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地産地消型地域農業振興拠点施設(さいさいきて屋の取組)

 JAおちいまばりは、高齢化に伴う担い手の減少や兼業農家・小規模農家の農協離れによる集荷量の減少に歯止めをかけるため、平成12年に直売所「さいさいきて屋」をオープンしました。最初は、市内中心部に程近い住宅地にあった30坪ほどの空き事務所を改装し、生産者会員94人でスタートしましたが、初年度から当初の想定を大幅に超える売上げがあり、生産者会員も増加。2年後には郊外にあったAコープを改装し、2号店をオープンしました。その後も売上げが着実に伸び続け、生産者会員も800名ほどに膨れ上がり、店舗も手狭になったため、国道196号線沿いに移転オープンしたのが、現在のさいさいきて屋本店になります。

JAおちいまばりの直売所「さいさいきて屋」の写真
JAおちいまばりの直売所「さいさいきて屋」

 平成19年4月にオープンしたこの店舗は、1.6ヘクタールの敷地面積に500坪あまりの直売所とその直売所に持ち込まれた農林水産物を使った料理が食べられる食堂・カフェが併設され、また、料理教室などを行うことができるキッチンも整備されております。なお、直売所には、地元で水揚げされた魚介類の販売所も常設されています。

さいさいきて屋の店内の写真
さいさいきて屋の店内

 直売所の裏に併設されている90アールの農地には、様々な種類の柑橘の実証ほ、子どもたち用の学童農園、市民に手軽に農業を体験してもらうための市民農園、本格的に農業をしてみようと考えている人向けの貸出し用ビニールハウスなどがあり、農産物の生産過程を見ることができる直売所となっております。

  また、今治はタオルの生産量が日本一ですが、その原材料となる綿はほぼ輸入であることから、地元今治で作った綿花でタオルを作るプロジェクトが開始され、平成24年度にはさいさいきて屋に持ち込まれた野菜で染めたタオルマフラーがグッドデザイン賞を受賞しております。

さいさいきて屋のほ場で栽培されている綿花の栽培状況の写真
さいさいきて屋のほ場で栽培されている綿花の栽培状況

 現在の生産者会員は、1,300名あまりに及びますが、このさいさいきて屋では、持ち込まれた農林水産物の売れ残りが日本一少ない直売所を目指しており、直売所に持ち込まれた農産物を乾燥粉末やペースト加工して、直売所やカフェで様々な商品を開発して販売しております。また、地元企業とタイアップし、直売所の持ち込まれた農産物を使ったドレッシングやコロッケ、レトルトカレーなど様々なプライベートブランド商品の開発・販売を行うなど、地域経済の活性化にも一役買っています。

さいさいきて屋に持ち込まれた野菜を使って作ったドレッシング
さいさいきて屋に持ち込まれた野菜を使って作ったドレッシング(中段)

 また、営農指導員が常駐し、農産物の栽培指導や栽培講習会を行うだけでなく、販売促進のためのパッキング講習やPOSシステムの見方から学ぶマーケティング講習なども行っています。

 なお、さいさいきて屋1号店があった場所には、現在、新たにAコープが建てられ、そのインショップとしてさいさいきて屋が入店しています。

 このような様々な取組が認められ、平成23年度には、日本農業賞の特別部門である第8回食の架け橋賞の大賞を受賞しております。

さいさいきて屋のICTを活用した地産地消×食品ロスの新たな取組の写真
さいさいきて屋のICTを活用した地産地消×食品ロスの新たな取組

 消費者のSDGsへの参加意識、欲求が高まっている昨今、消費者が店舗で食品ロス削減を実践できる取組、また、地産地消×食品ロスでさらなるSDGsへの新たな取組として、令和3年10月、株式会社NTTドコモとの連携により、全国で初めてとなる「ecobuy(エコバイ)」サービスが開始されました。

  「ecobuy(エコバイ)」とは、消費・賞味期限が近い対象食品を購入することでecobuy(エコバイ)ポイントをためることができ、ためたポイントはdポイントなどに交換できる仕組みとなっております。

 

 また、さいさいきて屋の取組については、JAおちいまばりのホームページにも掲載されております。
JAおちいまばりのホームページ

お問い合わせ

農林水産課

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メール:nousui@imabari-city.jp
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