アクセルトレーニングについて
アクセルトレーニングとは、「自動車の発進時に時速20kmに到達するまで5秒かける」というアクセル操作を習慣化することで、安全運転と脱炭素の2つの効果を発揮しようとする取組です。
今治市で、全国に先駆けた官民連携による脱炭素社会実現に向けた画期的な取組「アクセルトレーニング」がスタートしました。ゼロカーボンシティ宣言を掲げた今治市は、株式会社A.R.M.S.、四国ガス株式会社、東京海上日動火災保険株式会社とタッグを組み、全国初となる「アクセルトレーニング」を導入し、脱炭素と交通安全の両立を目指すとともに、地域全体に脱炭素社会実現に向けた新しい風を生み出します。
令和6年8月28日に行われた合同記者会見の様子
アクセルトレーニングとは
アクセルトレーニングとは、「自動車の発進時に時速20kmに到達するまで5秒かける」というアクセル操作を習慣化することで、安全運転と脱炭素の2つの効果を発揮しようとする取組です。
自動車を運転する際、急発進や急加速は燃料を余分に消費させ、CO2排出量の増加につながります。しかし、アクセルトレーニングによって、緩やかで安定した運転を習慣にすることで、燃料消費を抑えることができ、その結果、排出されるCO2が減少し、脱炭素社会の実現に寄与することができます。
また、自動車の加速を滑らかにすることによって、前方車両との車間距離が適切に保たれ、追突事故や急ブレーキによる衝突事故のリスクが減少し、交通安全にも効果を発揮します。
このトレーニングの最大の特長は、誰でも簡単に実践できる点にあり、年齢や運転経験に関係なく、誰でも気軽に取組を始めることができます。そのため、幅広い層のドライバーに受け入れられやすく、広く普及させることが可能です。また、企業においては社用車の燃費改善や従業員の安全意識向上につながるため、経費削減だけでなく大事な従業員の命を守る効果も期待できます。
さらに、株式会社A.R.M.S.が開発したアプリ「アクセルトレーナー」を活用すれば、アクセルトレーニングの点数化が可能に。トレーニング効果を数値化することで、ドライバーの運転技術向上度の見える化やモチベーション維持にも役立ちます。
始まりは、今治市職員の自主研究グループによる実証実験
今治市では、令和5年11月にゼロカーボンシティ宣言を行い、2050年までのCO2排出量実質ゼロを目標に、市民や市内の民間事業者と連携して取組を進めています。
ゼロカーボンシティの実現に向けた実践の先駆けとして、アクセルトレーニングを最初に取り入れようと考えたのは、市職員の自主研究グループでした。2024年1月から3月にかけての実証実験には、職員有志8人が参加し、株式会社A.R.M.S.と東京海上日動火災保険株式会社の協力のもと行われました。その結果、8人中5人に燃料消費とCO2排出量ともに最大6%の削減効果が確認されると同時に、参加者全員の安全運転に対する意識が向上し、行動変容につながるという成果も得られました。
この実証実験の結果を受け、全職員にアクセルトレーニングが浸透した場合の効果を試算したところ、燃料消費削減効果として約200万円/年、CO2排出削減量として約27t/年が見込まれることがわかり、市が所有する公用車19台にアクセルトレーナーの導入を決定しました。自治体におけるアクセルトレーニングの実践導入は今治市が全国初となります。
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