みなさんに今治市の水道や、水道事業の経営をより身近に感じてもらうために、ここでは今治市の水道や、水道事業の経営についてわしたちが解説していくぞ。
①今治市の水道
今治市は平成17年1月16日に12市町村合併を果たしたのだ。
これにより、今治市の水道は旧市町村の水道をそのまま引き継ぎ、7上水道事業、6簡易水道事業、2飲料水供給施設となり、広範囲な市域の中に多様な水道施設を有することとなったのじゃ。
令和4年度末時点においては、今治、朝倉、玉川、菊間、越智諸島の5地区の上水道事業、関前地区の簡易水道事業、吉海津島地区の飲料水供給施設を有してるんだよ。
※水道法に基づき、飲料に適した水を供給する水道のうち、計画給水人口は5,001人以上を上水道事業、101人以上で5,000人以下を簡易水道事業、50人以上で100人以下を飲料水供給施設といいます。
②水道事業はどんなことをしている?
【施設づくり】
水道で水を届けるためには、水を集めてきれいにする施設を建てたり、水道管を地面に埋める必要があるのじゃ。
【水をお届けするために】
水をきれいにしてお届けするために水質の検査や薬品代、電気代のコストも毎日かかっているね。
また、浄水場や水道管の維持管理も日々行う必要があるよね。
水道事業では「清浄、豊富、低廉」な水をみなさまにお届けするための施設整備、管理、運営をしています。そして、これらのために様々な役割の人たちが日々働いています。また、できる限り低い料金にするため、日々効率的な事業経営に努めています。
③水道事業の経営とは?
水道事業の経営は税金で行っているの?
税金は使っておらんぞ。
施設づくりや水をお届けするためにたくさんの費用がかかるが、この費用のほとんどは水道料金でまかなっているんじゃ。
みなさんのご家庭へ水道水をお届けして得た水道料金収入で水道事業は成り立っておるぞ。【独立採算性】
④今治市の水道料金は安い?
水道事業は市町村が経営することが基本なので、水道料金も市町村ごとに定められておるぞ。
愛媛県の20市町で水道料金を比べた場合、今治市は13番目に安い料金となっておる。
県内平均と比べると、平均をやや下回る料金じゃな。
※水道料金は家事用又は口径13mm、20㎥/月の料金です。(令和6年3月1日時点、消費税込み)また、水道事業者内で複数の料金設定となっている場合がありますので、詳細は各水道事業者にお問い合わせください。
⑤なぜ地域によって水道料金が違う?
水道料金は住んでいるまちごとでコスト負担するように定められておるぞ【受益者負担】。
地域で料金に違いがでる要因はなんじゃったかな・・・。
まずは、【地理的要因】があるよ。
水源の水質が悪い、水源からの距離が遠い、高低差がある場合など、地理的要因によって施設の設置費や維持管理費に差がでてくるよ。
【人口密度】でも違いがでるよ。
家が点在していても各エリアに水を届けるための水道管は必要だから、少ない人数でコストを負担することになるからね。
⑥今後の経営はどうなる?
今後は人口減少に伴って水需要が減少し、施設や水道管の老朽化や耐震化に対応していくための更新費用も必要となるから、経営状況が悪化していくことも考えられるぞ。
将来世代に安全で安定した水道事業を引き継ぐために、水道料金に占める基本料金の比率を高めるなど、水需要の減少に収入が大きく影響を受けにくい水道料金体系への転換を図りつつ、利用者に過度な負担とならないように水道料金水準の定期的な見直しに取り組んでいく必要があるぞい。