令和5年度の収益的収支（※）は、給水収益（料金収入）や受託工事収益などの営業収益（※）が29億7,482万円（対前年度比4.2％増）、受託事務収益（水質検査手数料）、他会計補助金、他会計負担金、雑収益などの営業外収益（※）が4億4,195万円（同、6.2％減）、被災地派遣費用収入等の特別利益が349万円（同、45.9％減）、総収益は、34億2,026万円（同、2.6％増）となっています。また、人件費や物件費、支払利息などの総費用は、31億6,189万円（同、6.3％減）です。総収益から総費用を差し引いた2億5,837万円が純利益となりました。
資本的収支（※）において、収入は企業債借入れ、一般会計出資金、国庫（県）補助金等により4億1,330万円（対前年度比2.7％減）となる一方、支出が22億8,958万円（同、9.8％減）となり、差引収支不足額18億7,627万円は、「過年度分損益勘定留保資金」、「建設改良積立金」、及び「当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額」で補てんしました。
資本的支出のうち建設改良事業は、水道ビジョンに基づき高橋馬越連絡管整備事業、今治玉川送水整備事業、大西菊間送水関連整備事業等を実施しました。
そのほか、一般の建設改良事業は、配水管網の整備、老朽管の更新として、配水管等整備工事13,676ｍ、消火栓新設2基等の工事を行いました。 水道事業は、安全な水を安定して供給することが求められていますが、少子高齢社会の影響による人口の減少や節水型機器の普及、節水意識の浸透等により水需要は減少傾向にあり、その一方で、水源・基幹施設の統廃合、老朽管の更新等に多額の費用が見込まれています。
水道事業の運営にあたっては、社会経済情勢の変化による水需要等の動向を見据えながら、安心・安全で良質な水を安定的、持続的に供給できるよう、経費の節減合理化にも努め、なお一層の効率的な事業運営に取り組んでまいります。
（収益的収支は消費税抜き、資本的収支は消費税込みの金額です。）
損益計算書
（令和5年4月1日～令和6年3月31日）
- 営業収益29億7,482万円
- 営業外収益4億4,195万円
- 特別利益349万円
- 純利益2億5,837万円
- 特別損失82万円
- 営業外費用1億4,001万円
- 営業費用30億2,106万円
貸借対照表
（令和6年3月31日現在）
資産 458億3,829万円
負債・資本 458億3,829万円
水道事業主要指数
| 年度 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 前年度対比 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 項目 | ||||||
| 行政区域内人口Ａ （人） |
157,644 | 155,422 | 152,532 | 150,687 | 148,925 | 98.83% |
| 給水人口Ｂ （人） |
152,844 | 150,830 | 148,183 | 146,372 | 144,664 | 98.83% |
| 給水戸数 （戸） |
69,765 | 69,558 | 69,726 | 69,862 | 69,796 | 99.91% |
| 普及率Ｂ／Ａ （％） |
97.0 | 97.0 | 97.1 | 97.1 | 97.1 | 100.00% |
| 年間総配水量 （㎥） |
21,459,175 | 21,015,749 | 19,986,043 | 17,823,865 | 17,531,895 | 98.36% |
| 一日最大配水量 （㎥） |
64,410 | 63,840 | 63,022 | 57,822 | 57,789 | 99.94% |
| 有収率 （％） |
91.5 | 92.5 | 94.8 | 93.4 | 93.1 | 99.68% |
| 全体負荷率 （％） |
79.6 | 79.0 | 76.2 | 81.9 | 80.2 | 97.92% |
| 一日平均 配水量（㎥） |
51,298 | 50,417 | 48,000 | 47,376 | 46,374 | 97.89% |
| 一人一日 最大配水量 （リットル） |
421.4 | 423.3 | 425.3 | 395.0 | 399.5 | 101.14% |
| 一人一日 平均配水量 （リットル） |
335.6 | 334.3 | 323.9 | 323.7 | 320.6 | 99.04% |
| 年間 総有収水量 （㎥） |
19,643,540 | 19,435,072 | 18,950,278 | 16,641,045 | 16,328,066 | 98.12% |
| 収益的収入 （千円） |
3,639,516 | 3,632,494 | 3,564,496 | 3,332,797 | 3,420,260 | 102.62% |
| 給水収益 （千円） |
3,052,553 | 3,041,867 | 2,982,871 | 2,771,583 | 2,875,865 | 103.76% |
| 収益的支出 （千円） |
3,016,221 | 3,140,863 | 3,313,225 | 3,373,885 | 3,161,887 | 93.72% |
| 供給単価 （円） |
155.4 | 156.5 | 157.4 | 166.6 | 176.1 | 105.70% |
| 給水原価 （円） |
142.7 | 148.1 | 161.9 | 189.5 | 179.6 | 94.78% |
| 企業債残高 （千円） |
9,361,162 | 11,075,161 | 12,143,506 | 11,580,401 | 11,149,024 | 96.27% |
（注）
- 一日最大配水量は、各事業所の数値の合算を参考値として掲載している。
- 全体負荷率（％）、一日平均配水量、一人一日平均配水量は、分水量を除いている。
- 収益的収支及び給水収益は消費税抜き。
〔参考/分水量〕
令和元年度 2,684,230㎥
令和２年度 2,613,717㎥
令和３年度 2,465,928㎥
令和４年度 531,732㎥
令和５年度 559,173㎥