対応できる消防・救急・防災体制を構築します。
 特に、林野火災を想定した連携強化訓練では、新たに導入した資機材を活用した情報共有訓練と災害現場・避難所での実動訓練を一体的に実施し、災害対策本部と消防本部の連携強化を図ります。

 

 このほか、9つの特別会計と、4つの公営企業会計におきまして、それぞれ所要の予算を計上してございます。  なお、当初予算の財源につきましては、国庫支出金、県支出金、市債など、事業執行に伴う特定財源をそれぞれ充当することといたしております。

 変わって歳入でございます。市税収入は、個人所得の上昇や好調な企業業績などにより、前年度と比較して、個人住民税が約4億5千万円、法人市民税が約15億5千万円増加するほか、国庫支出金は、物価高騰対応臨時交付金を活用する事業などにより、約15億4千万円の増加を見込んでおります。一方、地方交付税は、市税の増加や公債費の減少などにより、普通交付税で約14億7千万円の減少を見込んでございます。
 この結果、一般会計の予算規模は853億円、前年度と比較して40億円、4.9%増加してございます。
 一方、特別会計、企業会計を含めた全ての会計の予算規模は1,441億9,490万円、前年度と比較して50億40万円、3.6%の増加となったところでございます。

 以上が令和8年度当初予算の概要でございますが、これらのほか、都市モビリティ計画・合同庁舎整備検討に係る新たな附属機関の設置や、特定乳児等通園支援事業の運営に関する基準を定める条例のほか、認定こども園条例、保育所条例の一部を改正する条例案などを提出してございます。

 以上で、本日ご提案申し上げました全ての議案の説明を終わらせていただきます。ご審議のほど、よろしくお願い申し上げます。

市長 追加提案理由説明(人事案件)

 ただいま提案いたしました追加議案につきまして、一括してご説明申し上げます。

 まず、議案第42号「教育委員会委員の任命について」でございます。
 教育委員会委員4名のうち、竹田美和委員の任期が令和8年3月25日をもって満了いたします。
 後任には、長尾正人氏を議会の同意を得て任命いたしたいと存じております。

 続きまして、議案第43号「固定資産評価審査委員会委員の選任について」でございます。
 固定資産評価審査委員会委員6名の任期が、令和8年3月31日をもって満了いたします。
 木村靜夫委員、鳥生伸也委員、村越卓郎委員、以上3名の委員の後任には、矢野浩司氏、宗方正幸氏、池田忠氏を、残る3名の委員につきましては、引き続き、議会の同意を得て選任いたしたいと存じます。

 最後に、議案第44号「人権擁護委員候補者の推薦について」でございます。
 人権擁護委員27名のうち、令和7年中に3名の委員が退任され、さらに令和8年6月30日をもって9名の委員の任期が満了いたします。
 退任された3名の委員に加え、任期満了となる9名のうち6名の後任には、藤原徹氏、森田こまえ氏、小澤潤氏、長井秀樹氏、渡邉美樹子氏、山本英二氏、田中健司氏、御堂恵美氏、菅理美氏を、残る尾上勝利委員、渡部守委員、八木千花委員、以上の3名の委員につきましては引き続き、人権擁護委員候補者として、人権擁護委員法の規定によりまして、議会のご意見をお聞きし、法務大臣に推薦をいたしたいと存じます。よろしくお願い申し上げます。

 以上でございます。

市長閉会あいさつ

 3月定例市議会の閉会にあたり、ご挨拶を申し上げます。
 議員各位におかれましては、今議会に提案いたしました諸案件につきまして、全て議決を賜り、誠にありがとうございました。
 審議の過程で皆様からいただきましたご意見、ご提言につきましては、今後の市政運営にあたり、十分留意してまいりたいと存じます。
 また先ほどは、役職定年となる3名の部長に対しあいさつの機会を与えていただきました。達川議長をはじめとする議員各位に皆様の温かいご配慮に感謝を申し上げます。この3月末をもって、3名の部長を含め37名の職員が役職定年を迎えます。これまで、市民福祉の向上のために懸命に職務に励み、市政発展に尽力いただきましたこと、改めて感謝を申し上げます。そして深く敬意を表しあげておきたいとも思います。

 はじめに、「令和7年今治市林野火災」の発災から1年を迎えました。今月12日には、復旧・復興へ向けた取組の第一歩として朝倉野々瀬地区の被災地において、記念植樹を行いました。当日は、地元の小中学生や地域の皆様、議員各位をはじめ、関係機関の皆様、そして日本財団「HEROs」から30名を超えるアスリートの皆様にもご参加いただき、総勢350名で1,350本もの苗木を植えていただきました。
 小中学生の皆さんにおかれましては、「自分たちのふるさとの山を取り戻したい」という真っすぐな思いを胸に、一本一本、心を込めて植えてくれました。
 子どもたちが自ら植えた木の成長を見守ることは、「ふるさとを未来へつなぐ心」を育む、何より大切な営みであり、一生懸命に植樹をする姿に、復興への確かな力を感じたところでございます。
 森林の再生は、一朝一夕に成し遂げられるものではございません。これから先、長い年月を要する、息の長い挑戦となります。だからこそ、私たちはこの大きな試練を乗り越え、必ずやかつての緑豊かな山を取り戻すため、一歩一歩、確実に前へ進んでいかなければなりません。
 発災から1年の節目を迎えましたが、今後も変わらぬご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

