広小路社会実験 市長コメント ~広小路再整備と社会実験への考え方~
はじめに
広小路社会実験について、市民の皆様から多くのご意見やご質問をいただいています。
今治市では、令和8年9月定例市議会において、市長が広小路再整備や社会実験について考え方を説明しました。この発言集では、その内容をテーマごとに整理し、今治市としての考え方をお知らせします。
なぜ、広小路再編に取り組むのか
少子高齢化や人口減少が進む中、今治市では中心市街地の将来像について議論を重ねてきました。広小路の再整備は、単なる道路整備ではなく、これからの今治のまちづくりを考える取り組みです。広小路で、人が歩き、滞在し、交流できる空間づくりを目指しています。現在示している「中央広場プラン」は、そのための検討案の一つです。
広小路再整備は単なる道路整備ではない
「今治港と中心市街地を結ぶ広小路の空間再編は、単なる『県道の整備事業』ではありません。少子高齢化や人口減少が進む中で、私たちが『どのような街に住み続けたいのか』『子どもや孫の世代にどんな誇れる故郷を残せるのか』、そういったことを真剣に考え打ち出している事業です。」
「昨年度(令和7年度)まとめた『中心市街地グランドデザイン』においても、広小路は市内中心部の各拠点を繋ぐ『重要な都市軸』として捉えられており、今回、その再編整備にあたって、複数のプランを提案させていただいています。」
中央広場プランとは
「そのプランの1つが、広小路の中央部、現在の車道部分を『緑のある歩行者空間や快適な滞在空間』として整備し、側道部分を車道として活用するというプランです。」 「これは、車の通行量が大幅に減少している広小路を、現在の車中心の空間から『人が主役の空間』『今治時間を存分に楽しめる空間』へと生まれ変わらせることを目指すものです。
「私は、交流の港である今治港と中心市街地を、都市軸である広小路でしっかりとつなぎ、人の流れをまちなか全体へ広げていくために、また、今治の未来が動き出す場所へと変えて行くために、この『中央広場プラン』が1つの有力な処方箋となるのではないかと考えています。」
なぜ、社会実験を行うのか
広小路の将来像については様々な意見があります。そのため、市では実際に道路の使い方を変え、その効果や課題を確認するために社会実験を実施します。
再整備には市民の理解と共感が不可欠
「仮にこの『中央広場プラン』を採用し、再編整備を進めるのであれば、地域住民の皆様、事業者の皆様、普段から広小路を利用されている方々など、多くの市民の皆様のご理解と共感が不可欠です。」
「『中央広場プラン』が地域にとって、今治市の将来にとって、プラス面、マイナス面ともに、どういった影響を与えるのかを確認するために実施するのが、今回の『社会実験』です。」
「頭の中だけで考えて、賛成、反対を議論するのではなく、実際に現在の広小路の利用形態を一時的に変えて、その影響を市民の皆さんや事業者の方と一緒に確かめていく、そのための『社会実験』なのです。」
社会実験で何を確認するのか
社会実験では、人通りやイベント参加者数だけではなく、交通、安全、市民生活、商業活動など多角的な検証を行います。
社会実験で確認したいこと
「社会実験は11月の2週間、実施予定ですが、その間に、どの程度車の通行が不便になるのか、人や車の安全は確保できるのか、広場部分で何ができるのか、こうしたことを実際に体験していただくことに大きな意義があると考えています。」
「検証にあたっては、歩行者通行量やイベント参加者数だけでなく、沿道住民の生活環境、商業活動への影響、バス・物流車両・緊急車両の安全で円滑な通行など、幅広い視点から確認します。」
「具体的には、交通の円滑性や安全性、バスの定時運行、荷捌きスペースの配置、沿道店舗への影響、利用者の滞留行動、空き店舗活用の可能性、沿道連携による相乗効果などを、多角的に調査・検証し、それらを総合的に評価する予定です。」
社会実験の意義
社会実験は、道路の使い方を検証するだけではありません。市民の皆様が今治の未来について考え、まちづくりに参加する機会でもあります。
市民が未来の今治をデザインするためのリハーサル
