「着衣着火」をご存じですか?
『着衣着火』とは、調理中にこんろの火が袖口に燃え移るなど、何らかの火が着ている衣服に着火した火災をいいます。
毎年、この着衣着火によって全国で100名近い方がお亡くなりになっています。中でも、高齢者の割合が高く、その原因として高齢化による判断力や運動機能の低下に加え、火が見えにくくなることが要因のひとつであるようです。
着衣着火の注意点
- 衣服に火が燃え移ると、重度のやけどや死亡事故につながることを理解しておくことが大切です。
- 高齢者や注意力に欠ける子供に対しては周りの人が十分気をつけてください。
- 屋外で何かを燃やすときには、特に注意が必要です。風のある日などは、着衣に着火すると、すぐに燃え広がり大変危険です。
着衣着火の予防
- ガスコンロで調理中に、コンロ越しの作業は危険ですので、火を消してから行いましょう。
- 鍋等の底から火がはみ出さないように、適切な火力に調整しましょう。
- ガスコンロのまわりは、整理整頓しましょう。特に、ガスコンロの奥に、物を置かないようにしましょう。
- 仏壇のろうそくに火をつけて、お供え物などする時などは、手元などに気をつけて行いましょう。
- 火を使用するときは、袖、裾が広がった衣服はさけましょう。
- 燃えにくい素材、防炎製品のエプロンやアームカバーなどを着用しましょう。
- 高齢者や子供には、燃えにくい防炎製品の衣服などの着用を考えましょう。
- 新しく調理器具を購入するときには、電気式の調理器具などを選ぶこともいいでしょう。
もしも着衣に火がついてしまったら
- 大声で助けを求めてください。また、衣服を素早く脱げる場合には脱ぎ捨ててください。
- 近くに水があれば、水をかぶり消してください。水道水、飲み物、お風呂の水、花瓶の水など手近にあるものをかけましょう。
- 近くに水がない場合は、決して走り回らず、地面に火を押しつけて消しましょう。
- 火が消えてから、119番(消防署)に通報しましょう。
- やけどをしてしまったときは、水道水の流水で冷やしてください。救急車を呼ぶ必要がある場合は119番(消防署)へ通報して救急車が到着するまで、そのまま冷やし続けてください。
全国的な主な事故事例
事例1 | 仏壇のろうそくの火をつけたまま、供えたご飯を下げようとしてした際に袖口に着火した。 |
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事例2 | ガスコンロで調理中、ガスコンロの奥にある調味料を取ろうとして、ガスコンロの炎が衣服の袖口に着火した。 |
事例3 | ガスコンロで調理中、椅子に上がり換気扇のスイッチを入れようとして、ガスコンロの炎がエプロンに着火した。 |
事例4 | 幼児が手持ち花火をしていたところ、花火がワンピースの裾に着火した。 |
事例5 | 電気ストーブに衣服が接触し着火した。 |
事例6 | たばこを吸おうとしてライターに火をつけたら、首に巻いていたスカーフに着火した。 |
事例7 | たき火で暖を取ってる最中に炎が風にあおられ衣服に着火した。 |
※事例の中には、死亡事故に至った例もあります。
お問い合わせ
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