水道の財政

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 令和2年度の収益的収支(※)は、給水収益(料金収入)や受託工事収益などの営業収益(※)が31億5,853万円(対前年度比0.7%増)、受託事務収益(水質検査手数料)、他会計補助金、他会計負担金、雑収益などの営業外収益(※)が4億5,412万円(同、9.8%減)、土地の売却(1,942万円)等の特別利益が1,985万円(同、438,058.3%増)、総収益は、36億3,249万円(同、0.2%減)となっています。また、人件費や物件費、支払利息などの総費用は、31億4,086万円(同、4.1%増)です。総収益から総費用を差し引いた4億9,163万円(同、21.1%減)が純利益となりました。

 資本的収支(※)において、収入は企業債借入れ、一般会計出資金、国庫(県)補助金等により34億8,239万円(対前年度比85.2%増)となる一方、支出が53億8,723万円(同、53.4%増)となり、差引収支不足額19億484万円は、「過年度分損益勘定留保資金」、「減債積立金」、「建設改良積立金」、及び「当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額」で補てんしました。

 資本的支出のうち建設改良事業は、基幹浄水場の更新を行う(仮称)高橋浄水場整備等事業、送水事業として大西・菊間送水整備事業、災害時の施設機能確保のため台浄水場土砂災害対策事業を実施しました。

 そのほか、一般の建設改良事業は、配水管網の整備、老朽管の更新として、送配水管整備工事14,772m、消火栓新設3基等の工事を行いました。  水道事業は、安全な水を安定して供給することが求められていますが、少子高齢社会の影響による人口の減少や節水型機器の普及、節水意識の浸透等により水需要は減少傾向にあり、その一方で、水源・基幹施設の統廃合、老朽管の更新等に多額の費用が見込まれています。

 水道事業の運営にあたっては、社会経済情勢の変化による水需要等の動向を見据えながら、安心・安全で良質な水を安定的、持続的に供給できるよう、経費の節減合理化にも努め、なお一層の効率的な事業運営に取り組んでまいります。

(収益的収支は消費税抜き、資本的収支は消費税込みの金額です。)

損益計算書

(令和2年4月1日~令和3年3月31日)

損益計算書のグラフ

貸借対照表

(令和3年3月31日現在)

資産 458億3,829万円

貸借対照表のグラフ(資産)

負債・資本 458億3,829万円

貸借対照表のグラフ(負債・資本)

水道事業主要指数

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年度 平成28年 平成29年 平成30年 令和元年 令和2年 前年度
対比
項目
行政区域内
人口A
(人)
162,835 161,094 159,290 157,252 155,422 98.8%
給水人口B
(人)
154,068 155,776 154,275 152,844 150,830 98.7%
給水戸数
(戸)
67,895 69.661 69,668 69,765 69,558 99.7%
普及率
B/A(%)
94.6 96.7 96.9 97.2 97.0 99.8%
年間
総配水量
(㎥)
20,846,977 21,280,374 21,115,678 21,459,175 21,015,749 97.9%
一日最大
配水量
(㎥)
67,297 66,164 67,497 64,410 63,840 99.1%
有収率(%) 93.5 93.5 93.8 91.5 92.5 101.1%
全体
負荷率(%)
75.6 77.9 75 79.6 79 99.2%
一日平均
配水量(㎥)
50,845 51,527 50,608 51,298 50,417 98.3%
一人一日
最大配水量
(リットル)
436.8 424.7 437.5 421.4 423.3 100.5%
一人一日
平均配水量
(リットル)
330.0 330.8 328.0 335.6 334.3 99.6%
年間
総有収水量
(㎥)
19,486,801 19,907,389 19,805,297 19,643,540 19,435,072 98.9%
収益的収入
(千円)
3,458,408 3,568,170 3,497,520 3,639,516 3,632,494 99.8%
給水収益
(千円)
2,894,937 2,953,550 2,892,119 3,052,553 3,041,867 99.6%
収益的支出
(千円)
2,866,829 3,078,019 3,087,055 3,016,221 3,140,863 104.1%
供給単価
(円)
148.56 148.36 146.03 155.4 156.5 100.7%
給水原価
(円)
137.4 142.9 146.0 142.7 148.1 103.8%
企業債残高
(千円)
6,536,226 8,357,953 8,645,876 9,361,162 11,075,161 118.3%

(注)1.一日最大配水量は、各事業所の数値の合算を参考値として掲載している。
2.全体負荷率(%)、一日平均配水量、一人一日平均配水量は、波方、大西、吉海への分水量を除いている。
3.吉海への分水は、平成27年12月より始まる。
4.収益的収支及び給水収益は消費税抜き。

〔参考/分水量〕
平成28年度 2,288,666㎥
平成29年度 2,472,905㎥
平成30年度 2,643,932㎥
令和元年度 2,684,230㎥
令和2年度  2,613,717㎥

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