 続いて、今月20日には、「しまなみ木のおもちゃ美術館」がイオンモール今治新都市にグランドオープンいたしました。3年前に私たちが直接働きかけ、官民がタッグを組んで誘致を実現した施設であり、木の温もりに包まれ、本市の産業や文化にも触れていたただける、子育てと交流の新たな拠点として、大きな期待を寄せております。
 私もオープニングセレモニーに出席をさせていただきましたが、木の香りの中に、子どもたちの楽しそうな笑い声が響き、今治の未来がまた少し明るくなったように感じております。
 今後は、整備を進めるネウボラ拠点施設と、市内各地域に展開している相談・遊び場、そして育ちの各サテライトとの連携をさらに強化していくとともに、「子どもが真ん中」の理念のもと、出産・子育てに関する経済的・心理的・環境的な壁を取り除き、誰もが安心して子どもを産み育てられる、全国に誇れる“子育ての理想郷・いまばり”の実現へ、力強く歩みを進めてまいります。

 また、去る22日には若い世代の声を市政に反映することを目的に「第1回イマバリ未来デザイン・アワード」を開催させていただきました。選ばれた提案は来年度のブラッシュアップ・ステージで、市職員や関係者とともに事業化に向け検討を進めてまいります。
 未来の今治を形づくるのは、まさに将来の当事者である若い世代です。その声を、確かな政策へとつなげていく取組を、引き続き強力に進めてまいります。

 一方、伯方島では、新たな交流・滞在拠点となる複合施設「伯方島テラス」の整備が進み、伯方公民館および木浦体育館が、4月からいよいよ供用開始となります。この29日にはオープニングセレモニーを開催する予定であり、地域の皆様とともに新たな拠点の船出を迎えられることを大変心強く感じております。
 あわせて、民間施設につきましても、にぎわいと交流を創出する拠点として、官民が連携をしながら、着実に準備が進められております。
 この官民連携の伯方モデルは、地方における滞在・交流・学び・文化・スポーツの新しいモデルとなり、広域的な回遊性を高めることで、しまなみ地域全体の価値向上に寄与するものであり、伯方モデルの象徴である「伯方島テラス」の整備を契機に、「しまなみ」の魅力をさらに引き出し、地元の皆様はもとより、国内外から訪れる多くの方々に親しまれ、愛される拠点へと成長していくことを願っております。

 こうした取組はいずれも、「市民が真ん中」という市政の根幹理念を具体的に形にしたものであります。市民参加の幅を広げ、市民自らが「まちの主役」として、今治の未来を「自分事」として動かしていく、その大きな推進力こそが、「脱・衰退」を成し遂げ、「瀬戸内の世界都市」の実現に欠くことができない今治のエンジンです。
 このように市民の皆様の思いと行動が結びついていくことで、今治のまちづくりは、新たな段階へとシフトしています。すなわち「STAGE CHANGE」の実現に向け着実に動き出していると、私は確信しております。

 さて、現在、国におきましては、令和8年度予算の審議が進められております。高齢化に伴う社会保障費の増加に加え、経済・物価情勢への対応も求められる中で、歳出総額は過去最大となる見込みと伺っております。
 さらに、中東情勢の緊迫化の象徴とも言えるホルムズ海峡の事実上の封鎖により、ペルシャ湾内では多くの船舶が航行できずに留め置かれる事態となっております。日本船主協会の報告によりますと、日本の関係船舶だけでも44隻が停泊を余儀なくされており、その中には、日本最大の海事都市・今治に関係する船舶も20隻近く含まれていると伺っております。
 ホルムズ海峡は、我が国が輸入する原油の93%、LNGの6%が通過する極めて重要なシーレーンであり、今回の情勢悪化を受け、原油価格(WTI先物)は一時110ドルを超える水準に急騰し、直前の価格の約4割から7割程度、上昇となる深刻な状況が続いております。こうした国際的エネルギー供給の不安定化は、地域経済や市民生活にも直接的な影響を及ぼす大変大きな懸念材料となっております。
 今後、国において本件への対応を目的とした補正予算措置が講じられる場合には、本市といたしましても、速やかに必要な対策を講じ、地域経済と市民生活の安定確保に努めてまいる所存であり、また一日も早い事態の沈静化を強く望むものでございます。
 本市といたしましては、国の動向をしっかりと見据え、愛媛県との連携をより強固にし、新年度予算に計上いたしました重点施策を柱として、「市民が真ん中」という揺るぎない基本姿勢のもと、市民が誇れる『瀬戸内の世界都市』の実現に向け、全身全霊をかけ新年度の市政運営に臨んでまいる所存でございます。

 この時期は、別れと、そしてご縁をいただく時期でもあろうと思います。議員各位も、高校、そして中学、小学校卒業生に向け、花向けの言葉も送っていただけたんだろうというふうに思います。
 先般、私は山岡議員とともに、今治西高校伯方分校の卒業式にお邪魔をさせていただきました。3年前に、名古屋市から俳句留学で伯方分校にお越しになっていただいた生徒が、今回、金沢の地に、次なる航海に出られました。私はその方を含め、多くの皆さんにこの句を送りたいと思います。

桜東風靡かせ、せとうちを出づ舟は

 多くの皆さんに、これからご縁が賜りますよう、市民の皆さんとともにお祈りを申し上げたいと思います。

 議員各位並びに市民の皆様におかれましても、今治の未来を切り拓いていくため、より一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。

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