「『日常生活にどのような影響が出るのか』ということに加えて、『未来に向けた魅力ある空間づくり』といった視点での議論、現状から一歩踏み出す勇気も必要ではないかと思っています。」
「今回の取組は、いわば『未来の今治を市民が皆でデザインするためのリハーサル』であります。」
「そこで得られるデータはもちろん、市民一人ひとりの心の中に芽生える『この街を自分たちの手でもっと面白くしていこう』という当事者意識やワクワク感こそが、今後のまちづくりの最大の原動力になると考えています。」
市民の皆様からいただいているご意見に対して
説明会では、期待の声とともに、様々な不安や懸念も寄せられました。市では、それらを大切な意見として受け止めています。
賛成反対双方の意見がありました
「2日間にわたり4回開催した説明会では、『中心市街地の活性化に向けた良い取組だと思う』、『この社会実験を、市民自身も中心市街地の活性化について考えるきっかけとしてほしい』、『広小路をもっと良い場所にするために賛否の意見をしっかりと集めてほしい』、『港周辺を整備して多くの人を呼び込み、そこから商店街へ人が流れるような仕組みをつくっては』など、社会実験に期待する声も寄せられました。」
「一方で、『大型車も通行する中、緊急車両が支障なく通行できるのか』、『無料駐車場の確保の方が重要では』、『商店街の活性化を優先すべきでは』、『こんな話は聞いていない、住民への説明が不十分だ』、『沿道店舗の売上げ等に影響が生じた場合の補償はあるのか』、『社会実験にかかる事業費は』といった懸念や不安の声もありました。」
「賛成意見も反対意見もさまざまでございましたが、皆さん、これからの今治のあるべき姿を真剣に考え、議論いただく良い機会になったのではないかと思っています。」
現在の案は決定事項ではありません
「現在、皆様にお示ししている『中央部分に緑地を配置する案』は、中心市街地グランドデザインの策定過程で、市民の皆様と検討した案の1つであり、最終的な整備内容を決定したものではありません。」
「結果を踏まえて、必要があれば『道路構成』そのものを見直すなど、現在の案にとらわれず、柔軟に検討していきます。」
「想定を超える課題や大きなマイナスの影響が明らかになった場合には、実験期間中であっても迅速に改善を図ることはもちろん、実施そのものの見直しも含め、適切に判断します。」
検証結果を分かりやすく示し、最終的な方向性を判断します
「説明会でいただいたご意見をしっかりと整理・分析し、社会実験の確認事項や必要な対策に反映するとともに、実験後には、検証結果を議会や市民の皆様に分かりやすくお示しし、最終的な整備の方向性を判断します。」
「先に結論ありきではなく、社会実験を行い、その状況を現場で確かめ、数字で検証し、皆様の声を聞き、それらの結果を最終判断につなげていく。良いものは取り入れ、課題があれば改めます。」
正確な情報をお届けします
「社会実験についての正確な情報を、より分かりやすくお伝えするとともに、実験の結果を今後の整備にどのようにつなげていくのかについても、丁寧に情報発信していきます。」
「市民の皆様には、広報や説明会等での正確な情報をしっかりと把握したうえで、社会実験において実際の影響等を確認いただければと思います。」
市長メッセージ
「私は、市民の皆様の声をしっかりとお聴きし、それを実現することを公約にさせていただいています。その基本は『市民が真ん中』です。」
「市民のために、未来の今治のために、その姿勢を堅持し、市民の皆様とともに、これからの広小路と中心市街地のあり方を考えてまいります。」
最後に
広小路社会実験は、将来の中心市街地のあり方を検討するための取り組みです。市では、社会実験を通じて得られた結果や市民の皆様からいただくご意見を踏まえながら、今後の方向性を検討していきます。
今後も広報紙やホームページなどを通じて、分かりやすい情報発信に努めてまいりますので、正確な情報をしっかりと把握したうえで、社会実験へのご協力をよろしくお願いいたします。
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